中小企業診断士 福田 徹 ブログ

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女子高生キムチ~異分野への進出

2009年06月12日 | 福田徹の企業再生

 皆様、おはようございます。今日は6月12日金曜日、私は中小企業診断士の福田徹です。今日は、女子高生の、いや「女子高生キムチ」の話題です。

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 昨秋からの不況によって業績が落ちてしまった企業が多くあるなか、今月から関わっている製造業企業も、昨秋以降受注が極端に落ち込んでしまい事業再生に取り組んでいます。

 本業が落ち込むなかで、その企業では全く違う市場に向けた製品を作れないか検討しているところです。

 新しい製品を作ると言ってもそう簡単ではありません。一つには、設備・技術や販路などで本業とのシナジーがないと、異分野進出は難しいというセオリーがあります。また、思いつきで新しいものをつくっても売れるわけがないと言うこともあります。

 しかし、今年になって売上が0という企業さえある受注状況の中では、場合によりセオリーに反してやってみることもありと感じています。
 つまり、このままじり貧になるくらいならば、リスクを取り、売上機会を目指して果敢に取り組むこともあるのではないでしょうか。



 そんなことを考えている矢先、ネットニュースで「女子高生キムチ」の話題を読みました。

 「女子高生キムチ」の製造元、
広島県の北備建設は、他の建設会社同様に公共事業の削減により、現在の不況以前から厳しい冬の時代を過ごしてきました。

 公共事業の削減という構造的な不況ですから、座して待っていても会社の売上回復が見込めないことから、この会社の経営者は数年前から異分野への進出を検討してきました。

 そんな中、知人の韓国人の進言から、キムチ製造をかんがえ始めました。そして、韓国でキムチ教室に通うなどして、1年掛けてキムチの製造の是非を検討した上で「とりあえずやってみよう」とGOサインを出したそうです。

 地元の精密機械工場を改装したキムチ工場では、この4月から製造を開始し、まだ目標には届かないものの、これまでに1万個以上を販売したそうです。販路は、広島県内のスーパーとこの会社のネット通販です。

 女子高生という奇抜なネーミングと食品の範疇を超えたパッケージは話題を呼び、テレビの取材などで知名度が上がっているようです。
 一方製品自体は、奇抜な外見とは裏腹に、無添加であったり韓国製トウガラシ使用であったりといたってまじめなもののようです。


 ところで、この企業はどうやって異分野への進出を成し遂げたのでしょうか。
 この企業は、たとえ構造不況下にあっても、それを言い訳に思考停止しませんでした。安易に思考停止せずに、考えに考えて異業種進出のアイデアを形にし、最後はリスクを取って決断した結果、成功をつかみかけています。

 ここで、この企業から学べることは、どんなに状況が悪くなっても「不況」を理由にして、思考停止してはいけないということです。

 つまり、不況を乗り越えて企業が生き残るためには「金融危機」を言い訳にすることをやめなければならないのです。言ってみれば思考停止を「停止」するのです。
 そして、考えて考え抜いてください。私は異業種に進むことを必ずしも是としているわけではありません。自分たちに何ができるか(社員を交えて)考えましょうと言っています。

 キムチに「女子高生」とネーミングするくらい頭を柔らかくして、考えてみることから始めませんか。


※女子高生というネーミングは、唐辛子のカプサイシンとコラーゲンで、女子高生のようなプルプルお肌を目指しましょう、という意味だそうです。

※北備建設・北備食品サイト
http://jk-kimuchi.com/about/


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