いったりきたり

いつも通りの日をまじめに過ごしながらにっこりしたりきゅんと身にしみたり

Night Flight in NAGOYA

2008-01-20 | Weblog
気温6℃、風の冷たさ、ひたすら乾いた空気を私はどこかで快く感じている。
Night Flight in NAGOYA
飛び立った瞬間、目をみはるような夜景がどこまでも広がる。
名駅、ミッドランドスクエアビル、あの捻れビルをグルグルッと旋回。
フライトは桑名を目指す。長島スパーランド、ライティングされたホワイトサイクロンは薄暗い遊園地の中から白くボワンと浮かび上がり幽玄的。
少し北へ進み、なばなの里はラピスラズリとアメジスト、特別なイルミネーションは空からでも異彩を放つ。
名古屋港の大観覧車、東山、栄…孤高の名古屋城…フライトの45分、その時々の景色にそのたびに胸波だって静まった。
景色には、鑑賞だけではなく、気持ちの鼓舞とか祈りの象徴のような役割がある。
この街で出会ってきた人たちが忘れがたく胸にあふれ流れていく。
きっと素晴らしい道を進んでいるだろうみんなの希望に襟を正す。
'91にここを発ってからずいぶん年月が経ったんだなぁと思う。
あの頃の私はまだ子どもではしゃぎすぐるとよく叱られた。
湖に波紋が広がるように心にしみる言葉を抱いて私の前に現れた人もこのどこかの空の下。

この大都会の眩しいほどのきらびやかな光の中に、自分の生きた痕跡を嗅ぎ取ることで、この綺麗すぎて入っていけないような夜景からきっと疎外されずにいるのだと思う。
他のどこでもない、この街だからこそこの夜景に胸を打つのだと思った。