思うこと

3月11日の震災から半年が過ぎた。震災、津波、原発の事故。エネルギー問題、放射性物質の拡散など様々な危機に見舞われた日本。原発の事故さえなければ、津波の被災地にもっと早く十分な支援ができたのに。福島の方を苦しめることがなかったのに。と憤りを覚える。

福島第1原発の事故は、事故は起こるはずがないと決めつけていた国や電力会社の姿勢が大きな原因であることは間違いない。国策として進められてきた原子力の利用。電力会社は国と一体となり、経済界や地方に大きな影響力を持つようになっていた。日本のエネルギーのあり方、どうすれば日本の国策に繋がるかなど根本的な議論は先送りされてきた。これはエネルギーに限ったことではなく、これからの日本のあり方など誰も考えておらず、行き当たりばったりで対応してきた。

国や電力会社の対応は批判する点が多々あるが、最も悪かった点は、放射性物質の拡散のデータを隠し、安全を唱え続けたこと。これで、国に対する信頼が全くなくなってしまった。さらに、放射性物質によるリスクについて丁寧な説明をしなかったこと。「ただちに問題ありません」の言葉は、聞く人を余計に不安にさせてしまった。ここですべきだったことは「問題ない」ですませるのではなく、「この放射性物質の量ではこのくらいのリスクがあります。リスクが全くないわけではありませんが低いです」という解説だったのではないか。

すでに震災から半年が経つのに、放射線の影響については様々な情報が飛び交い、混沌としている。何が正しいのか分からず、少しでも放射性物質が入ると不安という恐怖感が広がっているよう。福島の方への差別も見受ける。さらには恐怖を煽ることでビジネスにつなげるような動きも出てきているらしい。

これから、震災以後に調べた放射性物質の影響や基準値、チェルノブイリの被害、リスクの計算などについてまとめてみようと思う。放射線に関して全くの素人の私が、震災以来調べてきたことの備忘録として、そして少しでも何かの役に立てたら幸いです。


2011/10/4 更新
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