Progressive Cafe

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Fragments / Parzivals Eye

2009-11-04 15:35:23 | MySpace Music発掘

最近のヘヴィ・ローテーション作品を紹介します。
Parzival Eyeはドイツのプログレ・バンドRPWLのベーシストChris Postlのソロプロジェクト的なバンドで、「Fragments」は今年9月にリリースされたデビュー作です。

レコーディング・ラインアップは以下。
Chris Postl (RPWL)
Ian Bairnson (Alan Parsons Project)
Christina Booth (Magenta)
Alan Reed (Pallas)
Hannes Weigend
Ossi Schaller
Yogi Lang (RPWL)
Martin Keeser

ヴォーカル、バッキングヴォーカルにMagentaのChristina BoothとPallas(元Abel Ganz)のAlan Reedを起用、そしてChris Postlが敬愛するAlan Parsons ProjectのギタリストIan Bairnsonがゲスト参加しています。

MySpaceはこちら

この作品から4曲試聴できます。


RPWLは元々Pink Floydのカバーバンドだったと言うこともあってかアルバム・オープニングはフロイドを彷彿とさせます。歌が入ってくると途端にポップスやAOR的な雰囲気に、どの曲もヴォーカルラインがメロディアスで包み込むような分厚いコーラスが気持ち良いです。特にChristina Boothの存在感はコーラスだけでも凄いですね。ここからChris Postlを含め複数のヴォーカリストを起用した意図がよく理解できます。そしてインスト・アンサンブルでは70年代英国シンフォからネオ・プログレまでいろんな影が随所に垣間見られます。Chris PostlがRPWLでは出来なくてやりたかったことがなんとなく分かって思わずニヤリとしてしまいます。

ここまで読んでもらうとなんとなく寄せ集めで散漫な作品を想像されるのではないかと思いますが、実は全くそうなってないところがこの作品の一番素晴らしいところです。作品全体に一本筋が通っていてバンドの作品と言える一体感が感じられます。そしてソング・ライティングが秀逸で1時間を越える長い作品ですが最後まで飽きずに聴き通すことが出来ます。Chris Postlのミュージシャンシップの高さが存分に発揮された快作と言えるでしょう。

2009年ベスト・リリースの1枚に挙げられるべき作品、お薦めです。

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