いよいよ - フルカリ has come !! - が今週末から始まります。
額装することで今ここに在る、フルカリの魅力を留めてお伝え出来たなら
そして日々お愉しみ頂けますようと思い、準備を進めております。
今日は、普段は木綿織物を自ら紡ぎ織り染め身に付けていた
パンジャープ地方の民が憧れた 絹織物 を目指したと言われる
ダーニング刺繍の艶やかな表(生糸)側
それから
額装すると見えなくなる部分、
ひと針ごとに裏から布目を数え拾い刺された
祈りと想いの跡形が伺える裏側(カダール織の木綿地)
4種それぞれの特徴の出ている箇所の生地画像をご紹介致します。
A
生成りのカダール地に
様々な桜色のグラデーションとムガシルクでしょうか所々金色に煌めく生糸
色調は柔らかく穏やかですが全体的にモチーフが細かく箇所箇所で変化に富み
華やかさも感じられるフルカリ。
A表
A裏
B
インド茜色の臙脂のカダールに
純白の生糸(ボーダー部分はオレンジ色)
生糸の刺し目の方向を変えている為に、
光を受けると同じ色のはずの純白の生糸に
白とグレーのコントラストが現れます
花々が咲く庭園 をイメージして刺されたという
バーグ(庭園)文様の菱紋一つ一つにもバリエーションの違いが
遠くから近くから、見所の有るフルカリです。
B表
B裏
もう少し寄りで
B表
B裏
C
茶綿色のカダールに
真白+オレンジ+黄緑の生糸
こちらもB同様、生糸の刺し目の縦横の違いから、真白とオレンジ部分の色彩にそれぞれ変化が生まれて居ます
そこはかとないエネルギーに満ちた色調の
バーグフルカリ。
C表
C裏
D
橙茶のカダールに
ラック染と思われるコーラルピンク+黄金色+黄緑+白(木綿) ボーダー部分にはウールの彩りも見られます
こちらは忙しかった女性の手によるものでしょうか
モチーフや縫い目が場所場所でひん曲がってはまた戻り、そのため生地がつれている箇所も
それが人間味を帯びていてまた愛らしく
メインとボーダー部分のモチーフの大きな違いも魅力の一つ。
D表
D裏
いづれも
19c末 - 20c初頭頃
まだまだ、自然界からの産物と近くに暮らして居た頃の
西パンジャーブ州の民による刺繍裂
バーグフルカリ
どうぞこの機にフルカリの魅力をご高覧頂けますと幸いに存じます。
FUCHISO
★ 4/19(木) 20(金) は企画展準備及び設営のため店休日とさせていただきます、
4/21(土) - 30(月祝) - フルカリ has come !! - *会期中26(木)は店休日となります。
FUCHISO (フウチソウ)
〒150-0001 渋谷区神宮前3丁目7-4 和泉ビル201 / TEL・FAX 03-5474-7107
● OPEN 12:00-18:00頃
*仕入れ・骨董市出店等により 不定休 での営業とさせて頂いております
お手数をお掛け致しますが等ブログ、もしくはお電話にて営業予定をご確認の上、お出掛け頂けましたなら幸いに存じます。