採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

仏手柑

2020-12-02 | +フルーツ

伊豆みやげ、これも頂いてしまいました。
とっても奇妙な柑橘、「仏手柑」です。

Buddha's-hand-citrus

だいぶ前、一度だけ手に入ったことがありました。
調べてみると、2005年の年末頃のことでした。


Buddha's-hand-citrus

どう見ても、おかしなフルーツですよね。
仏様の手のような形状なので「仏手柑」、英語でも「Buddha's hand」なのだそうです。
今回のこれや、前回のものは、ともに指先がそっとすぼまっている形状ですが、品種によってはパカーと広がっているものもあるようです。広がっていると、手、というよりは、半開きの花みたいな感じ・・・。

柑橘のうち、これはシトロンの仲間。
シトロンというとt、日本ではあまりなじみがありませんが、パパイヤみたいな形の大き目の柑橘が中近東や欧米では一般的のようです。
(ユダヤ教のお祭りで、このシトロンを使うものがある)
日本だと、獅子柚子がシトロンの仲間ではないかと思います。
概して果皮の白いところ(アルベド)が分厚くて、そこを砂糖漬けなどに利用します。
果肉は、酸味が強いもの、弱いもの、そして果肉がないものがあるようです。この仏手柑は、果肉がないタイプ。


切ってみると・・

Buddha's-hand-citrus

ぜーんぶ真っ白。
2005年に初めて見たときは、ビックリしました。
(今回は、予想してた)

Buddha's-hand-citrus

「指」を分割するようにして切り分けてみました。
(よく洗うため)
やっぱりどこにも果肉はなし。

Buddha's-hand-citrus

一か所だけ、ほんのビー玉サイズの果肉が。
えぐり出して食べてみると、とっても酸っぱいです。
文旦のようなツブが固めの感じ。

一方で、白いところは、苦みはなく、固くカリカリした食感です。
強くはないですが、香りがよくて、ベルガモットってこんな香りかなー、と思わせる感じ。

表面の黄色い部分は、結構苦い味がします。
香りも、白い部分の方がいい香り。

でも、剥くのも勿体ないので、両方とも一緒に煮てみることにします。

Buddha's-hand-citrus

全部まとめてスライス。
そして、水と砂糖を加えて電子レンジで加熱。

白い部分からペクチンが出るだろうか、と思いましたが、砂糖と水だけではとろみは出ませんでした。
あと、味的にも、甘苦いだけだとジャムっぽくないし。
なのでさらに、すっぱいもの、ダイダイ果汁を追加。
さらに煮ると少しとろみが出てきました。

Buddha's-hand-citrus

ほろ苦く、個性的な香りのママレードになりました。

結構苦めかなー。
白い部分のいい香りは、表面の強い風味に圧倒されてしまいました。
このままで、ヨーグルトにかけたりして食べていますが、煮たりんごと混ぜたり、チャツネに少し混ぜてもいいかも。

 

コメント
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