明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

麻生の「右」と安倍の「右」

2006-09-16 | 政治
「明日への道標」も10年程前に書き始めた当時は
「右」とか「保守系」とか言われることが
多かったような記憶がある。

当時はまだ、いわゆる戦後民主主義的タテマエが、
世の中の主流だった頃。

その中で、当時「右」と言われたような人たちは、
その頃、極端に軽視されていた(いや、むしろタブー視
されていたと言ってもよい)、秩序や安全保障などに関する
諸問題に対して、本当にこのままでいいのかと
問題提起することが多かったように思う。

つまり、決してそれらを絶対視している訳ではなく、
当時の反対方向への行きすぎに対して、
むしろバランス感覚を持って議論できる人が多かったのだ。

(もちろん、そういう状況を踏まえて、あえて極論を
振る場合はあっただろうけど。)

「明日への道標」も、当時のそういう人達の影響を
大きく受けていたと思う。

時は流れて、特に拉致問題が白日のもとに晒されて以降、
戦後民主主義的なタテマエを担ってきた人達が
信用を失い、世の中の雰囲気は大きく変わった。

その中で、いわゆる「右」的な価値感を絶対視する
一群の人達が目立つようになってきた。
彼らは好みのアイテムが違うだけで、むしろ
一昔前の左翼のように硬直的だったりする。

で、麻生と安倍の話になる。

マスコミ的には麻生と安倍は差がないような
言い方をする人が多いのだが私はそうは思わない。

すなわち、麻生はこれまでのバランス感覚を持った「右」、
安倍は最近の硬直的な「右」のグループに
それぞれ分類できるのではないかと思うのだ。

麻生の真骨頂が発揮されるのは、化石のようにアナクロな
新聞記者が、10年前のステレオタイプを引きづったような
しょうもない質問をしてきた時だ。

麻生はそういう記者をギャフンと言わせて、
最近のネット世代の若い人達の喝采を浴びるのだが、
彼の話はロジカルで面白く、議論を楽しんで
いるようにさえ見える。

一方で、安倍にはそういうことが出来ない。
結局、よく解らない精神論みたいな所に行ってしまう。

もちろん、能力や性格の問題もあるのだろうが、
一番の違いは合理的なロジックの世界で生きている麻生と
ほとんど信仰に近い世界で生きている安倍の違いだと
言ったら言い過ぎだろうか?

そして、それはそのまま先に述べた2つの「右」の
それぞれに該当する。

そう考えると、やっぱり安倍総理ってのはちょっとなあ...

ともあれ、私の見立てが間違っていればよいのだけれど。

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3 コメント

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Unknown (すなふきん)
2006-09-17 19:44:05
なるほど、実は私も同様の感想持ってます。

3人の中で最も政治家的なのも麻生だと思います。

安倍と麻生ではなぜか麻生の方が安心できると言うか、保守本流のDNAをより濃く受け継いでるように思えてしょうがないんですよね。どうして安倍一色になるのかが理解できません。



>その中で、いわゆる「右」的な価値感を絶対視する

一群の人達が目立つようになってきた。

彼らは好みのアイテムが違うだけで、むしろ

一昔前の左翼のように硬直的だったりする。



ああ、これもそんな感じです。

だから古くからの保守論者の中でも違和感感じてる人も結構いるようでもあります。今目立ってる連中は保守と言うより戦前の国家社会主義者に近いメンタリティじゃないでしょうか。



>ほとんど信仰に近い世界で生きている安倍



これ、某宗教団体との絡みもあるんでしょうかね。
返信する
日本は官僚主導だから (つか)
2006-09-17 22:09:24
誰がなっても変わらん
返信する
その官僚を (P.B.R)
2007-07-31 18:52:16
指揮するのは政治家です
官僚は事務次官が限界ですが、政治家は大臣にまでなれます。

この国の不幸は角栄以来、政治家が官僚を操れず、自前でロクに立法行為ができないことに有ります

公務員立法と議員立法。
この国は公務員立法=国Ⅰキャリア官僚が国を動かし、官僚作文によって法律が作られているのです

政治家の民度は国民の民度。
国民はどれだけ賢くなれるか
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