GWを利用して、映画を見まくろう。
ということで、渋谷つたやで押井守の実写映画を4本全て借りてきました。
早速、一本め。
"avalon"
前評判はいまいちだったけど、個人的にはなかなか面白い作品でした。
でも、事前に「ビューティフル・ドリーマー」見ないと、
理解は難しいと思われる。
いかにも、バーチャルのように見せる画と、リアルのような画。
このバーチャルの画が、主人公の心象風景か
それとも、バーチャル空間の画だと思っていたのだけれど、
双方裏切られる結果に、、、
「現実の世界」「バーチャル世界」そして、
「事実」「感覚」これをどう評価するか、
によってこの映画の評価は異なると思う。
オイラ自身は、
「事実」というのは、人の五感では把握不可能であり、
あくまで、「感覚」というバーチャルなものに立脚しているという
思想の持ち主であり、この種の映画は受け入れやすいのかもしれない。
また、マスメディアはある種の思想の志向性を持った機関であるのだから、
「事実・真実」なるものを伝える器を持ちえるはずがない。
というオイラの考え方から、一つ思ったこと。
監督がいろいろなところでしゃべっているように、
「ニュース映像(戦争とか)は信じる気になれない。」
というコメントとを勘案し、また、
この種の画を「作られたもの(映画)」として考えることと
この映画のコンセプトの一つである「すべての映画はアニメである」
という発言とは、何か因果関係があるのではと、ふと思った。
ま、わかりにく~い映画だし、
五感と事実との乖離はない、(少なくとも影響は少ない。)
という考えの人から見れば、
気持ち悪い映画なんだろうとは思う。
映画の表現としても、同じようなシーンのリフレインやら、
画のギャップを用いた表現やら、粋なもんだと思った。
出来れば、せりふ多めに、犬少なめにお願いしたい(笑)。