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花王 糖尿病性腎症患者の栄養指導においてジアシルグリセロール油の有効性を確認

2005-06-29 07:53:21 | 記事
花王株式会社(社長・尾崎元規)・ヘルスケア第1研究所は、糖尿病性腎症(高血糖状態が続くことにより、腎臓の機能が損なわれている)患者の栄養指導において、これまで日常の食生活で使用していた食用油(主成分:トリアシルグリセロール)をジアシルグリセロール油*に置き換えて、6ヵ月間使用することにより、腎機能の低下が抑制されることを明らかにしました。この作用は、体重と血中中性脂肪を減少する効果に加えて、ジアシルグリセロール油の新たな効果として見い出したものです。
 糖尿病性腎症患者における腎機能低下の抑制は、人工透析療法の導入を遅らせることを示唆しており、糖尿病患者に対する食事療法の素材の一つとして、ジアシルグリセロール油の有効性が期待されます。
以上花王のR&Dより http://www.kao.co.jp/corp/rd/topics/topics050624.html

ジアシルグリセロールの研究により花王は健康エコナなどトクホマークの多い商品を出しています。また、ヘルシア緑茶もこのジアシルグリセロールの研究の過程から生まれたそうです。
ジアシルグリセロールの効果すごいですね。
食いたいものを食って、健康にも気遣える、いい時代に生まれたものだと思います

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1 コメント

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9/8追記 (fuzi0)
2005-09-08 14:00:32
花王の「エコナ」に含まれているジアシルグリセロールについて、オスのラットを使った実験で、「舌において扁平上皮ガンを促進させる作用」があることが示唆された。さらに実験は継続して実施される予定。2年前に同成分が含まれる「エコナ」関連商品が特定保健用食品として許可される際、ガン促進作用の可能性が指摘され、念のために追加実験を行うことが求められていた(関連記事はニッポン消費者新聞9月1日号に掲載予定)。



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