こんにちは。今日も朝からお日様がガンガン照りつけています。
今日の最高気温の予想は35度です!!
皆さん、熱中症には本当に気を付けましょう!!
さて、昨日は、観世流能楽師、吉田篤史さんをお招きして、
能への誘い「能のいろ」
を、開催しました。
普段、能の世界に触れることのない私たちに、衣装と扇のお話を中心に、
「能」のあれこれを教えていただきました。
2時前に息子さんの和史さんと一緒にお越しになりました。
紺地の厚手の作務衣に、素足に草履履きといういでたちです。
到着されると、慣れた様子でまずは衣装を壁に掛けていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/ee/9a65f93ae32b2c1e6dd53d8598273d44.jpg)
紺地に秋草。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/8b/4768a24bc525f175f6801f07f98d6a25.jpg)
金地になでしこと蝶。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/3a/0926b2f65aa337be531dd14257bdda79.jpg)
こちらの衣装は、古い衣装を50年前に再現してつくられたそうです。
今ではもう、技術的に作れる人がいないとか。
「我が家の家宝です」とおっしゃっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/35/9f25499afcba654354797e76b0060d00.jpg)
衣装の展示を済ませたところで、
息子の和史さんが、出し物の練習です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/af/09d2f18170c0068ff96045a682527781.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/47/6e2f6f2a76ba93208f5ca994fc44fc0e.jpg)
さて、いよいよ始まりました。
最初に、和史さんによる「経正」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/9a/c0376d46890b4c77300c9df13f4abe67.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/e3/fbbd55e926d9339b7a8e3f9563b66dd3.jpg)
和史さん退場。
吉田さんから、今の作品を含めた、
能の作品について解説。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/0b/bef173eb5338e2966ed3b1f02181975b.jpg)
例えば、先ほどの衣装では、
くすんだ色合いのものが、歳を重ねた女性や悲しみを表し、
赤や金は、若い女性や晴れやかさを表すそうです。
作品の性格で、「神・男・女・狂・鬼」と分けられる、とのこと。
「経正」は、「男」に当たります。「修羅もの」といわれます。
扇のベースの色も作品の種類によって、使い分けられているそうです。
神(しん) 男(なん) 女(にょ) 狂(きょう) 鬼(き)
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
白 緑 赤 紫 紺
確かに「経正」(=「男」)では「緑」が使われています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/de/b354f397fb25dec3e2dba3f629bae2da.jpg)
次は「女」で、「天の羽衣」
面は、若い女を表す(頬の朱がわりあいはっきりわかる)もの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/77/dc0f286a6516cf08578fa4effbd12e7f.jpg)
扇の色は「赤」がベース。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/8f/431caaf8491def0607dbaca4ce3d8f61.jpg)
吉田篤史さんによる仕舞。「天の羽衣」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/20/cae7ccbc6b2467a9b2d757f3324804f3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/ff/16be6073e24f8062d1e16566cabb5fe3.jpg)
続いて、扇のお話に。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/5c/30f0a2db08c010178c9acc5213be8927.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/25/2b8dd2780e5cb337380458c7194d1a17.jpg)
次は、「鬼」の作品で、「鞍馬天狗」。
面も、この世ならぬ雰囲気を出すために、目の周囲にカネを入れています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/90/7a9d16c2da6a6f032cead815daf5e1b3.jpg)
扇は紺が基調。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/06/de98d10f8ea2070cf222795e289d4620.jpg)
声の出し方も「天の羽衣」とは異なり力強く、動きも大きく迫力があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/ca/d05cd42695c9ffb3ea666ef8f6528565.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/22/27446d358354d623ebebed2171c894cc.jpg)
後半は、「謡(うたい)」について。
吉田さんの指導の下、全員で、「おなかの底から声を出す」を心掛けて
実際に「高砂」を謡いました!
最後に「私たちだけ!(@_@;)」で、「高砂」を謡い、
それを導入に、吉田さんがその続きを舞ってくださいました。
住吉明神が、旅人である主人公が到着した時に、天下泰平を願って舞う、という筋立てになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/92/8dfcd80b558fc6bbe75205872a8a8c9a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/39/bb8e930883893cd432757e787fbb43ce.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/74/3c17f35f2034399da0c2ee6f24740a3a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/f1/97e8265a792d6f1d636f40a5e1f59342.jpg)
厳かななかにも、静かな力強さを感じます。
扇は「神」を表す「白」が基調。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/20/6f12ddbd5b38e676f7af3ff88fcfdf82.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/21/70f6ed7222084e0f12a1f5f231527479.jpg)
ここで一通り終了。
次はお稽古に向かわれる、ということで
片づけをしながらの質問コーナー。
面をもう一度見せください、との声に再度出して並べてくださいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/d8/a8c6f93bdfe8be9611dcfb74b0b84e95.jpg)
面が動かないように独特の口の開け方で謡うとか、
狭い場所で舞うときは、歩幅は変えず歩数を変える、とか
みなさんからいろいろな質問が出ましたが、
一つ一つ丁寧に答えていただきました。
吉田篤史さん、和史さん、遠いところを本当にありがとうございました。
植田さんの最後のお言葉によれば、今後も2年に1回くらいの感じで
吉田さんに来ていただきたい、とのこと。
本当にぜひ実現していただきたいです!
植田さん、よろしくお願いいたします。
今日のきなことげんげんは、げんげんのみ。
ヘソ天。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/e4/470f9c5f8fad9d432fbc44ddc8523015.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/b2/9bef4891d4beb4ea9479e1664c4ba9a3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/ef/2e73e2175ef8ca37b6c27762a3e40a6c.jpg)
気持ちよさそう。暑いもんね~。
では、今日はこのへんで。
今日の最高気温の予想は35度です!!
