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同窓会便りvol.92 サッカー選手権特集 第2回 予選リーグ観戦記

2006年10月29日 | Weblog

週末の2勝で早くも決勝トーナメント出場を決めた
東高サッカー部
リーグ3戦目の清水東戦1-0勝利
全勝で決勝トーナメントを迎えることになります。

回の高校サッカー特集は、
すっかりおなじみになったす○きひ○きくんによる、
前2試合(vs袋井戦・vs東海大翔洋戦)の観戦記です。 


もう、スゴイです!

試合経過や会場の様子が細かに描写されていて、読んでいるだけでゲームが浮かんできます。試合を観にいった気分になりますよ。残念ながら応援にいけなかったみなさん、

必見
です!

先週末の2試合を終えた時点での観戦記なので、第3戦の清水東戦の展望もありますが、それはご愛嬌ということで!(笑)
その展望通り勝利を収めた清水東戦の観戦記もまもなくお届けしますので、しばしお待ちくださいませませ。

では、 観戦記 たっぷりとご堪能ください!


10/21(土) 県大会2次予選リーグ1回戦 :vs袋井高校

快晴の藤枝総合運動公園。
ここを訪れたのは、昨年涙を呑んだ選手権大会準決勝(vs浜名)以来ですが、今回の2次リーグ戦で使用されるのは、そのメイングラウンドではなく、隣接する陸上競技場(天然芝)です。
しかし、以前からの市民グラウンドも含め、人口10万ちょっとの町に天然芝の
公共サッカーグラウンドが3つもあるというのは、やはり凄いことです(市の財政難の一因と囁かれているのはさておき)。
この他、市内にはフットサルのグラウンドも2ヶ所あり(来年また新たに、清水エ
スパルスが駅南に1つ造るそうです)、設備の面でも国内有数の「サッカーの町」
になりつつあります。
でも、何と言っても藤枝のサッカー文化の象徴は、われらが藤枝東高校でしょう。
中にいる時は、これくらいの校風の偏りは他校にもあるんじゃないかな?と思って
いましたが、サッカーにまつわる数々の「伝統」「風習」を他校や他県の出身者に
話すと、ホラ話だと思われて、未だになかなか信じてもらえません。
いやはや、なんてな学校でしょう!

vs袋井 前半
さて前置きはこのくらいにして、その藤枝東にとって今大会初戦となる本日の対戦相手は、青のユニフォーム:袋井高校。1次トーナメント3戦を計1失点のみで勝ち上がって来ています。
試合は藤枝東ボールで10:00キックオフ。
藤枝東の布陣は以下のような3-5-2のシステムです。

___松田__井上___
______河井______
原田________山田
___石神__鳥羽___
_小関_三上_菅藤_
_____村松太_____

ゲームは開始直後から、藤枝東が袋井陣内を支配する一方的な展開。
縦横・長短のパスが面白いように繋がり、DF陣もハーフウェイラインを超えて積極的にゴールを狙います。
前半3分、オーバーラップしてきたDF菅藤選手が藤枝東1本目のシュート!これは惜しくもゴール右に逸れます。
その後、何度も袋井ゴールをおびやかした藤枝東は、ついに前半5分、MF河井選手のミドルシュートが決まり先制します。
続いて、前半10分には右サイドからのセンタリングに、10山田選手が合わせてゴール!
前半38分には、河井選手の左サイドからの強烈なシュートがゴール右ポストに当たった後、ゴールネットを揺らして3点目。
このような怒涛のゴールラッシュで、圧倒的な藤枝東優位のまま3-0で前半を折り返します。

