GalleryCafe 月~yue~

「ギャラリーカフェ 月~ユエ~」のご案内

ヒロシマ

2013-08-06 16:37:08 | 日記
こんにちは。今日は、広島市民にとって特別な日ですね。
昨日、いろいろしなければならないことがあり、中区の中心部に行ってきました。
自分でも気づいていませんでしたが、8/6の直前に市内の中心部に出たのは、
久しぶりでした。

これほどたくさんの(少なくとも)広島市以外からの来訪者と思われる人々が
街を歩いているのを目にして、驚きました。
先生らしき大人に引率された中学生、小学生たち。
海外から来たらしい、大きなリュックを背負った人々。
あちらにも、こちらにも・・・。

本当に有り難い、という気持ちと同時に、
この何年か自分が能動的に「原爆」に関わっていないことを
思い出さされました。

私の両親は岡山県出身で、広島市(県内も)には親戚は住んでいません。
たまたま父親の仕事の関係で広島市に住むことが長かった、というのが本当です。
でも、小学校6年間を広島市で過ごしたので、
平和教育も受けましたし、社会見学で原爆資料館にも行きました。
「原爆は二度と使ってはいけないもの」「核はこわいもの」という意識を持って育つことができたのは、
小学生時代に広島市に住んでいたからです。
本当に良かった、と思います。

親の転勤も終わり、19歳から現在まで、広島市に住んでいます。
子を持つ親となり、平和活動に関わった時期もありました。
自分なりに頑張ってきたつもりです。

でも、いつの頃からか、そんな自分を「ウソっぽい」と感じ始めていました。

小さい頃は、素直にさまざまなことを受け止めて、「原爆は二度と使ってはいけない。
平和であることは幸せだ」と心から思っていました。
しかし、子どもを育てながら、気付いたのです。
私には、自分の子どもに「原爆」を伝える言葉がない、ということに。

この町に自分の根っこはない。じゃあ、ほかにあるのか、と聞かれれば、それもない。
(ちょっと違うかもしれませんが、転勤族の私には、「幼馴じみ」という存在がありません)
中が、がらんどうのボールのまわりに、少しずつ塗り重ねてきた「原爆」という言葉。
それがどんどん膨らんで、大きなボールなのに、
振るととても軽くて、中でカラカラと軽い音が響いているような、
そんな心もとない、中身のない見せ掛けだけのボール。

私の「原爆」は、なんて軽くて中身のないものなんだろう。

そう感じてから、なかなか積極的に関わりを持てなくなりました。
変かもしれませんが、自分には「資格」がないような気がするのです。
もちろん、募金や、写真展などのイベントに行ったり、署名などは変わらず続けています。
人に話せば、「そんなの関係ないよ」と、笑われると思います。
でも、ダメなんです。

熱心に関わる人をそばにするたびに、親が、祖父母が被爆者なのよ、と聞くたびに、
何かことを一つ考えるたびに、
「身内に被爆した人がいる」人と明らかに思考の出発点が違うのです。
当然と言えば、当然ですが、年を取るにつれ、その思いは大きくなっていきました。
時には不用意な発言をしてしまい、「ああ、私は何もわかっていない」と、いまだに落ち込んだりします。

今回、古い知人のお蔭で、ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクトの活動に改めて触れ、
ユエで、「草の根交流の15年」という展示をしてもらえたことは、
私にとって本当に幸いなことでした。
8月1日にユエで行われた、「対話集会」も、私にとって、大変意義深いものでした。
ようやく「原爆」を自分の中で、捉えなおすことができそうです。

広島に住むものとして、少なくとも、私は、(私は、です)
原爆は、「踏まえなければいけない」けれど、「捉われてはいけない」と思えるようになりました。
原爆も、核実験も、原子力発電も、それこそ「根っこ」は同じ。
国は違えど、地域は違えども。

今回、ようやくここまで自分の思いを整理することができました。
まだまだ落ち込むことは何回もあるでしょうが、空っぽのボールの中に少しずつ
自分なりの思いを詰めていけそうです。
それだけでも、本当に私にとって意義深い2週間となりました。
感謝です。

次は、8月1日の対話集会の若者たちの意見の中から、お伝えします。


          お知らせ

8月1日の対話集会も含み、カザフスタンから来てくれた2人を取材したコーナーが、
8月6日(火)、本日夕方のTSS、「スーパーニュース」で取り上げられます。
番組の中のどこで放送されるのか、よくわからないのですが、長くて5分くらいだそうです。
今日です!ぜひ、ご覧ください。


        お盆休みについて

8月12日(月)~19日(月)までの8日間をお盆休みとさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。




今日のきなことげんげん。
玄関に特大のぼた餅1こ


猫に変身!


りら~っくす~。


文句あるか、のドヤ顔。

いえいえ、ありませんです。

では、今日はこのへんで。6時からのスーパーニュースをよろしくです!





