四季おりおり

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トリノ・エジプト展

2010-04-28 20:49:16 | 祭り・イベント
今日は神戸市立博物館で開催されている「トリノ・エジプト展」に行ってきました。
”世界屈指の古代エジプトコレクション、日本初公開!!”との事で、大型彫刻像、ミイラの木管、ステラ(石碑)、ミイラなどがきていましたが、見るべきものは「ツタンカーメン像」ぐらいでしょうか。その他のものは王墓から出てきた物はないようで、高級官僚の墓からのものばかりで、現地の美術館では見ずに素通りするものばかりだと思います。

トリノ・エジプト博物館はイタリア北西部の都市トリノにあり、ロンドンの大英博物館やパリのルーヴル美術館、カイロのエジプト博物館などと肩を並べる、世界屈指の古代エジプトコレクションを誇っています。今回はイビの石製人型棺の蓋やセクメト女神像をはじめとする2メートル級の大型彫像、ミイラ、彩色木棺、パピルス文書など約120点が展示されています。

【神戸市立博物館 トリノ・エジプト展】






博物館の玄関




館内の写真コーナー




【主な展示物】
<アメン神とツタンカーメン王の像>
新王国時代、第18王朝、ツタンカーメン王~ホルエムヘブ王治世(前1333~前1292年頃)
アメン神(左)に忠誠心を示すツタンカーメン(右)の像




<トトメス3世のシリア遠征パピルス>
新王国時代、第20王朝(前1186~前1070年頃)のパピルス
トトメス3世のシリアでの戦いを神話的に描写したもの。
今から3千年以上前のパピルスがよく残っていたものと感心させられます。




<イビの石製人型棺の蓋>
末期王朝時代、第26王朝、プサメティク1世治世(前664~前610年頃)
カルナック大神殿の財宝を監督していた役人イビの人型棺の蓋。王でない者としては非常に立派な墓をテーベ西岸に築いた。




<アメン・ラー神に牡羊の頭部を捧げるペンシェナブの像>
新王国時代、第19王朝(前1292~前1186年頃)
ペンシェナブがアメン・ラー神に対して、ひざまずいて牡羊の頭を載せた祭壇を捧げている。




<タバクエンコンスの人型棺>
第3中間期、第21王朝(前990~前970年頃)
被葬者はアメン・ラー神の歌い手の称号を持つ女性、タバクエンコンスである。
木棺の表面には、隙間なく祭礼や神々の図像が描かれている。第3中間期の第21王朝に特徴的な彩色木棺である。




<ハヤブサ、トキ、ジャッカルの小像>
プトレマイオス時代後期(前2~前1世紀)
プトレマイオス時代後期の彩色された動物神の木製小像である。ハヤブサはホルス神、トキはトト神、ジャッカルはアヌビス神となっています。これらは古代から身近にいて、神として敬われていたのでしょう。
ハヤブサやトキは今もエジプトには沢山いるようです。



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