vs袋井 後半
約15分のインターバルを挟んで後半開始。
後半に入っても藤枝東の攻勢は止むことなく、後半5分にはキャプテンの原田選手がドリブルで2,3人のディフェンス陣を振り切ってシュート!これが決まり4点目。
その約2分後には、DF小関選手がゴールを奪い、5-0と一方的に試合をリードします。
さらに後半20分、河井選手がゴールを決め6-0。河井選手は何とハットトリック達成です!
試合の流れを決定づけた服部監督は、後半23分に井上・松田の2トップを、山本・佐原コンビに替えます。しかし、その交代の隙を突かれ、直後の24分に袋井の初ゴールを許して6-1とされます。
山本選手は、身長185cm以上はあろうかという大型FWです。この試合でも何度かあった、コーナーキックからの相手ゴール前の空中戦では、文字通り頭ひとつ抜けて圧勝していました。
またセットプレーだけでなく、数人の敵DFを引き連れてボールをキープし続けるなど、強力なスーパーサブFWとしての存在感をアピールしていました。
後半25分、MF山田選手が強烈ミドルシュートを放つも、惜しくもゴール上に外れます。
後半28分には、ハットトリックを決めた河井選手がベンチに下がり、山田選手が右WBからトップ下に移り、新たに水野選手が右WBに入りました。
以後もボールを支配し続けた藤枝東は果敢にゴールを攻め、決定機も幾度かありましたが、いずれもゴールならず、6-1のまま試合終了となりました。
FW交代直後に失った1点は悔やまれるものの、それ以外はほぼ完勝の内容でした。
今日の藤枝東は、思い通りのサッカーが出来たのではないかと思います。
特にDF陣まで総出の攻撃参加とゴールラッシュは、前回の展望にも書いた「誰もがゴールを狙えるチーム」である事を実証しました。FWの4人にゴールはありませんでしたが、何度もシュートを放っていたのはもちろん、左右をドリブルで切り崩し、絶妙のスルーパスやセンタリングを上げるアシスト役を見事にこなしていました。
大勝で初陣を飾った藤枝東イレブンですが、しかし明日の対戦相手は、優勝候補の一角に名を連ねる強豪:東海大翔洋です。今日のようなワンサイドゲームにはなり難いと思われますが、この勢いに乗って、明日も勝利を掴んで下さい!そして河井選手ハットトリックお見事でした!


10/22(日) 県大会2次予選リーグ2回戦 :vs東海大翔洋高校

昨日よりは雲が多いものの、まずまずの陽気に恵まれた日曜の朝。
藤枝総合運動公園の陸上競技場スタンドには、昨日よりもかなり多くの観客が詰め掛け、第一駐車場は早々に満車となりました。
そして、ピッチの周りには数多くのカメラマンが陣取り、この一戦への世間の注目度の高さが窺えます。
昨日の2次リーグ1回戦を、清水東と1-1で引き分けた翔洋は、この2回戦を最低でも引き分けないと、決勝トーナメントへの進出が難しくなります。それだけに翔洋イレブンがこの試合にかける意気込みは、並々ならぬものがあるでしょう。対するわれらが藤枝東高校は、ここでもう1勝すれば決勝トーナメント進出が決定しますが、もしドローや星を落とす事になれば、一転してそれも危うくなりかねず、
「負けられない一戦」である事には変わりありません。

「藤枝の皆さ~ん、お元気ですか~?」

試合前から、大太鼓を派手に打ち鳴らしての陽気な応援は、翔洋のサッカー部員です。
対する我が藤枝東サッカー部員は、伝統にならってヤジも飛ばさず、メガホンのみの、お行儀のよい応援スタイルで、対照的です。
現在の東海大翔洋高校サッカー部は、澤登やサントス(アデミール)、濁沢、田坂らの活躍していた20年ほど前(当時は東海大一)とは異なり、ほとんどの選手が東海中学からのステップアップ組です。したがって5年以上も同じチームで戦い続けている選手が多く、選手権大会のパンフレットには「スター選手はいませんが全員攻撃・全員守備のトータルフットボール」を目指すと謳われています。果たして、この日の藤枝東イレブンは、その文面通りの翔洋サッカーに苦戦を強いられることになるのです....。

