化学系エンジニアの独り言

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スターリングエンジン

2005-09-27 | 省エネルギー
NEDOのバイオマスエネルギー転換要素技術開発としてH16年度から直噴燃焼バーナーとスターリングエンジンを組み合わせた小型発電システム開発を、中部電力が行っている。H17年度には50kWスターリングエンジンを導入して、組合わせ試験を実施する。
スターリングエンジンは丸紅経由で米国STMパワー社から提供される。

スターリングエンジンとは聞き慣れないですが、いわゆる外燃機関というやつです。現在走っている車、ガソリン車ならばオットーサイクル、軽油車ならばディーゼルサイクルですが、これらはいずれもシリンダー内で燃料を燃やす内燃機関です。

スターリングエンジンはシリンダーの外で燃料を燃やし、シリンダー内のガス(STM社のものは高圧水素)を暖めたり冷やしたりして膨張、収縮させピストンを上下させるものです。

考案されたのはずいぶん古いそうで、理論上はカルノーサイクルと同じ効率達成が可能で、低振動、低騒音などの環境性に優るのですが、これまで実用化できなかったそうです。(何故かまでは調べてない。)

外燃機関は燃料の制約が少ないのが特徴。(確かに、ガソリンエンジンに軽油を入れても駄目です。)そこで、バイオマスなども簡単に燃料として利用できることから注目されました。また、排熱の利用が可能なので総合効率が高くできます。

いいことずくめのようですが、今後の研究の成果に期待します。