介護はイヤだ

両親への積極的な介護をしていなかった(両親は平成24年度に相次いで死亡)、ダメな子供の戯言を書いています。

介護していません

2011-07-11 12:13:00 | 日記
今回も土曜日に父の所へ行ってきました。面会時間は25分程度。

今回は暑さで色々おきてしまいました。
まず朝方の涼風に誘われて、4時前から畑で唸っている機械音を無視して8時まで寝ていました。その後、朝食と洗濯を済ませて家を出たのが10時ごろ。父が入所している施設を後にして買い物で約1時間。帰宅後、私も母も軽い熱中症になったようで、昼食後は後片付けをせずに17時ごろまで横になっておりました。

さて、いつもの様に父の状況報告。
私たちと同じ面会者かどうかは不明ですが、施設に着いたのがいつもよりも遅かったので玄関には靴が2足おいてありました。
2階に上がり部屋へ向かおうとすると、職員詰め所前にある広場見たいな所[用語としては適切では有りませんが「2Fエントランス」と書きます]に父が居ました。父が手招きをしているので母にその旨を言ったのですが、老眼の為か思い込みのためか、中々信じません。ようやく2メートル程度の距離になると母は父が居る事に初めて気付きました。
父に「部屋に行くの?食堂に戻るの?」と聞くと「ここに居る」というので、入所して初めて2Fエントランスで面会です。
他人の口から洩れるよりはと言う考えで、親族2名の死亡を父に伝えた所、割と落ち着いておりました。ボケ老人の常で、既に死んだ人間の話しと勘違いしたり、別の親戚の名前を挙げて「あいつが死んだのか~。わけぇ~な」と言うので、何度も訂正したので何とか理解したようですが、それでも忘れてしまうようで『誰が死んだって』と問い返してくる事が数度ありました。後々、記憶がハッキリした時が怖いです。

さて、2Fエントランスには長椅子とテレビが置いてあり、いつもであれば10名程度の入所者が長椅子に腰掛たり、テレビの前を車椅子で囲んでいるのですが、今日に限っては車椅子に乗った女性入所者2名がテレビ前に居るだけでした。二人の内の片方がテレビのリモコンを操作して『ぶらり途中下車の旅』に切り替えたら、もう一方(仮に東山様としましょう)が「今だったら『ぶらり旅』がやっているわよ」といって、再度リモコンを操作。何も画面が変わるわった訳ではないけれど、自分が変えてあげたと気分をよくして、その東山さんが私たちに近付いてきます。
以前、私たちの関係が偶に勘違いされると書きましたが、東山様は間違えずに「奥様ですが?」「お子さんですか?」と聞いてきました。その後、父に対して「お子さんは全部で何なんなのですが」と問うと、何を思ったのか父は『2名だ』といって、指を4本も立てました。すかさず、私たちは『一人だけなんですよ。どこに隠し子が居るの。そんな甲斐性が有ったら、連れて来たら』と情報修正。後で思いましたが、指の本数は別にして、全員が生きていれば私の下には5人いたはずなのですが、最初の4人は死産[母によると私の1つ下が1名。3つ下が2名。4つ下が1名]、最後の妹は10ヶ月だけ生存しましたので、確かに2名です。
外が暑いのと東山様が世知話をして来るので長椅子に腰掛けながら時間を過ごしていると、『ぶらり旅』(旅人は舞の海で、相鉄線の旅だったとおもいます)がエンドテロップを流しています。東山様が再びテレビに向かって行ったので、父に「今日は帰るよ」と言うと、多少名残惜しそうでしたが「あぁ~帰ってしまえ」との事。この後どうするのと聞くと、このままここでテレビを見ていると言うので、父のそのままにして施設を後にいたしました。

玄関に戻ると私たち以外の靴はなくなっておりましたので、1階の入所者の所に来た方なのかもしれません。
(職員通路を除いて、2Fエントランス前を通らないと他の階には行けない)

ところで、今回の親戚の不幸を伝える行為ですが、入所している施設によって考え方が真逆でした。
最初の施設では、『家で何かが起きた』『身内の誰それが死んだ』と言った近況報告は禁止でしたし、職員から伝わることはありませんでした。聞いた入所者が帰ろうとして無理な行動に出るのを防ぐ為だと説明されました。
2番目の施設では、『長期入所者は家の事を心配するから、当人には何でも話しておいてください』と言う方針。そのせいか、職員が変な情報(注1)を父に話すので、何度も脱走をして、原因は施設側にあると言うのに施設から嫌味[元気なようなので対処してくれませんか?]を言われました。
現在の施設では家族に任せる方針です。今のところ間違って家族(注2)や家の状況が伝わることもありません。

(注1)
 父は入院が決まった段階で趣味で飼っていた小鳥を放し、入所した後には『どうせ、お前達では世話をしてくれないから』と諦めて黒松やカエデの盆栽を親戚に渡す事を認めておりました。ところが、私たちの家に来たことも無い筈の職員が『立派な松を切ったんですってね』と言う物だから、本人曰く、50年前(結婚直前)に10万円もの大金で購入した地植えの松を勝手に切ったと怒り出して脱走。
 別のときの事も書けば、40年以上使い続けた自宅の雨戸は木造なので既にボロボロ状態でした。父が元気な頃には木っ端などを使って応急措置をしていたのですが、幾らなんでも限度だからアルミサッシに交換したのですが・・・その頃は脱走して自宅まで戻るだけの元気が有ったので、今よりも頻繁に散歩と称して日中は自宅につれてきておりました。交換が完了した時にも家まで連れて来て現物を見せて置きました。処がその日の夕刻、職員から家を改造していると言われて父は夜の脱走を決行。
(注2)
母のケアマネージャーが父の入所としている施設の職員なので、状況を自分の目で確かめた内容を適切に伝えてくれております。又、父の日々の状況も私たちに伝えてくれるので助かっております。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