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中小企業診断士 福田 徹 ブログ

経営コンサルタント・中小企業診断士・ビジネスファシリテーターによる経営者・起業家・管理者向けブログ

レンタルBOX学園坂再訪

2010年01月13日 | 福田徹の地域活性化
 皆様、おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。


 昨日は、久しぶりに地元の学園坂商店街を歩く機会がありました。



 以前にも紹介したレンタルBOX学園坂は、相変わらず狭い店内に何人も客がいる状態であり、盛況でした。



 レンタルBOXは、学園坂商店街が空き店舗を利用して開いた、商店街への誘客と賑わいの演出のための店舗です。

 レンタルBOXでは、個人で店内にある商品棚の直方体のBOXを借りて、自分の商品を販売することができます。



 商品棚を借りる費用は1ヶ月あたり3000円から4500円であり、安い金額で小さなお店を出店できます。

 また、販売手数料も取らないそうです。(ただし、月一回程度、交代で店番をする)

 この金額ですので、気軽に別に店舗を持つ方が宣伝に利用したり、趣味を活かした商品を売る機会として利用することができます。

 今回利用者が相変わらず多いことを確認して、この企画の素晴らしさを再度感じたところです。

(記事中の写真は2008年12月15日撮影)


※レンタルBOX学園坂のご案内
小平市の紹介サイト
http://www.kodaira-net.jp/units/36239/gakuen_001/
営業時間 10時~19時
住所    小平市学園東町1-14-7
地図


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まちづくりは20年計画

2009年08月14日 | 福田徹の地域活性化
 皆様、おはようございます。今日は8月14日金曜日、私は中小企業診断士の福田徹です。

 今日は、先日参加したまちづくりの授業での気付きを共有したいと思います。


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 放送大学東京多摩学習センターで受講した「まちづくりの基礎」で勉強になった点の一つは、まちづくりの時間感覚です。

 まちづくりは、20年30年先を見据えて取り組むものであり、実際に20年間の計画をつくることがあるようです。

 企業活動の世界では、長期というと3年からせいぜい5年くらいを指しますが、まちづくりでは20年以上と聞いて、自分自身の感覚の調整に少し時間がかかりました。


 よく考えてみると、時間がかかるのは当然です。

 ソフト面においては、住民が自分たちのまちを育てようという意識を高め、それによって自治会やNPOなどのまちづくりの主体が育つにはとても時間がかかると想像できます。

 ハード面でいえば、市街地の再開発や鉄道の立体交差化は言うに及ばず、道路の拡張一つとっても、計画策定から地権者、周辺住民を巻き込んだ調整には時間がかかります。


 こうした活動は、漸進的(少しずつ進む)であることで、長期に継続することができるようです。

 逆に言えば、性急に成果を求めすぎると続かないと言うことです。

 長い時間を掛けて、住民の合意形成をはかりつつ、長期の計画をつくる。さらに行政を動かし、企業を動かし、直接の利害関係者を動かす。

 まちづくりとは、なんと壮大なことでしょう。

 この世界のおもしろさにグッと来た瞬間でした。


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ちょこ・りん・スポット@府中けやき並木

2009年02月11日 | 福田徹の地域活性化

 皆様、おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。2月11日水曜日祝日、朝8時の東京・中野は曇り、気温は4℃です。



 東京都府中市の馬場大門のけやき並木は、市民を和ませるスポットであると同時に、市内の各地域から府中駅とその周辺の商業地へ向かうメインルートでもあります。
 けやき並木の歩道も、夕方はご覧のように、歩行者と自転車が行き交い混雑します。



 混雑する歩道での危険を避けるため、上のような表示をして、歩行者と自転車のレーンを分けて利用してもらう工夫をしているようです。



 また、府中市では周辺の商業地に自転車で来街する人向けに、ちょこ・りん・スポット(ちょこっと・駐輪・スポット)を並木道の歩道に開設して、駅周辺の景観維持と買い物の利便性、商業活性化を両立させる取り組みを行っています。