カザフスタンのこと

2013-08-04 16:42:26 | 日記
こんにちは。この2、3日、朝の間はけっこう雲が出ていて陽射しが弱いせいか、
少しは気持ちが違います。
でも、やはり不安定なのか、急に大粒の雨が、バラバラッと落ちてきたりします。
昨日の早朝は雷もなってましたね。

さて、今日はまず、「カザフスタン共和国」について、
基本的な事を皆さんにお伝えしようと思います。
ぜひお付き合いください。


「カザフスタン共和国」

カザフスタン共和国の場所ですが、私もよくわかっていませんでした。
今回のパネル展示でようやくしっかり把握した次第です(汗・・・)
非常に大雑把な言い方ですが、数字の「8」を横向きにして、右側の「○」がモンゴル共和国、
左の「○」がカザフスタン。
カザフスタンの西はカスピ海。南は天山山脈(カザフスタンと天山山脈の間にいくつかの国が
あります)。北はロシア共和国。といった感じです。南東が中国に接しています。

面積は日本の約9倍。国土の多くががステップ気候で、
乾燥していて草原が多い国土です。
首都はアスタナ。
都市は近代化され、特にアルマトイという都市は中央アジアの中で最大の都市です。
しかし、都市とそれ以外の地域との差が大きいようです。


「セミパラチンスク核実験場」

「セミパラチンスク」は都市の名前で、今は「セメイ」と名前が変わっています。
そのセメイから西に70~100キロほどの草原地帯に旧ソ連の「セミパラチンスク
核実験場」がありました。現地では「ポリゴン」と呼ばれています。
面積1.8万k㎡。(ほぼ四国の面積と同じ)大変広いものです。

そこで、1949年~1991年に閉鎖されるまでの42年間に450回もの核実験が
行われました。
これは、広島に投下された原子爆弾の1,100発分に相当すると言われています。
閉鎖されてから、すでに22年が過ぎ、実験開始時からですと64年という長い時間が
経過しましたが、いまだに残留放射能の被害が続いています。

核実験場のあった地域は、もともと遊牧民族の人たちが、たくさんの動物を連れて
生活している地域です。
柵や塀で囲われているわけではありませんから、旧ソ連時代はまったく情報もないまま
危険性もわからず、いつの間にか放射能で汚染された地域に入り込む人々が多くいたと
考えられます。
まず、空気中の放射能で被害にあい、次に、汚染された草を食べた牛や羊の肉や乳を
食べたり飲んだりすることで、体内被曝まで加わり、
子ども、孫へと放射能の影響が引き継がれ、世代を越えて深刻な被害が続いています。

しかし、実験が行われていた当時の資料はほとんどなく、さまざまな障がいを持って
子どもたちが生まれてきても、それが放射能の影響だ、と証明する資料がなく、
また有効な治療法もない(資料がないため研究がなかなか進まない)状態です。


「核」のない社会

このカザフスタンの現状を見ても、言い古された言葉かもしれませんが、
本当に「平和」の大切さが思われます。

かつての米ソの対立がなければ、核爆弾の開発競争もしなくてすんだかもしれません。
そうしたら、カザフスタンに、いえ他の地域にも「核実験場」がつくられることも
なかったかもしれません。
その思いは、つまるところ、「ヒロシマ」の思いと根っこは同じ、です。


続きは、また後日。


      お知らせ

8月1日の対話集会も含み、カザフスタンから来てくれた2人を取材したコーナーが、
8月6日(火)夕方のTSS、「スーパーニュース」で取り上げられます。
番組の中のどこで放送されるのか、よくわからないのですが、長くて5分くらいだそうです。
明後日です!ぜひ、ご覧ください。



今日のきなことげんげん。

庭を観察中のげんげん。真剣!


きなこも参加。(あんまり気が入ってませんな)


今日はこのへんで。
(☆げんげんが見詰めていたのは、桜にとまっていた蝶でした)

本日業務連絡のみ

2013-08-03 18:51:42 | 日記
こんばんは。本日、お客様にたくさん来ていただき、
ゆっくりパソコンに向き合えませんでした。
対話集会については、明日以降、落ち着いて文章にしたいと考えています。
よろしくお願いしますね!

昨日の対話集会も含み、カザフスタンから来てくれた2人を取材したコーナーが、
8月6日(火)夕方のTSS、「スーパーニュース」で取り上げられます。
番組の中のどこで放送されるのか、よくわからないのですが、長くて5分くらいだそうです。
ぜひ、ご覧ください。

本日のお客様の中に、自分のピアノの弾き語りコンサートをしたい、という方が
インターネットで調べたうえで、店を下見に来てくださいました。
とても気にいってくださり、日程を考えて連絡します、と
言ってくださいました。

「自分発表会」!!
私がこの店で、ぜひしてほしかったこと・・・。
本当にうれしかったです。
連絡が来るのを楽しみに待つこととします♪



今日のきなことげんげん。
きなこ、バトン遊び




げんげんは(見えないけど・・・)扇風機ラブ♪


では、今日はこのへんで。






詳報!対話集会。

2013-08-02 15:41:51 | 日記
こんにちは。今朝は早朝、雷をともなった雨が降りましたね。
でも、今は日がさして、サイテーの蒸し暑さ・・・!
皆さん、水出しアイスコーヒーの準備はできてますからね♪

