絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

今日はオフにしよう

2006年08月13日 11時05分20秒 | 子ども
ずっとこどもの学習を見てきたけど、今日は何もやらないことにしよう。
(昨日テストが終わったので)

新聞に今度の国公立大学の入試要項の簡単なものが出ていましたね。
8月に大方がわかり、10月にはセンター申し込みでしたっけ?
あれよあれよという間に、1月の本番がやってきてしまいますね。
つまり、高校3年生というのは、年度内に受験が終わってしまうということです。
これはほんとにいびつな状況の試験というしかないと思います。
だって、まともに1年ないわけですから、その年のカリキュラムは
後半ないのと同じなのです。
(いまどきこんなこと言って、とお思いでしょうが)
これに対応して中高一貫では、内容を前倒しして学習し
最後の一年は演習に当てるというところも多いと思いますが
この、先取りの無駄のない、受験に有利!とみえる学習が
実は未消化のまま過ぎて、逆に学力を落としていく原因に
なっている場合もあります。
なんでも早けりゃ良いってもんじゃないのです。
従来6年かかってやるものを、5年弱で終わらせようとすると
どうなるか?付いて来られる子どもだけ、生き残ります。
全体の底上げをやろうとすれば、教える側の決死の努力がないと
できません。カリキュラムだけ受験対応ではだめなんですね。

近頃よく取り上げられている、愛知県の「岡崎」「一宮」高校が
東大合格を30人弱にまで増やしてきたのは
先生たちの「決死の努力」なくして到底成り立たないと思います。
勤務時間だの労働の搾取だの言っていたら、
子どもの「やる気」に答えることなんてできないでしょう。
大学進学が人生のすべてだなどとは思いませんが、
「いま、自分は何をすべきときか」
その問いかけに真剣に答えようとする教師たちの踏ん張りに
敬意を表したいと思います。
(でも、20年位前はそういう8限目補習とかやってたんですよ)


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
岡崎は公立 (琴音)
2006-08-14 08:20:59
下の子は小学5年です。

小学生の算数は、小学生にわかるように説明するのが

私にはたいへん難しいです。

受験するわけではないのですが

いずれにしろ、勉強に向き合う時期はくるのですから

うちの子の、1分以上問題を考えたことがない根性?を

なおすには十分遅い気もします。。。



若旦那さんとこと地域は違いますが、

私の高校も全く同じ状況ですよ。

結局「おしなべて」学力も平等にしようとした?

のでしょうね。で、みごと、学力優秀校は消えてなくなり、群制度が廃止されて10年以上経ちますが

弊害のみ残り、良いことひとつもなかったと私は思っています。

結局子どもたちが振り回されただけです。自分の行きたい学校を選べないなんて共産主義か!?と思ってしまいますわ。。。



愛知県は従来保守の強い地域ですね。

かつては圧倒的な管理教育で、批判の対象になっていたところです。

管理と自主性、両面大切ですが、いずれにしても

指導者の熱意はかかせないものではないでしょうか?

指導者がだらだらしていて、全体の学力を上げることなんて

できるわけないんですよ。

子どもも勿論がんばるでしょうが、

それ以上に先生方は大変だと思いますよ。



こういう学校に入れた子どもはラッキーです。

自力で行ける子どもというのは、どこへいっても

自分の最良の道を選びますが、そんなの100人にひとり

いるかいないかです。

大半が『普通』の子どもです。

『普通』の子どもは、その所属する社会に大いに左右されるので

どこへ所属するか、それは、ひとつの別れ道になるでしょうね。
返信する
公立高校というところ (若旦那)
2006-08-14 01:21:58
琴音さんの子供さんはいまお幾つなんでしょうか?教えてみえるとは感心致します。私は以前のような気力もなく、もう末っ子には口うるさいだけの親父になりました。岡崎高校って公立だと思っていたのですが私立ですか?一宮高校も頑張っているのですね。これらの高校は生徒も勿論ですが、教師が頑張っているのですね。どんな授業をするのでしょうか?興味があります。私の地元の高校も二群制という時期があり、成績上位から順番にT高とT西高に平等に振り分けられたことがありました。振興高校ということで伝統のあるT高校の中で特に優秀な教師が出来たばかりのT西高校に移動しました。また、振興のT西高校には教育熱心な校長先生が赴任致しました。その結果、入学時には同レベルの生徒が3年後のはダントツにT西高校の生徒の方が偏差値の高い大学に合格しました。この現実は如何に先生の努力で生徒が変わってしまうかということを物語っています。やる気のない公務員のT高校の教師は生徒の質に助けられていたのです。これではT高校の教師はカッコ悪いですね。このシステムがずっと続けばT高校の教師が反省し、努力するはずですが、給料は同じで頑張ることが面倒臭いのでしょう・・教育委員会を使い、二郡制を壊してしまいました。いまは成績上位がT高に進学し、次がT西高にした為に、優秀な生徒に助けられた体質の学校にT高校は戻りました。その結果、T高校の教師はこれでT西高校と大学受験結果で比べられることもなく、以前のようにのんびりと教えています。これが三重県の公務員の体質なんでしょうね。生徒に頑張れと説教する前に教師自身が競争世界に自らを立たせ、頑張るといいのですが、頑張ってもがんばらなくても給料が同じなら楽な競争のない方がいいなんて発想では生徒が伸びることはありません。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。