 ちょこ・りん・スポットは、3時間に限り無料で利用できる仮設駐輪場です。利用時間には、係の人がいて利用者の誘導・整理をしています。
 けやき並木道にある店舗への買い物に限らず周辺の店舗等への買い物にも利用されていて、利用者がが多いようです。

 このちょこ・りん・スポットは、市民・来街者と周辺の商業者の双方に利益になる、良い施策ですね。将来的には駅前再開発に合わせて箱物の駐輪場を設置してちょこ・りん・スポットを廃止する方針のようですが、わずかなランニングコストで維持でき、しかも路上にあって利用しやすいちょこ・りん・スポットも続けて欲しいものです。


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コダイ・ラブ・ランド

2009年02月05日 | 福田徹の地域活性化

 皆様、こんにちは。中小企業診断士の福田徹です。2月5日木曜日、今日午後0時の東京・小平市は晴れ、気温は10℃です。


あなたが選ぶコダイラブランド KODAIRA BLAND AWARD 2009


 先日新聞折り込みで、上のチラシが入りました。地元の小平商工会が地域の店舗・商品・サービス・観光資源の掘り起こしにがんばって下さっています。

 このコダイ・ラブ・ランドとは、小平LOVEブランドの3つの言葉を掛け合わせてあるようです。さらにLOVEという言葉には、

  Local (ローカル) 小平ならではのもの
  Original (オリジナル) 個性的なもの
  Valued (バリュー) 価値を生み出すもの
  Excellent (エクセレント) 優れたもの

の4つ選考基準がかけてあるようです。なかなか、凝ってますね。

 この事業では、市民からのお奨めの小平ブランド候補を投票(携帯・PC・FAX・郵送)で募り、投票結果は「小平ラブ・ランドマップ」としてまとめるそうです。

 小平ならではのものと言えば、昨年紹介した小平グリーンロードとか、郵便丸ポストが思い浮かびます。

 しかし、このLOVEを満たすとなるとなかなかどうして他には思い浮かびにくいものです。LOVEを満たす小平ブランドを、地図ができる程の数見つけることはとても難しいことだと思います。

 ocal (ローカル) 小平ならではのもの、riginal (オリジナル) 個性的なものは、ブルーベリー栽培発祥の地であることや個性的な製造販売業者(和菓子・ケーキ・パン他)、飲食店などを挙げることもできるのですが、alued (バリュー) 価値を生み出すもの、xcellent (エクセレント) 優れたものとなると、なかなか無いものです。

 先程挙げた小平グリーンロードとか、郵便丸ポストも、元々そこにあったものに、地図を作ったり、パブリシティを推進したり、案内板などのハード整備、イベントなどのソフト面の努力によって、alued (バリュー) 価値を育てて来たのです。

 だから、ここは単純に発見・発掘するというよりは、長い目で見て作る・育てるという視点で考えた方が良さそうですね。


投票はこちらから!(携帯・PCでの「コダイ・ラブ・ランド」投票サイト・2/28まで)


小平市基本データと市の概要
面積20.46キロ平米
世帯数81,173
人口179,269
(2009年1月1日現在)
市域は東西に長い菱形に広がり、利用可能な西武鉄道・JRの駅数が多い。
そのため各駅などの周辺に商業地が分散している。


※関連記事
晩秋の小平グリーンロードウォークと収穫祭

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創業塾生の新年会に参加しました

2009年01月11日 | 福田徹の地域活性化
 おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。1月11日日曜日、今朝10時の東京・中野は晴れ、気温は5℃です。
 明け方も寒かったですね。風邪を引かないように注意したいと思います。

 さて昨日は、昨秋国立で行われた創業塾修了生の方々の新年会にお邪魔しました。創業を目指して創業塾で勉強された皆さんと久しぶりにお会いし、有意義な意見交換をすることができました。

 さすがに自分で何かやろうとし、そのために勉強を始めた方々なのでそれぞれに語るものをお持ちです。昨夕の経済状況、政府の施策などのマクロから、ご自身が現在悩まれているミクロの話題まで、多岐に渡って会話を楽しみました。

