<柚だより 3月号より>
春の行事「お水とり」。
儀式は3月1日から14日まで続きます。今年はなんと1252回目。
東大寺開山以来、たった一度も、1200年をこえる長い長い歳月、途絶えることなく続けられてきた、貴重な儀式です。
火をこうこうと灯した大きな大きな松明(たいまつ)が、 二月堂の古びた木造建築の、バルコニーのように出っ張った回廊を走り回り、 火の粉を撒き散らします。
闇の中にぼうっと燃え立つ炎、四方に飛び散る火の粉。
燃えさかるたいまつを振り回す烈しいその勢いに、思わず息をのみ、鳥肌がたちました。
昼の二月堂
自宅近くの石切神社参道の、民家のひさしの上に飾られた『おたいまつ』
向って右の方に火が付けられた痕があり、左の方は根っこが丸く残っている。竹の太さは直径10cmぐらい、長さは10mはある。こんな大松明を振り回すのであるから、想像するだけでももの凄い。