『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

❝世界に誇れる明治維新の精神❞万世一系の天皇は最大の世界遺産

2018-10-20 08:01:21 | 日記

筆者のケント氏は明治維新を良い意味で異常な状況と捉え、日本という国の本質を見極めさせたとし、大切なもの、守るべきものと捨て去るべきものとを区別させたと理解しています。創造的破壊が短期間にしかも、半強制的に行われたのです。変化を嫌う日本人にとっては特別な時代だったのです。サムライの魂を守ろうとした、西南戦争は時代の必然だった。体制がひっくり返る明治維新に比べれば、平成の改革は生ぬるく、平和を求め、変化を好まない本来の日本人の姿に戻ってしまう。日本人同士の仲間意識だけで同調し、世界から取り残されてしまわないように、守るべきものと、捨て去るものとを振り分けなければいけない時期だと思えます。

以下抜粋コピー

明治150年の節目に、多くの日本人が幕末や明治維新に思いをはせることは素晴らしいことです。他方、ただ手放しに、無邪気に礼賛したのでは無意味です。明治維新の中身、そこに至る過程だけでなく、なぜ明治維新が必要だったのか、今その意味をどう捉えるべきかまで、セツトで自問するべきです。黒船来航以降、自分の国が今にも外国勢力に食い尽くされ、滅びるかもしれないという思いが、幕末の志士たちを突き動かしました。それでは今の日本人は、国が滅びるかもしれないという危機感を持ち、それを共有しているのでしょうか。

目次

第1章 明治維新という奇跡(アメリカで幕末・明治維新はこう教えられている;明治維新は英語にうまく訳せない概念だ ほか)
第2章 なぜ日本は明治維新ができたのか(いろいろな時代を演じた役者としての私;万世一系の天皇は最大の遺産 ほか)
第3章 明治という時代、そして敗戦へ(なぜ日本人は「維新の後」を軽視するのか;明治以降の日本はどう評価されているか ほか)
第4章 明治維新150年、日本人に覚悟はあるのか(もしも不平等条約に怒った志士たちが憲法第九条を読んだら;日本国憲法は「不平等条約」、志士なら憤慨する ほか)

著者等紹介

ギルバート,ケント[ギルバート,ケント]

コメント (2)
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