 塾生同士で、お互いのアドバイスをし合い、またそれぞれの専門性を活かしたコラボレーションの話が進んだりと、新年会を機会にまたそれぞれの事業が前に進んだのではないでしょうか。

 創業者には、「創業すると自分で決める」ところから、経営者としての孤独な意志決定が必要になります。そういう意味で創業者同士でこのような互いに励まし合い助け合えるグループをもてることは、とても大切なことです。

 この関係を大切にされて、今後も維持できるといいですね。

レンタルBOX学園坂@一橋学園

2008年12月16日 | 福田徹の地域活性化

 おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。12月16日火曜日今朝11時の東京・小平は晴れ、気温は10℃です。

 今日は、私の地元小平市は学園坂商店街の取り組みを紹介します。



 一橋学園北口にあるこの商店街は、がんばっている商店街です。



 上のポスターを見るとわかるとおり、春の「沖縄エイサー」七夕の「サンバカーニバル」、秋の「ねぶたまつり」と毎年続くイベントが目白押しです。

 この商店街が昨年から始めたのが、レンタルBOX学園坂です。小物などの手作り品の作者が、BOX状のスペースを安く借りて販売するこの店は、商店街の空き店舗解消+商店街への人の流れづくりの効果を狙っています。


横断幕を商店街内のレンタルBOX店舗

ターゲットの性別・年齢層を絞ったラインナップ

BOXの場所・高さ等によって1ヶ月の費用が3,000~4,500円

 私の幼少時、この場所は八百屋さんでした、隣は肉屋さんでこの2店ともに繁盛していた記憶がありますが、今はありません。
 がんばっている商店街であっても、空き店舗はじわじわと増加してきているようです。

 そんな商店街にとって、空き店舗を解消しさらに、人を引きつける目立つポイント=マグネットとなるのがこのレンタルBOX店舗です。

 私が見学していると、たまたま新しい出店者(BOXを借りる人)が申し込みをされるところに出くわしましたが、手続きも簡単で気軽に出展できるようです。
 また、出店者が交代で店番をするというやりかたのおかげで、出店費用が上記の月々のレンタル代のみと安く済むことも特徴です。
 出品するモノは何でもいいわけではなく、店のコンセプト(という言葉では説明されませんでしたが)に外れた商品は置かないなど、お店としての統一感を維持する工夫もされているようです。

 学園坂商店街の役員さんでレンタルBOXの世話人をされている方と少しお話しさせていただきましたが、反響は上々で「予想以上の顧客が利用している」とのことです。

 そして今回、上記のような集客の成果とコストを抑えて利用を促進する取り組みが評価されて、第4回東京商店街グランプリ(主催:東京都産業労働局・東京都中小企業振興公社)の活性化事業部門・優秀賞を獲得しました。


 世話人氏を紹介したページには、「商店街は、バラバラじゃだめ。ひとつの家族と思ってやらなくちゃ。」という言葉が紹介してあります。

 各地の商店街は、老齢化と形骸化、無力化が進んでいますが、ここはどっこい生きています。学園坂商店街の方々が、この商店街を「ひとつの家族と思って」まとめてきた努力が、各イベントやレンタルBOXを成功に導いています。


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酒田商工会議所経営革新塾

2008年10月30日 | 福田徹の地域活性化



 おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。本日は山形県酒田市に来ています。酒田の朝6時の気温は11℃、天気はごらんの通りです。


 昨日は、酒田商工会議所主催の経営革新塾の講師を務めさせていただきました。

 経営革新塾とは、新事業展開等を目指す既に事業を営んでいる方や若手後継者の方などを対象に、経営戦略、組織マネジメント等の知識・ノウハウを体得し、実現可能な第二創業アクションプランを完成させるために商工会議所(や商工会)が行う講座です。 (日本商工会議所のサイトより)

 今回の参加者も、酒田市とその周辺地域の経営者、後継者、役員や独立を指向されている方々です。全部で9回、週2日火水曜日の夜間の講座のうち、私は昨日を含め3回担当します。
 仕事を終えてから、疲れた体をおして夜遅く集まる皆さんにできるだけ有意義な時間を過ごしていただきたいと、準備に気合いをいれて臨んでいます。

