明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

もうひとつの虚構

2006-09-28 | 政治
ミクロ介入しまくりの小泉内閣のことを
どこをどう勘違いしたのか「市場主義」的だなどと
平気で書くマスコミのデタラメぶりについては、
当ブログでも、何度も指摘してきた。

それと同様に、極端な密室政治である小泉内閣のことを
どこをどう勘違いしたのか「透明性が高い」などと、
平気で書くマスコミのデタラメぶりについて、
Bewaad氏のブログが指摘している。

>経済財政諮問会議の密室は良い密室?
http://bewaad.com/20060928.html

その上で、以下のように主張する。

>もちろんwebmasterとていっぱしの社会人ですから、
>そうした「密室」「舞台裏」を公開しろとか、
>不透明さがあってはならないなどというつもりはありません。

>物事はそう奇麗事ばかりも言っていられないのが現実であり、
>そのような部分があってこそうまくいくのだと考えています。

>ただ、透明性が確保されているなどという虚像に基づき正当性を確保し、
>他方で自らの不透明さには目をつぶって各省庁は不透明だと
>断罪しているという事実は、それを抵抗勢力に対抗するための
>うまい手法だとポジティヴに評価するのか、それとも汚いやり方だと
>ネガティヴに評価するかはさておくとしても、
>広く知られてしかるべきだとwebmasterは考えるのです。

まさに、おっしゃる通りだ。

もちろん政策というものは、決定過程が「透明だからいい」とか、
「不透明だから悪い」とかいうものではなくて、
その政策自体の良し悪しで判断されるべきものである。

しかし、それを飛び越えて「透明だからいい」などという
世の中の風潮がある中で、小泉内閣はそれを利用して、
「透明性」を装って強引に無理筋の政策を通してきている。

しかし、その「透明性」自体が虚構だったとしたら...。

結局、小泉内閣が「市場主義」的であったか否かの総括が
できていないのと同様、「透明性」があったか否かの総括も
できないままに、次の政権にバトンタッチ
することになってしまっている。

最近、いまいち世の中で政策議論が盛り上がらないのは、
そのあたりのモヤモヤが多くの国民の中で
うまく整理されていないからではないのだろうか。

既存のメディアだけ見てたら、何がなんだか解らないだろうからね。