中小企業診断士 福田 徹 ブログ

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ダチョウ症候群

2009年06月19日 | 福田徹の企業再生

 皆様、おはようございます。今日は6月19日金曜日、私は中小企業診断士の福田徹です。ダチョウ症候群(オストリッチ・シンドローム)とは、追い詰められたダチョウがとる行動にたとえられる、やはり追い詰められた人間がとる思考・行動パターンをいいます。


 ダチョウは、天敵に追われて、やがて追い詰められると、最後には砂地に頭を突っ込んで、周りの状況から目をそらすようにするそうです。(真偽不明:本論とは関係ないのでそのまま続けます。)

 現在の状況を受け止めることができなくなれば、現実逃避する。これは人間も同じです。

 でも、人間には殺されるという意味での「天敵」は基本的にはいませんから、現実逃避しても結局は現実に戻らないといけないわけです。
 ここで、うまく現実に戻ることが難しい場合が、心の病に罹ってしまう状況なのでしょう。

 そうならないためには、たとえ苦しくても「周囲の協力を得ながら」「適度に現実に接して」「現実に関与し」「自ら現実を変えていく」ことが重要です。

 もともと、現実のすべてを受け止めることなど誰もできるわけはありませんが、砂の中に首を突っ込んで見ないようにしても、けしてそれで問題は解決しないのです。
 問題解決は、周囲とコミュニケーションを取りながら、現実を適度に受け止めてその把握に努めることから始まるのです。


 ここで、このダチョウ症候群を企業経営に当てはめて考えて見ましょう。

 経営者が砂地に頭を突っ込むとどうなるのでしょうか。これは再生の現場で実際に見た例ですが、こうした状態の経営者は、当事者意識が薄れてくるものです。現実に追い込まれすぎたおかげで、かえって状況が見えない(見ない)状態に陥いるのです。
 
 船頭が目隠しをしていてよいわけはありません。こうした会社には、ダチョウと同じく死が待っています。
 
 苦しくても、周囲を見方につけて、適度に現実を受け止め、その現実をベースに方針をつくり、経営を行わなければなりません。


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