 今回は「経営環境分析」などと毎回テーマが決まっていますが、その内容だけではなくて、周辺の考え方そのものも、持ち帰っていただけるように、お話しさせていただいています。
 グループディスカッションでは、今日の講座のまとめ・確認の意味を含めて、簡単な事例問題に取り組みました。グループディスカッションは、他の人の思考を自分に取り込むことができるメリットがあります。その気付きを大切にしていただきたいと願っています。


グループディスカッションの様子


 夜は酒田で寿司といえばここというお店を紹介していただきました。


かまとろ


ふぐ


炙りしめさば

 酒田の寿司は鈴政で決まりですね。


地元の銘酒「初孫」の特製酒

 たらふく飲んでしまいましたが、良いお酒はまったく残らないですね。


お猪口もいい

 実においしかった。また寄りたいお店です。
 酒田には、来週の火水曜日にも伺います。参加者の皆さん、酒田の皆さんよろしくお願いいたします。


【経営革新塾】
酒田商工会議所
電話:0234-22-9311
(問い合わせはお住まいの地域の商工会・商工会議所へ)

寿司・割烹 鈴政
住所:山形県酒田市日吉町一丁目6-18(日枝神社鳥居下)
電話:0234-22-2872
定休日:不定休
営業時間:昼11:30~13:30LO夜17:00~21:30LO(日祝20:00LO)
交通:庄内空港より車で25分/JR酒田駅より車で5分・徒歩15分
案内図:こちら

※酒田商工会議所経営革新塾に関連する記事:
酒田商工会議所経営革新塾経営革新計画とは?続・経営革新塾@酒田
寝台特急あけぼの号車内より続々・経営革新塾@酒田


駒ヶ根ソースかつ丼ソース

2008年10月22日 | 福田徹の地域活性化
 おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。10月22日水曜日、今朝4時の東京・小平は晴れ、気温は15℃です。寒くなってきました。担当しているクラスでも、風邪ひきさんが何人かでました。皆さん、うがいで予防しましょう。


 さて、今回は以前取り上げた駒ヶ根のソースかつ丼の話題です。

 長野県駒ヶ根市では、この地域で元々食べられていソースをかけるかつ丼を名物とすることを街おこしのきっかけにして頑張っています。このあたりの詳細は、前回のブログをご覧ください。

 その活動の中心である駒ヶ根ソースかつ丼会の事務局をされている方から「ソースかつ丼ソース」をいただきました。



 このソースがあれば、家庭に居ながらにして駒ヶ根のソースかつ丼が堪能できるという商品です。
 そこで、戴いたソースを使って、早速駒ヶ根流かつ丼を作ってみました。



とんかつを揚げて、油をきったら


食べやすい大きさに切ります


キャベツを千切りにして



どんぶり御飯の上に、これでもか!という量をのせます
ここで、具を載せる前にキャベツの上にソースかつ丼ソースをたっぷりかけます。


とんかつと彩りにトマトをのせて


最後に上からもソースをたっぷりかければ完成です

 おいしい!たしかに「ソースかつ丼ソース」を名乗るだけのことはあります。このソースは、香りが高い割に塩分が少ないようで、ごはんにたっぷりかけられるのがうれしいですね。

 家庭で作ってこれだけおいしいと、今度は駒ヶ根に行って本格的なソースかつ丼も食べてみたくなります。

 ソースをくださったKさんに感謝しつつ、ソースかつ丼を堪能しました。ありがとうございました。今度は駒ヶ根にいって食べますので、そのときはよろしくお願いします。

酪農教育ファーム:榎本牧場

2008年10月20日 | 福田徹の地域活性化

 おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。10月20日月曜日、今
朝0時の東京・小平は晴れ、気温は17℃です。


 今日は、埼玉県上尾市にある榎本牧場を紹介します。

 榎本牧場は、荒川沿いの農村地帯にあります。牧場内を一般に開放しており、
気軽に見学することができます。絞りたての牛乳で作ったジェラートはなかなかおいしいものでした。

 また、牧場主の榎本求さんによる牧場体験では、搾乳や給餌などの体験と同時
に、酪農に関する基礎知識を学ぶことができます。一般向けの牧場体験のほか、
学校など子供団体の受け入れ、中学生の職業体験の受け入れも行うなど、酪農教
育ファーム活動に力を入れているそうです。


牧場体験の説明をする榎本さん


乳牛のこと、牧場経営のこと


えさのことなど、いろいろと教えてくれます


えさをあげてます


乳搾り


子牛にミルクをあげるとすごい勢いで飲んでくれます


子牛の口の中はやわらかい!


