介護はイヤだ

両親への積極的な介護をしていなかった(両親は平成24年度に相次いで死亡)、ダメな子供の戯言を書いています。

10/17の出来事-その1(午前編)

2012-11-08 12:06:46 | 日記
一夜明けて、葬式の手配です。

◎午前8時
昨日、霊安室で待って居る間に、母が「お寺の電話番号が判らない。町会で決めた戒名代など値段表も・・・」と言っていたので、8時ごろに従兄が電話番号を書いたメモを持って来てくれた。
 ⇒笑い話になりますが・・・値段表は昭和50年代に決めたままで
  変更していないとの事。
  そこで、母が仏壇の引き出しからA4の紙を取り出すと、お寺の
  電話番号を書いたメモも挟まっていた。
昨日も、葬儀社の方に「お寺さんと葬儀の日程を話され、決まりましたらご連絡ください」といわれていたので・・・本当は経験のある筈の母か従兄にやってもらいたかったのだけど・・・私がお寺へ電話を入れる。
  寺(お爺ちゃん?) 「はい、△△寺です」
   私 『○○町に住む、檀家の****(父の名前)です。
     葬式をお願いしたいのですが?』
  寺 「チョット待ってね・・・あれ?見当たらないな
    (ガサガサ音がしていたので、過去帳が何かを見て居たのだと思う)
    住職が未だ来ていないので・・・伝えておきますから、
    住所と世帯主名、死んだ人の名前、喪主の名前、
    葬儀の日取りを教えて」
   私 『住所は・・・。世帯主は・・・。死亡したのは世帯主。
     喪主は(母と従兄の方を見ると私を指差している)○○です。
     葬儀の日程ですが、18日に通夜で、19日に告別式で
     大丈夫でしょうか?』
  寺 「葬儀の日程はこちらが決めるのではなく、葬儀社と
    話し合って決めてください。こちらはそれに従います」
   私 『(暇な寺なんだな~)
     葬儀社の方からはお寺さんの都合を聞いて下さいと
     いわれているのですが?』
  寺 「うぅ~ん。
    18日と19日ですね・・・こちらは大丈夫です。
    葬儀社と連絡を取りますから、名前を教えて」
   私 『(私の名前と又聞いて来ていると言うことはないよね)
     葬儀社は***です。葬儀の場所は△△ホール。』
ここで一先ず、従兄は退場。
今決まった日程を母が叔母に電話で伝えると、叔母はこちらに来るとのこと。


◎午前8時30分頃
 母が「押入れから座布団出して」「座布団を10枚借りてきて」というから、取りあえず押入れのどこに座布団(何時も使っている来客用ではないというから)が入っているのかを聞いて、座布団を4枚取り出す。梱包はしていたけれど、包装紙が破けており、座布団カバーが汚れていたので、今度は座布団カバーを探し出す。汚れた座布団カバーは洗濯機に放り込み、座布団本体は廊下で虫干し。
   ⇒座布団を借りて来るのは面倒に感じていたので、無視。
   ⇒この時点では何でそんなに座布団が必要なのか理解していなかった。
 次に、「町会の人が何人も来るから、テーブルと電気ポットをここ(納戸)から出して」というので、座布団を10枚以上用意する理由が判明。母は常々「いつかは世に出る」と言って、何れは使うであろう物品を納戸・押入れや物置小屋に押し込むから、「多分、ここら辺にある」と言う指示しか出来ない。手前に積んである物を片付けながらどうにかテーブルと電気ポット(多分未使用)を取り出す。
当然、その次に要求されたのが「お茶とお茶菓子を買ってきて」。で、父が死んだことは施設に連絡していないので、スーパーに買い物に行った帰りに立ち寄る旨を行って、私一人が自転車で何時ものスーパーへ。
 スーパーの帰りに施設に立ち寄り、出て来た事務員に父が死んだことを伝えると・・・事務所内が騒然。そりゃ~、14時間前には大丈夫だろうと言う報告をしたのだから。医療に強いと思われる職員に問われて、死亡原因「慢性腎不全の急性増悪」を伝えると、慰めてくれる心算だったのか?「それってよくあることなんですよ。病院の方はある程度判っていたから、昨日電話を入れたんですね。」と解説してくれた。


◎午前9時00分頃
 母がしつっこく「座布団を借りてきてよ」と言うので従兄宅へ向かうと、従兄がこちらに歩いてくる。従兄側の要件は何だったのかは思い出せないが(葬儀社の方が来る時間を聞いてきたのかな~)、これ幸いと、座布団を貸してくれるようにお願いする。