vs翔洋 前半
藤枝東のスタメンと布陣は、昨日と同じです。

___松田__井上___
______河井______
原田________山田
___石神__鳥羽___
_小関_三上_菅藤_
_____村松太_____

さて、10:00キックオフで試合が開始されるや、ボールを持った藤枝東の選手に対して、翔洋はすかさず2、3人のプレイヤーが素早くプレスをかけてボールを奪い取り、速攻で藤枝東の左サイドを切り崩しにかかります。
藤枝東がボールを奪い返して中盤でパスを繋いでいると、翔洋の選手がパスコースに素早く割って入ってカットしたり、大きくトラップしたセカンドボールを拾ったりして、即座にまた右サイド(藤枝の左サイド)からのカウンターに転じます。
昨日の袋井高校とはプレースタイルと運動量が明らかに違う、非常に攻撃的なチームという印象です。
藤枝東は、そんな翔洋に気圧されたのか、未だエンジンが掛かっていないのか、はたまた敢えて相手が疲弊するのを待って力を温存しているのか、前半20分頃までは、前述のパターンが多く目につく、守勢に甘んじた苦しいゲーム展開でした。
特に、翔洋の14番:MFの小沢選手がスピードとフィジカルの強さを生かしたドリブルで右サイドを切り裂いてゴールに迫る、緊迫した場面が何度も見られました。
昨日の袋井戦では、あまりボールに触れることも無かった、藤枝東GKの村松太介選手も、今日は何度も敵のシュートチャンスに曝され、スーパーセーブを連発する大活躍です。
一度だけキックミスを敵FWに拾われ、1対1になった決定機では肝を冷やしましたが、それ以外では冷静な判断と、安定したセービングを見せていました。
このように序盤を圧倒した翔洋でしたが、フィジカルコンタクトを厭わないアグレッシブな姿勢は、しかしファウルを取られる事も多く、藤枝東は何度かフリーキックの機会を得ます。
そしてゲームが動き出すキッカケは、そこから生まれました。
前半37分、藤枝東の井上選手が得た敵陣内FKからの流れで、翔洋ゴール前に入り乱れる両軍の選手の合間を縫って山田選手がシュート!これを翔洋GKの佐野選手がセーブするものの、前にこぼしてしまいます。これを見逃さなかったキャプテン原田選手が押し込み、藤枝東が先制します。
この時間帯、流れはまだ翔洋側にあったのですが、わずかなチャンスを見逃さずにゴールをもぎ取るしぶとさは、今年に入って何度も逆転勝利を収めている藤枝東の強さの真髄を垣間見た気がします。そして間もなく、藤枝東が1-0でリードしたまま前半は終了します。

vs翔洋 後半
藤枝東にメンバーチェンジはありませんが、前半に比べてボールをキープする時間が目に見えて増え、パスも繋がるようになってきました。
これは、藤枝東が前半の問題点を修正できた事と、先制点を上げた事で冷静さを取り戻せた事、そして相手の運動量が、疲労によって落ちてきた事によるものと思われます。
前半のボール支配率は藤枝東3:7翔洋といったところでしたが、後半の藤枝東は、徐々にその逆の割合にまで押し戻していきます。ボランチの鳥羽・石神両選手が基点となって前の5人に精度の高いパスを出し、受け取った攻撃陣は素早いパス回しでラインを押し上げていきます。
また、後方から前線へのロングボールを、俊足の松田選手が翔洋DF陣を追い抜いて
受け取り、ゴールライン際まで持ち込むシーンや、井上選手が得意のドリブルで何人ものDF陣を抜き去ってPA内に侵入する機会が増えました。
翔洋ゴール前の決定的な場面も何度かありましたが、敵DF陣も粘りを見せ、ゴールネットを揺らすところまでには至らず、攻守が頻繁に入れ替わる激しいゲーム展開になりました。
ここまで選手交代の無かった藤枝東ベンチが動き出したのは 後半35分。FWの井上選手を山本選手に替え、続けて後半37分にMF鳥羽選手をベンチに下げ、 左WBの原田選手がCBに下がり、ディフェンス重視の4-4-2システムにフォーメーションを切り替えます。
その原田選手は、さすが元U16日本代表DFだけあって、敵FWの攻撃の芽をよく摘んでいました。
それも激しいタックルなどではなく、絶妙な身体の入れ方と足技によってボールを奪い、キープできるプレイヤーです。
後半ロスタイムに突入すると、藤枝東はFW松田選手をベンチに下げ、稲葉選手を投入しますが、翔洋も最後の攻勢に必死です。
しかしここで試合終了。1-0で藤枝東が逃げ切りました!

