絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

歌が主で、琴が従

2006年04月27日 13時26分19秒 | 一絃琴
一時期、非常に非常に迷っていましたが、
いまは「歌が第一義的なもので、琴の音はその次に来る」という
考えで曲にむかっています。
これが、はたして正しいかどうかわからない、
わからないけれども、いま一番自分としてはこの考えがしっくり
くるのです。
だからといって、琴の音色をおろそかにするものではないのですが
琴を重んじるあまり、歌の解釈やそれに気持ちを込めることが
おろそかになる方が注意すべきだと、思うのです。

弦は一本しかなく、弾こうと思えば簡単に音自体は出せます。
でも、こころに響く音色にするには、きっと何年もかかるでしょう。
ただ、それ以上複雑にできないという限界もあるのです。

一方、歌は、実に千差万別、一人ひとりの顔が異なるように
歌声というのは限界がないのです。
それぞれの人の生きてきた証のような「言の葉」と、琴の音とで
二つのものが調和して、その人にしか弾けない一弦琴を奏でるのだと
いまは思っています。だからこそ興味深く、自分自身を切磋琢磨し
深めていくことが、すなわち一絃の琴の道ではないかと
僭越にも考えたりします。
(手なぐさみではない、一絃琴の世界を体現したいものです~~~


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。