◎午前9時30分頃
 葬儀代等が幾ら必要なのか不明なので、母名義の定期預金を解約して準備しておこうと言うことになり、「定期預金証書」「印鑑」を準備。母の定期預金は地元の信金に預けてあるが、信金自体の合併や支店の統廃合でにより、私はその信金の場所を知らない。そこで母に信金までの行き方を尋ねたが、「降りたら線路に沿って歩いて、踏切を渡る道に出たら右に曲がる」として説明してくれない。降りるべき駅の周辺を走っている主要道路は知っているけれど、東西南北のどちらを目指すのかが不明ですから『線路に沿ってっていっても、どっちの駅に向かって歩くのか教えてくれなかったら判らない』と言うと、母は考え込んでしまった。そこで『乗った電車から見て、進行方向にあたるM駅方面?それとも来た方向に当たるK駅方面?どっち方面に歩くの』と問い方を変えたら、「改札を出たら右に曲がると線路に沿った道があるから・・・M駅方面に歩いていくと踏み切りのところで道が曲がっているから踏切を越えて右に歩くと信金がある」と言う、当初に比べたら具体的な説明が帰って来た。私は早めに手続きしたいので・・・お昼を済ませたら解約をしにいきたいといったのだけど・・・母は「町会の人が来た時に施主不在なのは困るから家に居て欲しい」と矛盾する要求を言い始める。
   ⇒思うに・・・ボケとか父の死亡にショックを受けて
   思考停止になっているのではなく、私も日常的に
   経験することがありますが、行うべき事柄が多すぎて
   優先順位が付けられない状態になっている。
 従兄宅でも座布団を虫干ししていたので、10時チョット前に従兄の嫁が座布団4枚持ってきてくれた。後ほど、追加で4枚持ってきてくれたので、計8枚借りる。


◎午前10時頃
 従兄が再び我が家へ。昨日渡したメモに書いてある家には葬儀の事は伝えたとの事。
 従兄を含めた3名で葬儀社の方を待っていると、10時チョット過ぎにに来られた。
 ここで聞かれたことは
  1 互助会に入っている場合には葬儀費用が安くなるから、加入しませんか?
    ⇒加入することにしました。5万円です。
    ⇒後述するパッケージ料金表を見ると、10万円以上安くなっている。
  2 参列者の予定人数
    ⇒従兄の概算だと、町内及び父方の親戚で30名
     母方の親戚は10名
     私の勤め先からは・・・今年は従業員の親族が既に2名亡くなっているけれど、
    参列したのは「社長」と「専務」の2名だから・・・大量には来ない
    ⇒結論として50名前後
  3 パッケージで発注するか、個別に必要なサービスをチョイスするか
    ⇒細かい説明は忘れましたが、パッケージを選択すると
    昨日の寝台車の代金や、遺体を保管してもらった代金は
    タダになる。
    ⇒取りあえずパッケージ料金表(サービス一覧表)を眺めて見ると、
    一番下が「30名程度用」で、次に「70名程度用」となっていたから
    「70名」で発注。
  4 祭壇のイメージ
    ⇒見本の写真を10枚ほど見て決めた。
  5 「香典のお返し」の内容と準備する個数
    ⇒葬儀社が鞄から取り出したカタログを見る。
     母は私に任せると言いながらも「『お茶』と『海苔』の
    セットが普通よね」と押したが、私は思う所があり、
    「クッキー」が入っているセットに決めた。
     今回は選ばなかったが、「梅干し」とか「生菓子」の入ったセットもあった。
    ⇒「会葬の礼状」は返品が利かないが、「香典のお返し」は
    返品が利くということなので、70個で発注。
  6 「通夜振る舞い」の人数
    ⇒料理のカタログを見たのかどうかを思い出せないが、
    これを書く当たり書類を見たら10名×4セットで依頼。
  7 火葬場での食事【注1】
    ⇒火葬が済むまでの間、会葬者に対する食事を
    『施主が独自に用意』『葬儀社で用意』のどちらにするのかを
    決めなければならないので、葬儀社に依頼。
    ⇒「軽食」から「豪華弁当」まで色々と載っているカタログが登場。
     火葬の時間が「11時30分から1時間程度」だったので、
    2段重ねのお弁当にする。
    ⇒用意する数は仮の数字で30名分としておき、通夜振る舞いの時に
    最終決定することに。
  8 ホール(葬儀場)までの送迎バスの有無【注2】
    ⇒昨日、私が第一希望として挙げたホールが取れており、
    そのホールは「町内を通っている路線バス(1時間に4~6本)で、
    最寄り駅まで約15分」「最寄り駅(2つの私鉄が通っている)から
    徒歩3分」と言う好条件なので、不要。
  9 告別式の日にホールから火葬場へ移動する際に使うバスの規模【注3】
    ⇒おおよそ30名が載れる中型を往復で予約。【注4】
    ⇒通夜の振る舞いの時に、大凡の人数を確認しておくようにと
    葬儀社から依頼された。
  10 受付の人の手配
    ⇒一応、受付を行ってくれる人を2日間で延べ4~5名は
    手配しておいて欲しいと葬儀社から言われた。
    ⇒心当たりがない場合には、葬儀社から社員を有料で
    各日1名程度は出せるかも知れないが、それでも責任者は
    施主側から各日1名は手配しておかなければならないとも言っていた。
  11 遺体の化粧
    ⇒遺体に対する化粧にもランクがある。
    ⇒どの程度の違いが生じるのかは詳しくは聞かなかったが、
    見苦しくない程度にはしたかったので、下から2番目でお願いした。
  12 棺おけの種類と色、あと「畳を敷きますか?」
    ⇒これもカタログを見せられたが、今となってはどんな物が
    載っていたのか思い出せない。色は『白』
    ⇒代金追加で棺おけの中に畳を敷いて貰う。
  13 霊柩車
    ⇒「霊柩車」と言われた時に多分多くの方が思い浮かべるであろう、
    あの『金ぴかな車』では無く、無難に『黒のセダンタイプ』を選択。
  14 位牌の手配
    ⇒他に頼むのも面倒なので、葬儀社に頼むことに。
     葬儀社の方は既に我が家の仏壇に置いてある位牌の寸法を確認し、
    カタログを開いて物の説明を開始。まあ~戒名が決まってから正式
    発注すると言うことに。
他にも話した事柄はあったと思いますが、思い出せるのはこの程度。
この時点での費用概算が「葬儀代110万円程度で、料理等を含めて150~160万円」と聞いた母はレベルダウンを要求したけれど、半値にはならないからそのままの内容で依頼。
次に遺影に使う写真及び故人を偲ぶスペースに展示するための写真数枚が必要と言うので、アルバムを取り出す。
   ⇒笑いを取る心算もあり、例えば次のような写真をセレクト
    ・青年会の旅行で行った熱海での写真
    ・偶々、従兄の嫁の父親と写っている写真
    ・結婚式で母が恥じらんで居るように見える写真
    ・私の七五三[3歳]の時の写真
このあと、「供物・供花」のカタログ1部と申込用紙2枚が渡され、翌日の午前10時30分に申込用紙を取りに来ると言って、葬儀社の方は約10枚の写真を持って帰る。
従兄も申込用紙の1枚を持って自宅へ戻り、(父方)親族からの注文を取りまとめてくれることに。
あぁ~そうだ!この時、「蓮華塔」なる物を購入することを勧められました。