しぼりたてのミルクを振って振って


濾すと


無塩バターのできあがりです

 

 榎本さんには、普段食べたり、飲んだりしている牛乳・乳製品がどこでどのよ
うに生産されているか知ってもらい、酪農の現場を見てもらうことを通して、食
料自給率の低下、食糧危機のこと、日本の農業のこと、などに関心と問題意識を
持ってもらいたいという思いがあります。

 榎本さんによると、たいていは「子どものために」訪れる大人も、話を聞くうちに興味もちはじめ、最後にはむしろ大人の方が満足して帰るそうです。

 牧場体験も楽しみましたが、榎本さんの人柄と軽妙でありながらロジカルな語
り口を楽しみ、その酪農への思いが私の胸にいっぱいになった1日でした。

※見学は無料・予約なしで可能。
※牧場体験は有料・2日前までに予約が必要。


【榎本牧場】
 住所:埼玉県上尾市畔吉736-1
 電話:048(726)1306
 交通:JR上尾駅よりバス「ぐるっとくん平方循環(PDF)」で約30分、「畔吉」下車徒歩5分
     またはJR北上尾駅から徒歩70分(私は下の地図のルートを歩きました)
 地図:
 


経営指導員制度の現実(2)

2008年10月17日 | 福田徹の地域活性化

 おはようございます、中小企業診断士の福田徹です。10月17日金曜日、今朝8時の東京・小平は晴れ、気温は15℃です。

 今日は、先日の経営指導員制度の現実という記事のつづきです。

 先日の記事では、本来の経営改善普及事業の他に、現実に従事している地域振興事業を指導員の業務として認めるべきという論を展開しました。
 これは、付帯業務をきちんと制度化することにより、本来の経営指導に割ける時間を捻出して欲しいという考えからのものでした。

 ここで、10月10日に件の商工会議所の補助金不正受給がおきた某県で制度の見直し案がまとまりました。

 見直し案の内容は、「指導回数の目標を商議所ごとに設定し、ホームページなどで公開。目標が達成できているかどうか、指導先の小規模事業者にアンケートし評価する。」というもので、「適切な目標設定をする▽全県一律の運用ではなく地域事情を考慮する▽実際に指導が行われているかどうか透明性を確保する▽事業が効果的に行われているかどうかを調査する-の4つ」の柱となる考え方から作られました。(「」内は中日新聞のWEBニュースから)


 この案は、全県一律ではなく地域ごとの事情を考慮したという点で一歩前進したものだと思います。指導員の方々が、本来の経営指導業務に本腰を入れるために、まずは一歩前進です。

 地域振興業務については今回議論に上がり認識はされたようですが、制度的な解決がなされませんでした。地域振興と経営指導もやる、この要求に対応するために、これまで指導員がこなしてきた各種の事務局役を「本来やるべき」地域の方々に徐々に引き継ぐなどして、すこしづつ地域にその役割を返していくことを考えたいものです。


 この某県の制度変更は、今後各都道府県が経営指導員制度を見直す際に参考にされていくものと思います。経営指導員の皆様は、これを「しめつけ」と捉えずに、本来の業務に立ち返ることができると前向きに捉えていただきたいと思います。


創業塾最終回:プレゼンテーション・個別相談

2008年10月14日 | 福田徹の地域活性化

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 私の連休初日土曜日は、9月から行っている多摩地区(日野・国立・国分寺・東大和・武蔵村山・昭島)商工会主催創業塾の最終日でした。
 