今回は、昨日の初戦とは全く異なる展開の、非常にタフなゲームでしたが、流れの悪い時間帯を耐え、わずかなチャンスをモノにして、何とか勝ち切りました。
これで藤枝東は2次リーグに2勝し、決勝トーナメント進出一番乗りを果たしました。
東海大翔洋サッカー部は、今日の試合に敗れたものの、自らが標榜するプレースタイルを実現している、実にあっぱれな強敵でした。そして、その猛攻をしのぎ、勝利を収めた藤枝東イレブン。一瞬たりとも気の抜けない、伝統校同士の素晴らしいゲームでした!
それから、忘れてはいけないのは、ピッチの外から80分間、声をふり絞り、自軍の勝利を信じて応援を続けた両校サッカー部員の皆さん!本当にお疲れ様でした!


清水東戦と決勝トーナメントへの展望

10/28(土)にオイスカ高校グラウンドで行われる2次トーナメント3回戦は、その翔洋と2次リーグ初戦で引き分けている長年のライバル校:清水東です。
2回戦終了の時点で1勝1分けの清水東は、藤枝東を破らなければ、決勝トーナメント進出が難しくなるため、全力でぶつかってくるのは必至です。
それに加え、清水東は昨年の選手権準々決勝で、藤枝東に1-0で敗れており(内容的にはほぼ互角で、試合後に泣き崩れる選手が多かったのが印象的でした)、その雪辱を果たすべく、打倒藤枝東の一念に燃えているはずです。
ちなみに、今年の千南祭のエキシビシションマッチには清水東が招待され、5月で引退した3年生主体の藤枝東に圧勝しています。

ところで翔洋との試合の後半、同じ会場で第二試合を行う静岡学園の選手がピッチ外に入り、アップを始めていました。
静岡学園は今年のプリンスリーグ1部で、エスパルスやジュビロのユースを押さえて優勝しており、藤枝東('03,'04選手権県大会優勝)、浜名('06インターハイ県大会優勝)、常葉橘('05選手権県大会優勝)と並んで、優勝候補の有力候補と目されている強豪中の強豪です。
静学の選手達は皆黙々とメニューをこなし、すぐ脇で繰り広げられている激闘に目をやる事は殆どありませんでしたが、お互いに決勝までには1度は当たるであろう相手として、強く意識しているはずです。
静岡学園は、この後の試合で浜松南を2-0で完封し、決勝トーナメント進出を決めました。

この日、他会場で行われた2次リーグ第2戦では、加藤学園暁秀が2勝目を上げて決勝トーナメント進出を決めたほか、常葉橘が清水商業と0-0で引き分けるなど、「全国大会以上の激戦区」と呼ばれる、静岡の県予選の名に恥じない、ハイレベルな戦いが繰り広げられました。
このように、全国への切符を手にするまでには、まだまだ打ち破らなければならない強敵の多い県大会ですが、気温の上下が激しいこの時期、選手の皆さんには体調を崩さず、勝ち進んで行ってもらいたいものです。

頑張れ藤枝東イレブン!

(つづく)

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