◎午前11時30分頃
 叔母が到着。
 母方の従兄の中で一番年上の方から「お昼を済ませたら、お前の所へ行くから」との電話が入る。


これが17日の午前中の出来事。

【注1】
 話し合いの際には、母と従兄も横で聞いており、アドバイスをしてくれていたが・・・この時には「『精進落とし』をかねた昼食」と言うことでお弁当を発注したのだけど・・・当日になって「慣わしに反するよ」と言うことになってしまった。
 ホールを借りている時間について話すことは無かったので、どうなるのかは疑問が残りますが、結果としては、火葬場では「軽食」を提供し、ホールに戻ってから「精進落とし」にしなければだめだと言う事。

【注2】
 私が第二希望として挙げたホールは「町内を通っている路線バス(1時間に2本程度)で、ホールまで30分(渋滞で遅れることを考えると)」「最寄り駅から徒歩10分」と場所であり、一昨年に父方の親戚が利用。
 この時、送迎バスの手配に行き違いがあり、火葬場からホールへ戻ってきて解散となった時に、ホールから町会までの送迎バスが用意されていなかった。
 送迎バスの手配をする場合には、想定される移動のタイミング毎にバスが必要なのかを何度も検討し、「○○日は、××時に△△で人を◎◎名程度乗せて、**へ」を良く確認しておく必要があると思う。

【注3】
 喪主等は別の車で移動する慣わしがあるが、今回は喪主等もバスの人数の中にカウントしておいた。
 尚、喪主等が別の車で移動する場合に発生し易いトラブルがいくつか在るので、代表的な物を挙げておく。
 1 車の運転を頼んだ相手が会社の人間だったので、火葬場までは送ってくれたが火葬場に到着したら仕事に行ってしまった。
 2 慣わしによって異なると思いますが、私が教わった常識では、火葬場へ行く時には「仮位牌」と「遺影」を持つ人が同じ車に乗るので2名。だが、帰りは「遺骨」を持つ人が増えるので3名が同じ車に乗る。このことに気づかず、『運転主が遺骨を持つから運転できない』とか、『遺骨を持つ人が別の車に乗ろうとしてしまう』等の間違いが生じる。

【注4】
 注2か注3で書くべき事なのかもしれませんが、例えば「火葬場で解散」となると、帰りの足を考えておくのが喪主の礼儀ではないでしょうか?