 今回の創業塾はなかなかユニークなメンバーが集まっています。10月11日の最終日では、各自のビジネスプランのブラッシュアップのためのディスカッションと、各自のビジネスプラン発表をおこないました。さらに、個別相談の時間を設けて、創業希望者からのご相談をお受けしました。

 ビジネスプラン発表では、それぞれ9月時点のアイデアがより計画的、具体的な形になって発表されました。資金面やリスク、市場性などについても考慮したなかなかのプランもありました。発表後のディスカッションでも質問やあらたなアイデアが飛び出すなどして、各自のビジネスプランは、さらに磨きがかけられました。

 午後におこなわれた個別相談会では、受講生の方々のご質問にお答えしました。講師3人で手分けをして相談にあたり、私は6名の方を担当させて頂きました。
 私がこのような相談で意識してやっていることは、相談される方の本当の問題を捉えるということです。短い時間で本質に迫ることはなかなか難しいことです。そうであっても、できる限りのことはしたいと思うのです。
 今回は、受講生からの質問内容などの表面的なやりとりを(事前に資料を用意するなどして)できるだけ短い時間で済ませて、創業への思いやモチベーションなどの本質につながる質問を投げかけることに時間を使いました。
 結果、何人かの相談者とは、ご本人が気付かないでいた本質的問題について話すことができました。


 修了後は、ほとんどの受講生の方が、打ち上げに参加して盛り上がりました。ひとりぼっちでの成功はありえません。受講生の皆さんは、是非この縁を大切にされて、起業仲間、経営者仲間として共に協力し合い、励まし合うことにより、それぞれの事業の創業と成功を勝ち取って欲しいと思います。


 とても、気持ちの良い受講生の方々でした。5週間講座におつき合いいただきまして、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。


商店主は専門家:やまと塾

2008年09月29日 | 福田徹の地域活性化

 おはようございます。9月29日月曜日、今朝7時の東京・小平の気温は17℃、天気はくもりです。今日は一日中雨の予報がでています。

 先日、東京都東大和市商工会の経営指導員さんとお話しする機会がありました。東大和市は、西武新宿線で高田馬場から35分くらいのところにあるベットタウンで、中小企業大学校東京校があるところでもあります。

 今日は、経営指導員さんに教えていただいた、「やまと塾」を紹介します。「やまと塾」は昨年から東大和市商工会が取りくむ東京都の補助金事業(シナジースキーム授業)であり、以下のような特徴があります。




 やまと塾は、街の商店主がその専門分野の専門家として、専門性を発揮したミニ講座を開いて市民との交流を深める事業です。
 たとえば、花屋さんが店先でフラワーアレンジメントを教える、そば屋さんがそば打ち教室を開き店で試食をしてもらう、パン屋さんでメロンパンを焼くという具合に、実際にお店にきてもらって行う講座です。

商店主にとっては
 商店主が講師役をすることにより、商店主は自分の専門性を発揮して潜在顧客に自店をアピールすることができます。また、お店にきてもらうことにより、市民にお店の存在と商店主を知ってもらう効果があります。

受講者にとっては
 そして、講座を受講する市民には、材料費などわずかな受講料のみで興味がある分野の専門家から、学ぶことができるメリットがあります。


 このように商店主・受講者の双方にメリットがあり、結果として地域活性化につながるという、まさにシナジー効果を生む事業です。経営指導員さんによると、初年度から人気が高く、今年は昨年より申込が多いそうです。しかし、東京都の補助金事業であり、来年は予算がついていないため今のところ開催しない方向だそうです。

 こうした地道な取り組みは、派手さはないけれど、いわゆる「箱モノ」をつくるやり方の対極にある実質的な効果を生む事業であると私は考えます。予算がないとできないことや、ひとりひとりの商店主のアレンジなど商工会のみなさんの苦労が大きいこともわかりますが、東京都や東大和市で何らかの予算をつけていただき、毎年続けてもらいたいものです。
 

 なお今年は、9月28日から10月10日までの予定で、現在開催中です。私も予定が合えば、取材をさせてもらおうと思っています。取材できた場合は、またこのブログで取り上げます。


経営指導員制度の現実とは?

