採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

紅まどんなとはれひめ(柑橘)

2013-02-07 | +フルーツ

柑橘は、大好きなのですが、種類も多く、またシーズンごとに次から次へと出てきます。
好みのタイプのものは、名前と旬を覚えておかないと、二度と巡り会えない可能性が・・。

この冬、すばらしく美味しい「紅まどんな(媛まどんな)」という柑橘を頂きました。(かずさん、ありがとうございます!)
また「はれひめ」も頂きましたので、ご紹介します。
 

紅マドンナとはれひめ

左がはれひめ。右が紅まどんな。


はれひめ

はれひめは、みかんくらいのサイズで、ヘタのところが巾着を絞ったように、シワシワっとなっています。
皮の表面はわずかにデコボコして、セルライトのよう(例えが悪いですが)。
皮がフカフカと浮いており手で剥きやすいです。

紅マドンナ

紅まどんなは、皮が極薄ですが、中味にピッタリと貼り付いて、ちょっと剥きにくいタイプ。
(こんなに皮が薄いと、裂果しやすくて、育てにくそう!)
でも多少白いところが残っても、柔らかいので食べてしまえます。

紅マドンナとはれひめ

剥けました。
はれひめは、一房一房がぷっくり丸っこく、もこもこした形で、伊予柑のよう。
紅マドンナは、房の形は明瞭ではないです。

紅マドンナとはれひめ

色ははれひめの方が濃いオレンジ色で、紅マドンナは明るい橙色です。 

紅マドンナ

紅まどんなは、薄皮が極薄! 


はれひめは、みかんより濃厚な味わいです。
伊予柑を小ぶりにして、薄皮も食べられるようにしたような感じです。
1990年に「清見タンゴール」と「オセオラオレンジ」を交配したものに、さらに宮川早生(みやがわわせ)を交配し育成した交雑種で、2001年10月9日に命名登録されたそうです。
(紅マドンナの4年前にデビュー)
はれひめは今年くらいから近所のスーパーでも見かけます。



紅まどんなは、ちょっと他にはない、衝撃の味
これまでの柑橘にはなかった、ほどよくほろ苦いような香りが、ハイカラな感じです。
まどんな、と名前がついたのが分かるような気がします。
食感もまた特徴的で、とろりんとして、(お魚界でいうところの)トロのよう。販売サイトでは「ゼリーのよう」とも書かれていました。
(ツブツブ(「砂じょう」)の皮が薄いのかもしれません)
ちょっと、類似する品種はない柑橘です。
柑橘王国愛媛在住で、美味しい柑橘には詳しい料理人さんが、「今世紀最高の柑橘!」と評価していらっしゃいました。
(かずさ~ん、使わせて頂いています☆ 一度効いたら忘れられない名コピーです)
旬は年内くらいらしいので、年末の贈答用にもよさそうです。

紅まどんなは、とろりん、とした食感もさることながら、私は香りを評価したいです。
甘くて濃い味の柑橘は沢山出てきていますが、香りがあるものは珍しい気がします。
調べてみると、種子親が南香、花粉親が天草という交配だとか。
1990年に実生が育成されて、2005年に品種登録がされたそうです(まだ生産量が少ないので、とても高価・・)。

特徴的な香りは、おそらく種子親の「南香」から来ていると思われます。
南香は、1970年に交雑され、1986年に品種登録されたもので、比較的昔からある柑橘のようですが、生産量は少ないようです。
(検索してもあまりヒットしません)

いつかこの、南香も食べてみたいものです。


■参考情報
(1)のま果樹園による 紅まどんな
解説を読む限り天草との味の違いは明確ではありません。
収穫時期は天草より早く、12月上旬~1月中旬。

(2)のま果樹園による 天草 (紅まどんなの花粉親)
解説を読む限り、紅まどんなとの味の違いはよくわかりません。
収穫時期は紅マドンナより遅く、1月下旬~2月下旬。

(3)果樹研究所の育成品種紹介による 天草 
紅まどんなの花粉親。
天草は、(清見×興津早生)N0.14に、ページを交配したもの。

(3)宮崎県のJA児湯(南香みかん専門部)による 南香みかんのホームページ 
紹介や解説のみで、ネットショップはなし。

(4)果樹研究所の育成品種紹介による 南香 (カンキツ口之津5号) (紅まどんなの種子親)

(5)のま果樹園による はれひめ

(6)pageオレンジの写真 (英語)
(ページオレンジは、紅まどんなの父方の祖父に相当)

