岳遊のひとり言

日々の暮らしに農作業や好きな山登りのことなどを伝えていきたいです。

久し振りの山です(笑、僧ヶ岳

2008-11-15 23:59:15 | 山登り

       
最近の好天続きに山の眺望が素晴らしく、山行きたい病がムズムズと湧き上がっていたのだが、生憎仕事があって行けなかった。

明日の日曜も仕事が入っていて行けないし、今日から天気も下り坂で明日の午後には雨だと予報が出てる。

そこで土曜の今日思いっきって出かけることにした。 それでも朝の所用だけは済ませ、カミさんにおにぎり二個を作ってもらい9時になってようやく出発。

行き先は家からいつも眺める僧ヶ岳(1855,4m)

       
僧ヶ岳は僕がよく紹介する朝日岳や白馬岳とは尾根筋が違う。 剣岳立山と連なり、その最北に位置する。

ご覧のように生憎の空模様で眺望が期待できそうにもないが、山に入れるだけで胸の支えがとれる様な気がして出掛けた(笑。

       
麓の宇奈月の山里は紅葉が始まっていた。 登山口は黒部渓谷の玄関口の宇奈月温泉街を抜けてスキー場の上にある。

       
登山口からは宇奈月ダム湖を見下ろすことが出来、対岸には峡谷を走るトロッコ電車が見える。

       

       
暫らくは黄葉の目にも鮮やかな色彩に心を奪われついついシャッターを切ってはと脚が中々進まない(笑。

暫らく行くと次第に紅葉は盛りを過ぎ淡い一色の世界となってくる。

       
振り返れば麓の宇奈月温泉が箱庭のように見える。 左に目をやれば後ろ立山の五竜岳(2814m)が

       
独特の鋭利な頂を覗かせている。僕らの村からも見る事が出来るこの形がたまらなく好きだ。

       
落ち葉を敷き詰めて柔らかなクッションの様な登山道は快適だ。 実は家を出るとき熊避けにいつものポケットラジオを持ってきたのだが、やはり自然の真っ只中ではラジオは似合わない。 結局下山するまで出して点けることはなかった(笑。

登るにつれ雪が現れてきた。 深雪ではないがスパッツをつける。

       
僕の家からでも窺うことが出来るが、北向きの陽があまり射さないところではご覧のように先日の雪が残り狭い急な斜面に出来た登山道はかなり危険だ。

       
その北側に伸びたダケカンバ、陽射しを背に受けて白さが際立っていた。
ここまで来ると頂上もそんなに遠くない。歩いてきた道を振り返れば

       
遠く黒部川扇状地が広がり、そのど真ん中に位置する僕らの町が見渡せる。

       
と、ここで下山してくる人と出くわした。何と奇遇にも僕が世話になってる魚津岳友会の若手イケメンD君だった。

冬山の偵察に来たとの事で、誰にも会うことはないだろうと思っていたのでビックリ、熊でなくてよかった(笑。

       
彼と別れて更に北駒の背越しに後ろ立山北アルプスがいよいよもって間近に迫り頂上は近い。 ここでもう一度振り返ればはるか彼方にダム湖が小さく見え歩いた距離が分かる。

       

       
道は山頂下のお花畑と呼ばれるところへ出て、頂はもう目の前だ

       
画面真ん中の頂が僧ヶ岳の山頂。この面の雪が春になり融け出して現れた地肌の形(雪絵)がお坊さんの姿になることから僧ヶ岳と呼ばれるようになったらしい。

左の雪で白い線状に見える登山道を詰めて山頂に立つ。

       
ここが1855,4mの頂だ。 正面に越中駒ヶ岳(2002,5m)を望む。

       
そして山頂から望む扇状地と日本海。 生憎の空だが、気分は最高(笑。

       
通してフリーズを着込んで登ったが、暑くもなく良い登山日和だった。 
暫し眺めた後下山開始。 山頂直下の穴場で再びカメラを出す。

       
毛勝山(2414,4m)である。 猫又山、釜谷山、毛勝山の三山からなり、日本百名山には選ばれていないらしいが、名のある険しい山だ。

腰を下ろし、持ってきたおにぎりをほおばりながら過去の登山を振り返り飽きずに見てた。
僕にとって疲れもストレスも好きな山が癒してくれるからだ。
    
       


最新の画像もっと見る

コメントを投稿