2008年09月26日 | 福田徹の地域活性化

 おはようございます。9月26日金曜日、今朝6時の東京・小平は、気温25℃、外は晴れです。


 昨日は、全国の商工会議所・商工会の若手経営指導員さん達とお話をさせていただく機会がありました。

 経営指導員は、商工会議所・商工会に常駐し、地域内の小規模事業者のために経営改善や指導にあたっています。同時に、地域の商店街、祭りやイベントなどの事務局をするなど地域振興の担い手としても活動されています。

 公共事業減少による建設業の不振、製造業の後継者問題、大型商業施設の進出による小売業の壊滅などが、中小・小規模事業に起こっている現実です。

 ある経営指導員さんは、「八方ふさがりのように見えても、我々は中小・小規模事業者の側で(打開策を)考えつづける」と話しておられました。
 ともすれば気持ちが暗くなるようなこの現実に接していても、中小・小規模事業者の立場にたってどこまでも前向きに、企業と地方の未来を考え続けいるその姿勢には感動しました。


 ところで、経営指導員をめぐっては、昨年ある商工会議所の補助金不正受給が発覚し(「毎日」記事参照)が、県が補助金返還命令を出すという出来事がありました。
 不正の内容は、経営指導員による巡回指導や窓口相談の実態のない水増しされた実績について、県の補助金を受給していたというものです。
 不正は不正として、正さなければなりません。この件では、当該の商工会議所は再発防止策を示した上で補助金を返還したようです。

 一方で、経営指導員達は補助金のでない地域総合振興事業で手一杯なのが現実です。経営指導員は、地域社会の要請に応えて、商工会の各部会(青年部・女性部・商業・工業・建設・・・)、お祭り、商店街・・・、それぞれの事務局をまかされていています。
 たとえば、ある指導員さんは「毎月23の会合が自動的にスケジュールを埋めてしまう」と語っていました。また、別の指導員は「地域から要請されると断り切れないことから、こうした事業(事務局をつとめるイベント等)はどうしても増えていく」とも話していました。

 こうして本来の「経営指導」のウエイトが低下している現実があります。そして、こうした地域総合振興事業には経営指導員の人件費に関しての補助金が出ません。この現実から、上記の不正受給が起きたのです。


例:国分寺市商工振興事業補助金交付規則(別表第2条関連)


 そもそも、地域そのものを活性化しないと域内の中小・小規模事業の将来はありません。そういう意味では、地域に根ざし、祭りやイベントをサポートする活動は、商工会議所・商工会の目的にかない必要なものです。

 不正受給が起きたことが示すとおり、現行制度は現状に合っていない状態です。地域を盛り上げ、中小・小規模事業者支援を推進するために、経営指導員の役割について再度設定し直して、場合により必要な予算措置をとるべきだと私は考えます。


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阿波尾鶏を知っていますか?

2008年09月24日 | 福田徹の地域活性化

 おはようございます。9月24日水曜日朝4時前の東京・小平の天気は晴れ、気温は21℃です。本日は1日お休みをいただいて、奥多摩の都民の森(ハイキング)、瀬音の湯(温泉)、祖父母の墓参、さらに埼玉の美味しい鰻屋さんと、盛りだくさんの予定で出かけてきます。

 さて、本日の話題は阿波尾鶏(あわおどり)についてです。阿波尾鶏(株式会社丸本のページわかりやすく紹介されている)は、赤笹系軍鶏を改良した阿波地鶏にブロイラー専用種の雌系統(白色プリマスロック)に交雑して作り出した肉用鶏です。
 平成2年2月から販売を開始し、明石大橋などの四国から京阪神・京浜方面への輸送網充実もあって、出荷数を順調に伸ばし、出荷量で日本一を誇る地鶏になりました。肉色はやや赤みを帯び、低脂肪で適度な歯ごたえがあり、甘みとコクがあると紹介されています。

 地鶏についてはJAS(日本農林規格)で規定されていて、在来種由来の血液百分率が50%以上であるとか、飼育期間が80日以上であり、28日令以降は平飼いで1m?当たり10羽以下で飼育しなければならないなどの規定があります。