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タイヤの収納

2013-02-06 | +食べるもの以外

今年は、家を使い易くすることにお金を使おう!と思っています。

散らかった部屋で、必要なものをどこに置いたか探すのに使う時間とストレスは、お金よりも勿体ないかも、と思うようになりました。
昔は、混沌の中から探し物をする体力と記憶力があったのだけれど、今は出来ればそれは避けたいです(実際はやってるのだけれど)。
脳がヘタってきたんだな、きっと。
で、なるべく、使いたいものがすぐに探せるようにしよう、と思っているところです。


棚をあちこちに導入する予定ですが、まず手始めに。
 

薄型タイヤラック

これ。

何に使うか分かりますか?

ヒント:2個セット  

薄型タイヤラック

答え:タイヤラック。
タイヤを縦に、2個ずつ収納出来ます。

横倒しで置くと、ものすごく場所ふさぎなタイヤですが、こうやって薄く収納できると、すごく片付きます。  
(写真はメーカーのネットショップからの借り物です) 

薄型タイヤラック

物置に使っている部屋が、妙に細長く、また下がり天井だらけで使いにくい構造なのです。
この部屋のつきあたりに置いた木製の棚の裏側にタイヤを収納。

薄型タイヤラック

木製の棚(父の手作り)にもタイヤラックにもキャスターがついているため、出し入れは容易です。出し入れするといっても、年に2回ですし。

このタイヤはダンナサマの車用のもの。普通のタイヤよりえらくでっかいです。
それがこんなコンパクトに(私の目の触れないところに)片付いて、すごく嬉しい。

ちなみに、ラックを組み立てたり、これにタイヤを乗せて片付けたりしたのは私。
たまにダンナサマに力仕事させると、「重いよう」だの「指はさんじゃったよう」だのうるさいので、頼りにしないことにしています。 

 


■参考情報
(1)このタイヤラックのメーカー足立製作所の楽天市場店 
   タイヤカバーつき

(2)同じタイヤラックのディノスでの販売ページ
   ディノスにはタイヤカバーなし版もあります
 

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チョコがけ2013~(2)ホワイトチョコレート

2013-02-05 | +チョコがけ

以前ピールのチョコがけを台湾の友人にあげたところ、「あのさ、ホワイトチョコのは作らないの?」と言われてしまいました。
どうやら彼女はホワイトチョコが好きらしいのです。

ホワイトチョコか・・。

チョコレートならば断然ダークチョコレート派なので、ホワイトチョコのことは考えたこともありませんでした。
でも。
リクエストされたし、挑戦してみるかな?


日本のお友達数人にリサーチしてみたところ、ホワイトチョコレートは嫌い、という人がほぼ全員。

モチベーションががっくり下がりますが、とりあえず、何かやってみます。

だって。

ホワイトチョコ

ホワイトチョコ、1キロも買ってしまったのですもの。
いくつか調べたところ、メーカーによって随分味が違うようなのですが、ひとまず無難に日本製を選んでみました。
・日本製だし、作業性にも配慮してあるのでは。
・チーズっぽい味など個性的なものもあるようだが、オーソドックスなものならば、外すということはなさそう。
・海外ブランドのものは結構高価。自分がさほど好きでないタイプのチョコなので、ちょびっとケチった。
 

ホワイトチョコ

今年導入の、少量テンパリングキット。
背後に見えるのはステンレス製の氷入れで、そこにお湯を入れ、このガラスの鉢をはめて使います。

ホワイトチョコ

こんな感じ。
右に見えているピンセットも、今年初導入。
小さめのものをぐっとつかんでコーティングするのにとても便利です。 

ホワイトチョコ

酸っぱいものの方がホワイトチョコに合いそうです。
・黄金柑
・マイヤーレモン
・ドライキウイ
にかけてみました。
 

ホワイトチョコ

キウイは、かなり酸っぱ渋いパンチの効いた味なので、ホワイトチョコが合いそうだと思っているのだけれど。
色も、白と緑が綺麗です。

写真あとで

そして今年マイブームな、米ポン!