皆さん、熱中症には本当に気を付けましょう!!
さて、昨日は、観世流能楽師、吉田篤史さんをお招きして、
能への誘い「能のいろ」
を、開催しました。
普段、能の世界に触れることのない私たちに、衣装と扇のお話を中心に、
「能」のあれこれを教えていただきました。
2時前に息子さんの和史さんと一緒にお越しになりました。
紺地の厚手の作務衣に、素足に草履履きといういでたちです。
到着されると、慣れた様子でまずは衣装を壁に掛けていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/ee/9a65f93ae32b2c1e6dd53d8598273d44.jpg)
紺地に秋草。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/8b/4768a24bc525f175f6801f07f98d6a25.jpg)
金地になでしこと蝶。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/3a/0926b2f65aa337be531dd14257bdda79.jpg)
こちらの衣装は、古い衣装を50年前に再現してつくられたそうです。
今ではもう、技術的に作れる人がいないとか。
「我が家の家宝です」とおっしゃっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/35/9f25499afcba654354797e76b0060d00.jpg)
衣装の展示を済ませたところで、
息子の和史さんが、出し物の練習です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/af/09d2f18170c0068ff96045a682527781.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/47/6e2f6f2a76ba93208f5ca994fc44fc0e.jpg)
さて、いよいよ始まりました。
最初に、和史さんによる「経正」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/9a/c0376d46890b4c77300c9df13f4abe67.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/e3/fbbd55e926d9339b7a8e3f9563b66dd3.jpg)
和史さん退場。
吉田さんから、今の作品を含めた、
能の作品について解説。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/0b/bef173eb5338e2966ed3b1f02181975b.jpg)
例えば、先ほどの衣装では、
くすんだ色合いのものが、歳を重ねた女性や悲しみを表し、
赤や金は、若い女性や晴れやかさを表すそうです。
作品の性格で、「神・男・女・狂・鬼」と分けられる、とのこと。
「経正」は、「男」に当たります。「修羅もの」といわれます。
扇のベースの色も作品の種類によって、使い分けられているそうです。
神(しん) 男(なん) 女(にょ) 狂(きょう) 鬼(き)
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
白 緑 赤 紫 紺
確かに「経正」(=「男」)では「緑」が使われています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/de/b354f397fb25dec3e2dba3f629bae2da.jpg)
次は「女」で、「天の羽衣」
面は、若い女を表す(頬の朱がわりあいはっきりわかる)もの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/77/dc0f286a6516cf08578fa4effbd12e7f.jpg)
扇の色は「赤」がベース。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/8f/431caaf8491def0607dbaca4ce3d8f61.jpg)
吉田篤史さんによる仕舞。「天の羽衣」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/20/cae7ccbc6b2467a9b2d757f3324804f3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/ff/16be6073e24f8062d1e16566cabb5fe3.jpg)
続いて、扇のお話に。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/5c/30f0a2db08c010178c9acc5213be8927.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/25/2b8dd2780e5cb337380458c7194d1a17.jpg)
次は、「鬼」の作品で、「鞍馬天狗」。
面も、この世ならぬ雰囲気を出すために、目の周囲にカネを入れています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/90/7a9d16c2da6a6f032cead815daf5e1b3.jpg)
扇は紺が基調。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/06/de98d10f8ea2070cf222795e289d4620.jpg)
声の出し方も「天の羽衣」とは異なり力強く、動きも大きく迫力があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/ca/d05cd42695c9ffb3ea666ef8f6528565.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/22/27446d358354d623ebebed2171c894cc.jpg)
後半は、「謡(うたい)」について。
吉田さんの指導の下、全員で、「おなかの底から声を出す」を心掛けて
実際に「高砂」を謡いました!
最後に「私たちだけ!(@_@;)」で、「高砂」を謡い、
それを導入に、吉田さんがその続きを舞ってくださいました。
住吉明神が、旅人である主人公が到着した時に、天下泰平を願って舞う、という筋立てになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/92/8dfcd80b558fc6bbe75205872a8a8c9a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/39/bb8e930883893cd432757e787fbb43ce.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/f1/97e8265a792d6f1d636f40a5e1f59342.jpg)
厳かななかにも、静かな力強さを感じます。
扇は「神」を表す「白」が基調。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/20/6f12ddbd5b38e676f7af3ff88fcfdf82.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/21/70f6ed7222084e0f12a1f5f231527479.jpg)
ここで一通り終了。
次はお稽古に向かわれる、ということで
片づけをしながらの質問コーナー。
面をもう一度見せください、との声に再度出して並べてくださいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/d8/a8c6f93bdfe8be9611dcfb74b0b84e95.jpg)
面が動かないように独特の口の開け方で謡うとか、
狭い場所で舞うときは、歩幅は変えず歩数を変える、とか
みなさんからいろいろな質問が出ましたが、
一つ一つ丁寧に答えていただきました。
吉田篤史さん、和史さん、遠いところを本当にありがとうございました。
植田さんの最後のお言葉によれば、今後も2年に1回くらいの感じで
吉田さんに来ていただきたい、とのこと。
本当にぜひ実現していただきたいです!
植田さん、よろしくお願いいたします。
今日のきなことげんげんは、げんげんのみ。
ヘソ天。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/e4/470f9c5f8fad9d432fbc44ddc8523015.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/ef/2e73e2175ef8ca37b6c27762a3e40a6c.jpg)
気持ちよさそう。暑いもんね~。
では、今日はこのへんで。