http://www.sankei.co.jp/news/051203/kok073.htm
2008年総統選の「前哨戦」とされる台湾の統一地方選の投開票が3日行われ、最大野党、国民党幹部は同日夜、23の県・市長(任期4年)ポストのうち少なくとも6増の14ポストを獲得し、勝利したと述べた。与党、民主進歩党(民進党)は4減の6ポスト程度にとどまったとみられ、昨年12月の立法委員(国会議員)選敗北に続く痛手となった。
国民党が総統選での政権奪還に向け勢いづくのは確実。5年半の政権の実績に対する有権者の十分な支持を得られなかった陳水扁総統は苦境に追い込まれ、内政や対中政策で戦略の練り直しを迫られることになった。
元総統府高官汚職事件などでこれまでのクリーンなイメージを失った民進党に対し、国民党は清廉な印象の若手指導者、馬英九主席の人気に乗って躍進。8月に主席に就任した馬氏は、総統選勝利に向け好調なスタートを切った形だ。
民進党の蘇貞昌主席は3日夜の記者会見で「すべての責任を取り、辞任する」と辞意を表明した。
台湾の民視テレビによると、今回選出された23県・市長ポスト(台北、高雄両直轄市を除く)の政党別獲得数は、国民党14(現有8)、民進党6(同10)、親民党1(同1)、新党1(同1)、無所属1(同3)。
民進党は県長(知事)ポストを16年間押さえてきた台湾最大の選挙区、台北県や、同党が伝統的に強い宜蘭県、嘉義市でも苦戦した。
元部下の汚職事件が発覚した謝長廷・行政院長(首相)も更迭される可能性が強く、陳総統は政権の立て直しを迫られることになる。
陳総統は政治体制の「台湾化(自立化)」路線を進め、台湾の実情に合わせた大幅な憲法改正を公約に掲げているが、今回の敗北で政権の求心力はさらに失われ、公約実現の可能性は遠のいたようだ。(共同)
陳水扁政権はおしまいか。台独希望としてはなんとか立て直してほしい
2008年総統選の「前哨戦」とされる台湾の統一地方選の投開票が3日行われ、最大野党、国民党幹部は同日夜、23の県・市長(任期4年)ポストのうち少なくとも6増の14ポストを獲得し、勝利したと述べた。与党、民主進歩党(民進党)は4減の6ポスト程度にとどまったとみられ、昨年12月の立法委員(国会議員)選敗北に続く痛手となった。
国民党が総統選での政権奪還に向け勢いづくのは確実。5年半の政権の実績に対する有権者の十分な支持を得られなかった陳水扁総統は苦境に追い込まれ、内政や対中政策で戦略の練り直しを迫られることになった。
元総統府高官汚職事件などでこれまでのクリーンなイメージを失った民進党に対し、国民党は清廉な印象の若手指導者、馬英九主席の人気に乗って躍進。8月に主席に就任した馬氏は、総統選勝利に向け好調なスタートを切った形だ。
民進党の蘇貞昌主席は3日夜の記者会見で「すべての責任を取り、辞任する」と辞意を表明した。
台湾の民視テレビによると、今回選出された23県・市長ポスト(台北、高雄両直轄市を除く)の政党別獲得数は、国民党14(現有8)、民進党6(同10)、親民党1(同1)、新党1(同1)、無所属1(同3)。
民進党は県長(知事)ポストを16年間押さえてきた台湾最大の選挙区、台北県や、同党が伝統的に強い宜蘭県、嘉義市でも苦戦した。
元部下の汚職事件が発覚した謝長廷・行政院長(首相)も更迭される可能性が強く、陳総統は政権の立て直しを迫られることになる。
陳総統は政治体制の「台湾化(自立化)」路線を進め、台湾の実情に合わせた大幅な憲法改正を公約に掲げているが、今回の敗北で政権の求心力はさらに失われ、公約実現の可能性は遠のいたようだ。(共同)
陳水扁政権はおしまいか。台独希望としてはなんとか立て直してほしい