食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
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松尾貴史氏コラム◇防衛費倍増の43兆円「敵基地攻撃能力」保持は無意味で破壊的な発想だ/少数派

2023年01月12日 | 戦争を繰り返すな
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/二度と戦争を繰り返すな(GDP2%の大軍拡1
松尾貴史氏コラム◇防衛費倍増の43兆円「敵基地攻撃能力」保持は無意味で破壊的な発想だ

Matsuoiwakan
毎日新聞の日曜版、「松尾貴史のちょっと違和感」というコラムからの記事をご紹介します。
松尾貴史氏はコラムの中で、痛烈な批判をしています。ぜひお読み下さい。
*投稿タイトルは、新聞の原題・原文に基づいて投稿者が行ったものです。


 ↓ ↓ ▽松尾貴史氏のコラム

■敵基地攻撃で得られる安心などみじんもない・日本の大都市はあっという間に焦土と化すだろう
日本が、どんどんときな臭い状態になってきて、物騒な雰囲気が充満し、なぜか勇ましい言葉が飛び交うようになってきているので素直に喜んでいられるかどうか、この時点ではなんとも言えない。安倍晋三政権の頃から「日本を取り戻す」などという、あおり気味のスローガンが出てきた。しかし、自分の政権で実現すると豪語していた拉致被害者を奪還するための交渉も外交努力も、やった形跡もないまま、政治家たちの青いバッジだけがむなしい「やっているフリ感」を醸し続けている。「日本を取り巻く安全保障上の環境が厳しさを増している」などという口実で、岸田文雄政権は、アメリカから武器類を言い値で買わされ、貢ぎ続けるためとしか思えないのに、増税まですると言い出した。防衛費を5年で43兆円に増額するとは、自分の金でもないのによくも無遠慮な大盤振る舞いができるものだ。安全保障環境が厳しさを増しているのはお互いのことであって、それは外交で解決すべきものなのに、外相経験者でもある岸田氏はミサイルを並べて「撃ってこようとしたら反撃するもんね」という雰囲気で、抑止力を高めるという詭弁(きべん)を弄(ろう)している。

なぜ、ファイティングポーズをとれば、相手が攻撃してこないと思い込んでいるのだろうか。握手の手を差し出せばもっと攻撃されるリスクは小さくなるのに、拳を振り上げるばかりで、自分からいさかいの口実を与えているようなものではないか。「敵基地攻撃能力」などという無意味で破壊的な発想がまともに議論されるような国に成り下がったのは誰のせいだろう。そのための増税の言い訳に「国民自らの責任において」などというまともな人の神経を逆なでするようなことを垂れる尊大さは何だろうか。攻めてきた、攻めそうだ、だから敵基地を攻撃できる。それで得られる安心などみじんもない。敵基地を攻撃したとして「日本を攻撃してくる国」は、ピンポイントの爆撃で収まるはずがない。その「敵国」には、さまざまな地域に攻撃能力の高い基地がいくらでもある。日本が「反撃」と称して攻撃を始めれば、別の基地からの攻撃を受けて、日本の大都市はあっという間に焦土と化すだろう。日本海側にずらりと並ぶ老朽化した原子力発電所にミサイルを撃ち込まれれば、焦土どころか人の住めない放射能汚染の国土になるだけだ。

少子化対策担当相なる役職が作られたが、16年には出生数が100万人を割り込み、22年は80万人を切りそうなところまできてしまった。本当に対策を考えているのかどうか。40年以上前から「高齢化だ」「少子化になる」と騒ぎ続けているのに、そのほとんどの期間で実権を握っている自民党は何の効果的な方策も取らず、工夫もせず、そして問題を理解すらしようとしない。子どもを産み育てやすい仕組みや知恵は、アメリカから買う武器の何十分の一の予算で賄えるのに「少子化支援のための財源がない」などとうそぶいている。どこが「少子化対策は最重要課題」なのか。子どもが減るどころか、何百万人単位で人口が減る戦禍を引き起こすリスクを高めるために巨費をつぎ込もうとしている、歴史的愚挙に一心不乱ではないか。どこぞの反社会的に思える宗教組織の支援を受けたいがために「家庭」の形に拘泥し、選択的夫婦別姓にすら抵抗し続ける。出産育児一時金をわずかに増額したからといって、それを聞いて「よし産もう」と思う人がどれだけ増えると思っているのか。そのあまりにもいびつな想像力は、自分たちの利権にしか発揮しないようだ。

■投稿者の文章|軍拡反対!①背広組(政治家等)は軍の暴走を防ぐため設けられたが今は逆に背広組が煽る
投稿者はもちろん、故・安倍首相から岸田首相に継承された軍拡路線に大反対する。言いたいことは山ほどあり、連載化するのであらゆる機会に少しずつ書き足したい。まずは基礎からで、昔、学校で憲法や戦争の歴史を学んだ時、軍部が暴走し太平洋戦争に突入していった苦い経験から、自衛隊には敢えて「背広組」(政治家など)が監視するとした趣旨だ。ところが今度は、政治家が煽り「軍拡化」を目指す本末転倒ぶり。そもそも”戦争の悲惨”を誰よりも知らない、日本を壊しこれからも壊し続ける故・安倍首相が「軍拡」を言い始めた。敵基地にミサイル攻撃をしたらどういうことになるか? 一番、慎重なのが自衛隊幹部や戦争研究家なのだ。防衛大臣は除き、防衛庁制服組からは声が聞こえてこない。安物のドラマでは自衛隊員はいきり立ち戦争を言うが、意外だが本当の自衛隊員は平和主義者なのだ。普段、武器を駆使する以上、戦争の怖さ・残酷さを知っているから。馬鹿な政治家や国民ほど、戦争<攻撃>をやりたがる。

Ntopkeiji

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