絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

「気」が大事

2006年01月26日 08時31分49秒 | 子ども
先週から、自身のことでこまごまいろいろなことがあり、
少々、気が滅入っている。
どうでもよいことばかりなので、流してしまえばよいのだが
こころの中に小さいとげがひっかかっているように
感じるときもある。

占いの嫌いな自分だが、「気」については少々「気にする」。
「風水」の異常に好きな友人がいるが、それほどではない。
「病は気から」とか「気合い」とかいろいろ使われるが
運気の向上している人には一種のオーラのようなものを感じるのは
誰しも経験することだろう。

先週、小学校の読み聞かせに行った。
6年生のクラスで、この日程が決まったのが直前だったので
じっくり選書できなかったが、2冊本を読んだ。
一つは「おれはなにわのライオンや」
もう一つは「ちいさなきのねがい」

「おれは・・・」の方は、さねとうあきらの作品で
大阪の動物園の動物が戦時中毒殺された話だ。
最後は悲しいが、ライオンと飼育係のやり取りを通じて
日々精一杯生き、愛されていたことが切々と伝わってくる作品である。
それだけに戦争のむなしさが胸にぐっとくる。
語り口はとても軽快なので、聞いてもらうのに適していると思う。
子どもたちは、とても真剣に聞いてくれた。
この集中している静けさというのは、「ピーン」と張り詰めた感じで
読み手と聞き手の間に一つの「気」が生まれる感じがする。
読み終わると一気に緊張がとけ「ほ~~」という雰囲気になる。

これだけでは、あまりに朝から辛いので、
緩和する一冊「ちいさなきのねがい」を読んだ。
これは、外国の作品だが、詩のように短い絵もかわいらしいものだ。
ちいさな木が、草花のすぐ花をつける様子をうらやましく思うのだが、
時間がかかっても、自分だけの花をさかせたいんだ、と願い
最後にたくさんの花を咲かせるというものなのだ。
もうすぐ卒業していくこの子たちが、それぞれの花を咲かせてね、
という気持ちをこめて読んだ。
そうすると、不思議なことに、聞いてくれる子どもの口元も微笑んでいる。
読み終わったわたしも、にっこりする。
穏やかな一日の始まりとなった日であった。
(そんな日ばかりじゃないけどね・・・)

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いろいろ (長岡)
2006-01-26 09:26:29
あったのね~



わたしはほとんどの日を何事もなく、平穏に送っていますが、

昨日は、何か、いろいろと流れがとどまるようなことがあり、

だんだんと気持ちがささくれ立ってくるような1日でした

ああ、ストレスがたまってきてるなぁ、という感じを実感



普段の自分はかなり穏やかな精神で暮らしてるなぁ、と気づいた日でもありました
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「これといって何もない日々」が幸せ (琴音)
2006-01-26 10:35:47
そうね、淡々と過ぎていくのがシアワセっていうもんだよね。



ま、「気」を取り直して、

体調も回復したわたしめは、次なることを

考えて実践していきますわ~~



よく「忙しそうだね」と人からいわれる私・・・

でも実際は、めちゃヒマなことして毎日を無益に暮らしているのでした。。。
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Unknown (ウエダ)
2006-01-27 08:16:42
とても良い本を読まれましたね

今度、私も図書館で借りてみます(どちらも蔵書があったので)。

絵本って、とてもふかーいですよね。簡単な文章で書かれているのに、内容はとても濃かったりして。「これ、子供は分かってんのかな?」という気がすることもありますが!

子供たちの笑顔で、琴音さんのこころのささくれ、少しは取れたかな?
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子どもはヒーラー (琴音)
2006-01-27 22:05:49
こういう事言うと、変な人と間違われるけどね



でも、子どもに(自分の子じゃなくても)

気持ちを救われるってこと、あるよね~~~



また、とても鋭い批評家でもあります。

子どもって【ふしぎ】
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