東京では久々のまとまった雨
冷たい雨の成人の日となりました。
大人たちが新年を祝う宴の時間、いとこたちとこたつにもぐり読み札拾いをして勝ち負けを競う
暗記も不得手だった最年少の私は良く良く負けた
それが小さい頃のお正月の 百人一首 の記憶
本来の 和歌を覚えるための教育的遊戯 という意識は少なくとも、無かった。
何度も重ね貼りして手直しされたその紙箱の佇まいに惹かれ、骨董市で手に取りました。
中を覗くと、おそらくは江戸の後期頃から何度か補修や書き直しをしながら
本来の意識に沿って詠み継がれて来た 小倉百人一首。
蓋には
大和守有通拳 歌かるた 倉田氏 と有ります。
は定かでは有りません ( 拳=遊戯するの意 かと思います )
また箱の蓋裏と側面には箱に補修を施した日付が、
明治二十一年一月中旬 と 昭和四十三年七月 とあります。
中を見ると
重ねた反古紙に柿渋もしくはベンガラ)で彩色と補強されたかるたに
和歌が墨書きされた 歌かるた が。
絵などは無く裏の色は退色しそれぞれ落ち着いているものの
反古紙や虫食いの表情、微妙な彩色の変化
静かな個性が一枚一枚に有ってそれも魅力に感じられました。
読み札は100枚揃っています、
残念ながら、取り札の 97.権中納言定家 が1枚、行方知れず。
書き直し(写し)た際に参考にされたと思しき 93.鎌倉右大臣 は 2枚 ありましたのでそのままに。
(画像では92番が2枚になっていますが、実際は93番が2枚あります。置き間違えました。。
こう言うところに記憶力のなさが出ます。)
読み札
取り札
その半分くらいが恋歌だと知ったのは、
成人の日を随分と過ぎてからのこと。
● 倉田氏の歌かるた / 小倉百人一首
幕末 - 明治
箱 約 W12.8 ×D9.7 ×H8.3 cm
札 約 W5.9 ×L8.6 cm
*ご売約済みとなりました、ありがとうございます。
経年による虫食いやヨレ、染みが見られますが
形として残った日本の文化のひとつ。
寄りの画像を追加致しました(1/10)↓
☆ 明日1/9(火)は店休日、10(水)11(木)営業日 となります。
以降の1月の営業予定は下記のリンクページにてご確認のほど、よろしくお願いいたします。
FUCHISO (フウチソウ)
〒150-0001 渋谷区神宮前3丁目7-4 和泉ビル201 / TEL・FAX 03-5474-7107
● OPEN 12:00-18:00頃
*仕入れ・骨董市出店等により 不定休 での営業とさせて頂いております
お手数をお掛け致しますが等ブログ、もしくはお電話にて営業予定をご確認の上、お出掛け頂けましたなら幸いに存じます。
◎ 1月の営業予定ページはこちらです→ ★