スーパーにてぱらぱらのポン菓子を買ってきました。
うっすらお砂糖がコーティングされていますが、まあ仕方がない。

これをボウルに入れ、ホワイトチョコを少量ずつ入れて和え、オーブンペーパーを嵌めた大きな四角い型に入れて押し固めます。

ホワイトチョコ

型から出すとこんな感じ。
刻んだピスタチオ、ドライクランベリーを混ぜて彩りにしてみました。

ホワイトチョコ

大量の削りクズを出しつつ、キューブ状にカット。
割れやすいため切るのはすごく難しく、キューブ状にならないものも・・・。

ホワイトチョコ

そして、ダークチョコレートを半分だけコーティングしてみました。
下半分、というのと、左半分、というの、両方作ってみましたが、どっちがいいかな?
上から見てかっきり白黒模様が分かる方がいいかな。

白、緑、赤、焦げ茶と、割と彩りの綺麗なお菓子になったと思います。
ぱっと見、ヌガー・ブラン(トッローネ)のようですが、持ってみるとすごく軽いです。 

実は、ホワイトチョコレートのまったり感にアクセントをつけたくて、カルダモン粉を少量混ぜました。効果の程は・・・。逆効果だったかも・・・? 

ホワイトチョコ

後日、型2つ分作り足しました。
慣れてきて、色々上達しました。
大きさを揃えて綺麗に切るのがコツか。 


ポン菓子+ホワイトチョコ+ピスタチオ+クランベリー+ビターチョコは、両親に割と好評でした。
ナッツの香りがして、酸っぱいフルーツも入っていて、複雑な味がするとのことでした。
このあと、同じ型2つ分、作り足しました。

(メモ)
・切る際は、箱に丁度収まる大きさに切ること。7.9cmに3つ、2.5cm幅がよいか。
・カルダモンの香りは、割と好評。
・2つ同時に作りたい際は、固まらないうちに型から外すのではなく、別の型(紙箱など)を用意した方がよい。
 無理に型から抜くとゆがんだりばらけたりする。



■■ホワイトチョコレートのテンパリング
溶解温度:40-45度
下降温度:26-27度
作業温度:29度

(1)湯煎のお湯を45度にし、チョコレート容器をそこにはめ、チョコレートを溶かす。
この時、室温が低いと上はなかなか溶けないため、軽くヘアドライヤーの風をあてると早い。
お湯の温度が下がったら、適宜調整する。
(2)完全に溶けてもしばらくよくかき混ぜておく。
(3)湯煎から外し、室温で冷ましながらよくかき混ぜる。時々26度の水に容器をあてて、更によくかき混ぜる。
  (空気はあまり入らないように)
 せん断(攪拌?)により結晶が生成されるらしいです。
(4)チョコレートが26度になったら、それよりは下がらないようにする。
 29度にセットした湯煎にあてて、よく混ぜながら、温度をあげていく。
 小さく切った紙にチョコレートを浸し、すぐに固化するかチェック。出来ているようであればコーティング作業開始。
(5)作業中は、表面付近の温度がやや下がってくるため、適宜、ドライヤーの風を数秒あてる。 
チョコフォークにチョコレートがかたまってしまう場合も、ドライヤーの風で溶かす。
ドライヤーの風をあてた後は、チョコレート全体をよくかき混ぜる。
 
(※)チョコに挿す温度計は、デジタルでないものがいいように思います。
 その目盛りから上がろうとしているのか、下がろうとしているのか、を見ることが出来るので。
 また、チョコレートは温度計ではほぼ同じ温度でも、微妙に状態が違ってくる、ということも忘れないように(->来年の自分)。  


チョコレートの攪拌方法によっては、一度温度を上げて(50度)溶かし、その後作業温度(32度)に下降させるだけで(下降温度にしなくても)、β型の結晶(目的の結晶型)が生成され、テンパリングが出来るそうです(特許の資料より)。
家庭で真似できないのかな?詳しいことを知りたいけれど、よく分かりません。 

コメント (6)
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チョコがけ2013~(1)ポン菓子

2013-02-04 | +チョコがけ

ピール類のチョコがけ、今年もやっています。
1/27に1回、2/1に1回、2/3に少量ずつ2回やりました。
テンパリングはどれも一度で成功!(よかった・・・)。低温にしてすぐには結晶してこなくても、あせらずしばらく待つのがコツかな?
 

昨年から、サクサクして、どちらかというと味が薄いものにチョコをかけると美味しいのでは、と思っていました。
昨年はブルボンの「ルマンド」というお菓子に、更にチョコをかけたりしてみました。

モナカの皮やウエファースにチョコをかけたら美味しいだろうなーと思うものの、モナカの皮ってサイズが割と大きめ。
ほどよく小さいサイズのものってないかな・・・。

と探して1年。

今年は面白い素材を見付けましたよ!
 

