最近の森の様子は、かなりワビサビある大人的な森になってきました。
エゾトリカブトの青い花があちこちに咲き、
コウライテンナンショウの赤い実がひときは目立ちます。
花の終わったヤマブキショウマやエゾニュウ、オオウバユリ。
落ち葉を踏む切ない音や、ユキムシも見かけます。
オニグルミがたくさんの実を落とし、入り口の森周りでは、
せわしなく今年生まれたエゾリス3兄弟がクルミを集めています。
そして、色とりどりのキノコもみれることでしょう。
小鳥たちが、千年の丘に向かう草原には、
地味な装いをしたノビタキが、種を実らせたヨモギにとまり、
歌わず、騒がずたたずんでいます。
森の中は、ギイギイとコゲラが鳴き、
ミヤマカケスが騒がしい季節になってきました。
お茶をもって、ゆっくりフォレストガーデンまで行き、
引き気味の森を楽しむのが、大人な私の楽しみ方です。
ガイド 吉原拓志
写真は、真っ赤に色づいたコウライテンナンショウの実です