さて、昨日は、自分も一緒になって話を聞いていたので、
ブログに文章を載せる時間がありませんで、失礼しました。
写真だけでも雰囲気は十分伝わったのではないでしょうか?
とてもいい集会でした。

12時半頃、出席する若者たちが店に集合。昼食を取りながら打ち合わせ。


椅子を並べたりプロジェクターの調子を見たり、着々と準備が進行。




福島県から参加の菊池亜莉沙さん(右)と渡邉恭子さん(左)


カザフスタンからの来日。
アクマラル・トッカリナさん(右)とエルジャン・ボラットさん(左)


広島代表は、二上(にかみ)真衣さん


予定通り14:00スタート。


まずは、今年の留学生、マディーナ・ショムパノワさんによるカザフスタンの民族舞踊の披露。
とてもお上手でした。



照明が壁に合わせてあったので、暗くなってしまいました。ごめんなさいね!

カザフスタンからの報告。



現地で取ったアンケートの結果を交えながら、現状報告と自分たちの今後の取り組みなどを発表。

福島からの報告。
まずは、菊池さんから。

渡邉さんの発表写真、取り損ねました。すみません。

菊池さんは、大学の復興の様子についてと福島県の産品の風評被害について。
渡邉さんは、住んでいた霊山町の復興について、津波は来なかったので「物」は壊れなかったが、
「文化(=人の繋がり)」が、壊された、と、それぞれ発表されました。

広島の二上さんは、高校生の時カザフスタンに行く機会に恵まれ、「核実験」、「原爆」については
多少の知識があったが、「原子力」についてはまったく知らなかった。恥ずかしかった、と
正直な気持ちを打ち明けてくれました。

3つの地域からの報告が終わり、まるくなって、質問や、フリートーク。司会は二上さんが担当。






若い世代の「無関心」についてが、カザフスタン、広島共通の話題になりました。
福島は、震災から2年経って、「なかったこと」のように扱われるのでは?という不安、
また逆に言い続けて「風評」になっても困る。とても難しい、との意見が出されました。

地域の方で参加してくださったご夫婦の方から、「千葉に家族がいたので他人ごとではなかった。
今でも思い出すと涙が出る。」と率直な声も出ました。

ほかにも関連する様々な話題が出て、あっという間に予定の時間をオーバー。
今後にどう繋げていくかが継続課題、ということで一応終了。



出席した皆さん、本当にお疲れ様でした。

最後に、福島県の二人からのお土産。

とっても美味しいお饅頭でした♪ご馳走様でした。

こちらはカザフスタンのエルジャン・ボラットさんからのお土産。
カザフについての紹介本とCD。



いろいろな話が聞けました。
それぞれの地域性、お国柄に「なるほど」と思ったり、びっくりしたり・・・。
また順々にご紹介しますね。

さて、お知らせです。

今回の「カザフスタンと日本の若者による対話」が、とても興味深いものであったこと、
少しはおわかりいただけたと思います。
関心のある方は、もう1度だけ!聞くチャンスがありますよ!

8月7日(水)13:30~16:30 広島市留学生会館において行われるワークショップの中で、
今回の対話がもう1度行われます。


関心のある方は、ぜひ参加してくださいね!

ワークショップ終了後、17:00~19:30まで県外参加者の方たちの送別会が行われます。
子どもと学生は参加費、無料。一般の方は1,000円です。
こちらにもぜひ参加してください、との関係者の方からの伝言です。




今日のきなことげんげん。



げんげんは、やっぱり扇風機の横。壁とのはさまれ具合がいいのか、すっかり落ち着いてますな。
では、今日はこのへんで。









速報!対話集会

2013-08-01 21:23:02 | 日記
こんばんは。今日は、また一段と暑い気がしました・・・のは、私だけ?
でも、予報通り夕立っぽい通り雨がありましたね。
庭の草木たちは、一息でした。

さて、今日は、ユエで平和関連対話集会が行われました。
地域の方も参加していただき、とても有意義な2時間でした。
詳細は明日、きちんと報告しますね。
今夜は写真で今日の雰囲気をお届けします。

出席する学生たちが集合。


準備開始。


まずは、踊りの披露。




続いて、カザフの二人から報告スタート。


福島県の大学生。


広島の大学生から。


丸く輪になってフリートーク。






今日の様子を含めて、今回カザフスタンから来日した二人に密着取材した特集が、
8月6日(火)の夕方、TSSのスーパーニュースで取り上げられます。
皆さん、ぜひ見てください。

お名前等、詳細は明日お伝えしますね。
ではでは。


今日のきなことげんげん。
ネコも人間と同様に、やるな、と言われるとやりたくなる・・・
カウンター乗り。




げんげんは、なぜか最近、扇風機のそばがお気に入り。