「地鶏肉」特定JAS規格の概要(徳島県養鶏協会のWEBページより)


 この阿波尾鶏は徳島県西部や南部の、自然に恵まれ、ゆったりとした環境の中で、80日以上かけて丹念に飼育されているJASに認められた地鶏です。


 
ジョナサンでも扱っています

 写真のステーキはおいしいですよ。ジョナサンの店舗で印象的だったのは、お年を召されたご夫婦が来店するなり、間髪入れずにお二人ともこの「阿波尾鶏ステーキ」を注文されていたことです。まさに「阿波尾鶏ステーキ」を食べるために来店された方々でした。
 ファミレスの個々のメニューで、直接来店動機になるメニューもなかなか無いとおもいます。それだけ、「阿波尾鶏ステーキ」に魅力があるのだと感じました。


 徳島県養鶏協会のページによると、阿波尾鶏のネーミングは「徳島県の夏最大のイベントである“阿波踊り”の強烈なエネルギーと健康的な躍動感で力強さみなぎる郷土色豊かな鶏という意味をこめ、その尾羽の美しい姿をイメージさせて命名されました。」ということです。

 阿波尾鶏・・・名前を聞いただけで何処の産物かがわかる良い名前の付け方ですね。
 

 徳島県のこの方によると、阿波尾鶏は地鶏としての出荷高が日本一なのだそうです。ネーミングのよさも手伝った地鶏としてのブランド性と、もともと養鶏の盛んな地域が支える量産性がうまくかみ合って日本一となっているようです。

 地元の生産品は地元での消費を増やし地元で改良を重ねることにより全国市場での地位を維持できると私は考えます。もうすでに日本一になっているのですから、今後は徳島県内の認知度向上策、消費拡大策をより進めて、地域が支える地産品にしたいものです。


外食チェーンにみる地域資源:南部どりバーガー

2008年09月18日 | 福田徹の地域活性化


 おはようございます。9月18日木曜日、今朝午前2時!の東京・小平は雨はまだ降っていません。気温は22℃です。本日は、朝から外食大手企業の埼玉県にある工場兼物流センターにうかがいます。


 さて、ブログの方の話題は、これからうかがう企業とはまったく関係のないモスバーガーの期間限定メニューのついてです。各地の店舗で地域限定メニューを提供しているモスが、南部どりバーガーを東北地方の店舗限定で販売開始したのは、今年1月からです。


POPがならぶモス店内カウンター


ひとくち噛むとキャベツとカツのさくさく感のあと、コクのある旨味が味わえます

  この限定メニューが今月から、東京・神奈川・山梨・長野・静岡の都県内店舗で販売されています。南部どりは、おいしさや安全にこだわった素材のようです。(リンク先参照)

 他の地域でも、9月12日よりそれぞれ別の地域期間限定のメニューが発売(フラッシュ参照)されているようです。


 
 南部どり、黒豚をはじめとする地域資源食材は販路確保がおおきな課題です。食品メーカー、百貨店などとの共同商品開発、販売提携のほかに、モスのような既存の外食企業との提携も有力な販路となります。

 外食チェーンは、その商品企画力により素材の良さを活かした食べ方を消費者が手間なく買ってすぐに食べられる完成形で提案します。さらに、プロモーション力を発揮して最適なイメージづくりをおこないます。このように、大手外食企業の力を使うことも、地域の食材を世に出す方法の一つです。
 
 大手企業の側も、新しい素材を求めています。商品として売れるようにすることは、マーケティングのプロである大手企業に任せばいいのです。そう考えると、大手企業に地域資源を売り込む意味は十分にあるのです。
 ただし、前提として大手企業で扱うためには「素材としての」質と量が必要です。また商標登録など権利関係を万全にしておく必要があることも留意して下さい。

 大手企業にすべて任せることは得策ではありません。自分の足りないところでは教えを乞い、一方で自分達の強み(資源をもつことなど)を使って有利に話を進めるタフな交渉をしてこそ、貴重な資源を活かす成功につながります。