マカロニポン菓子

これ。
何だと思いますか?
ぱっと見、虫みたいだけど、勿論虫ではないです。 

最初に見かけたときは、じーっと見てもよく分からず、ラベルを見てようやく判明。 

マカロニポン菓子

何かというと、マカロニで作ったポン菓子。

近くの産直で、砂糖がらめのもの(写真左)を買ったのですが、カリカリサクサクで、ほんのりした甘さですごく美味しい!
・・・これにチョコをかけてもいいけれど、でも、チョコが甘いからお砂糖はなくてもいいかも?
で、製造元を訪ねて行き、味つけなしのものを買ってきました(写真右)。
この製造元、電話帳に載っていないと思ったら案の定、工場などではなく、一般民家(そして誰もいない)。
ポストに名前と電話番号を書いたお手紙を入れて、電話してもらって、再度訪ねて・・と結構頑張りました。

米ポン菓子

もうひとつ、お米のポン菓子も。
極薄いカラメルで押し固めてあります。
こちらも香ばしくて美味です。

マカロニポン菓子

さてチョコがけ。

手で端っこを持って浸したり、もしくはピールのように全体を浸したりというパターンを試してみましたが、時間がかかって大変・・。
あと、この方法だとチョコが厚くかかります。
中がサクサクと軽いので、チョコも薄めが合いそうです。 

マカロニポン菓子

そこでボウルにポン菓子を入れて、チョコを垂らしてかき回してあえる、という方法にしました。
多少ムラがでますが、チョコレートのかかり方が薄くなります。
何より、大量に、短時間でコーティング出来ます。
つややかでこんもりしたチョコレートではなく、ややゴツゴツしてしましいますが・・・。
ぱっと見はカリントウのようです。 

米ポン菓子

こちらはキューブ状の米ポン菓子。
カリカリ感と表面のチョコが美味しいと思います。

でも見た目が地味だわね・・。 

チーズスライサー

これは何かというと、オーブンペーパーから細かいチョコをこそげているところ。
チーズスライサーが役立ちました。
こそげたチョコはおやつに食べてしまいます。
オーブンペーパーは洗って、焼き魚などの時にもう一度使ってから捨てます。 


面白い素材を手に入れることが出来て、しかも軽い感じのチョコ菓子が出来て、ヤッター☆という気分でした。

しかし。
こんな苦労をしなくても。

よく考えたら、スーパーに似たような市販のお菓子が売っているような・・・。
ウエファースでチョコクリームを挟んだブルボンの「エリーゼ」とか、ウエファースをチョココーティングしたキットカットとか・・・。
マカロニのチョコがけは、コーンスナックにチョコがけをした「チョコ棒」に似てるかも・・・?

むむむ。

でもこちらは無添加だし、チョコレートのグレードも高いし、きっと市販品より美味しいと思うのだけれど・・・。 



■ポン菓子のチョコがけ今後の課題
・ローストナッツのダイスを一緒に絡めたらどうか。
・キューブ状の米ポンチョコがけは、見た目が寂しい・・・。何か可愛くする方法はないだろうか。
 ココナツフレークをぱらっとふりかけるとか、ローストナッツをトッピングするとか?
・駄菓子っぽくなく、高級な感じに見せる方法ってあるのかしら? 
 (やっぱチョコを厚くこんもりかけてつややかにする方がいいのかな?) 




■追記 その後作り足しました。

ポン菓子チョコがけ

チョコをからめてトレイに置いた後、刻んだピスタチオをまぶしてみました。 

ポン菓子チョコがけ

こちらはデシケーテッドココナツファインをまぶしたもの。
ココナツは、お手軽ですが結構美味しいです。
デシケーテッドココナツファインは、いまいちだなーと思っていましたが、チョコとあわせると香りがちゃんとすることが分かりました。
次にチョコがけやる時もまた買おう。 

ポン菓子チョコがけ

こちらはバラのポン菓子を、ビターチョコレートで和えて押し固めたもの。
ヘーゼルナッツ、ピーカンナッツ、そしてホワイトチョコ+米ポンを作った際に出た切りくずも混ぜ込みました。 

ポン菓子チョコがけ

断面は、茶色と白の対比があって、思ったより綺麗です。
ピスタチオ(グリーン)と、クランベリー(赤)も入れればよかったかな。
これを更に小さく、キューブ状に切り分けました。

コメント (2)
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