絹糸のしらべ

一絃の琴、きもの、文学etc…日本人のDNAが目を覚ます・・・

結局

2007年04月11日 18時13分44秒 | Weblog
朗読研修会は、発表会の反省が初日に行なわれるということで
参加せざるを得なくなり、今年は自分で好きな作品を
選んできて練習するということなので、
それも選ばなくてはならない。

あれこれ思ったが、結局わかりやすいので
同じ石垣りんの「新年の食卓」にした。
いのちのつながりと食べるという根源的なことを
新しい年を迎えてあらためて思う、というような
ところがすがすがしい。

でも、ほんとのところ
自分の日々の心境は以下の詩に近い、、、ような
気もする。。。



     石を煮て

   石を煮て暮らすなり
   ぐつぐつと石を煮て
   石を煮て石を煮て
   石を煮て暮らすなり

   憤怒にあらず
   愛にあらず
   飢餓にあらず

   もとより こがれの故にあらぬなり
   ただの石子
   ただぐつぐつと煮るにて候
   わけもなく
   当てもなく
   もとより正気の沙汰にて候
                    
                   高野 喜久雄


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2 コメント

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こちらの (長岡)
2007-04-12 09:27:12
詩もよいのではないですか?
初っ端からではためらわれるけれど、いつか、読まれてみたらいかがでしょう

・・・自分の内を見透かされそうで、それもいやかな??
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この詩 (琴音)
2007-04-12 11:31:35
これって『石』をいろんな意味に捉えることができて
読む人それぞれが味わえるからいいんじゃないかな
と思ったんですが、
いざ声に出してみたらば、めちゃくちゃね~
暗いんですよ、殺伐としてるというかね~~
それで、やっぱり、希望があるほうがいいもんね!
と思ってやめました。
(私は悲劇より喜劇の方が好き!関係ないか…)
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