回遊草(KAI YU SO)

さすらいの乙男妄想オヤジの妄想ブログ。あらゆるジャンルのカワイイを中心に浮気中?でも、惚れてるのはやっぱり「ミク」かな?

ヒーロー

2011-09-20 18:54:13 | my favorite(お気に入り)
きのう、仕事中もずっと『アジョシ』のことを考えていました・・・w

単純な肉体労働なので、あんまり支障はありません・・・www 


記事を書こうと思っていたけど、『三行ラブレター』を見ていたら時間が無くなってしまいました・・・orz

たぶん、あの映画を観るのは「若い女性」たち(まぁ、盛りの付いたメス豚「おばさん」たちも見るかもしれませんが・・・)は、『レオン』が頭に浮かぶのじゃないかと思います。


年寄りの私は、それと一緒に、往年の「東映ヤクザ映画」が浮かびました。

もう少し若い世代(特に男)なら、もしかしたら「ブルース・リー」や「ジャッキー・チェン」が、更に若い人なら「ランボー(S・スタローン)」や「シュワちゃん(A・シュワルツェネガー)」がオーバーラップしたかもしれません・・・。

どうしてかというと、『アジョシ』をごくごく簡単に言うと、


 “ひとり(少数)のヒーローが、弱者(女や子ども)を助けるために、悪の組織(多数)と戦う”

と言うことになると思うのです。


これは、洋の東西、時代を問わず、【ヒーロー】の鉄板ストーリーだからです。




たぶん「ヤクザ映画」の頃、「ヤクザ映画」+「西部劇」みたいな“マカロニウェスタン”なるものもヒットしていました・・・。

作っていたのは、「西部劇」とは全く無縁の「イタリア」でした。

ちなみに、その時のスターの一人が、後に「ダーティー・ハリー」シリーズでハリウッドのスターにもなり、今や名監督となった「C・イーストウッド」でした。

本場ハリウッドの西部劇にも『シェーン』という映画史にも残る名作が作られています。


お約束とも言っていいもののひとつが、

 “ヒーローは、普段は「目立たない」、あるいはむしろ「弱々しい」”

というものです。

「スーパーマン」なんか典型的です。その他、次々に誕生する「アメコミ・ヒーロー」も、やっぱり同じパターンじゃないですか・・・?


人数は増えますが、日本映画が誇る傑作の『七人の侍』なんかも、同じ流れに入ると思います。


余談ですが、私の子ども時代の一番の「強い」ヒーローは、【大魔神】です・・・w

この映画、村の守り神みたいな「石像」(普段は、「埴輪(はにわ)」みたいな優しい表情をしている)が、悪い殿様とかに苦しめられた子どもやお姫様の願いを聞き入れて、「鬼」のような形相の【大魔神】となって歩き出すというものです。

決して走ったりしないのですが、ゆっくり、じわじわと追いついて、最後は悪人を倒すのです。(けっこう、「悲惨」な殺し方でした。)

子ども心に、

 “悪いことをしたら、【大魔神】が追いかけてくる”

みたいな、「トラウマ」が出来ました・・・www


ちなみに、「こども向け」映画でしたが、とてもしっかりした造りで、今見ても、大人の観賞にも堪えると思います。

ある意味、「教育」的な映画だと思っています・・・。


例によって、また脱線しましたが、一番言いたいことは、

 “「ヒーロー映画」は、多かれ少なかれ「ストーリー」なんて似たようなもの”

ということです。

「監督」や「俳優」で、少しずつ「個性的」な味付けをすればいいと思うのです。


乱暴な「例え」ですが、【ラーメン】みたいなものじゃないですか・・・?


だから、“○○に似ている”とか批判する人が必ずいると思いますが、そんなこと問題ではないと思うのです。

「まんまパクリ」じゃ、困るけど・・・。


そう言えば、「ランボー」とか「シュワちゃん」など「アメリカ映画」のヒーローは、“いざ、決戦!”となると、やたら武器を集めて「物量作戦」を取るのに対して、「B・リー」も「J・チェン」も「(高倉)健さん」など【アジア勢】は「最小限」の武器しか持たずに「体ひとつ」で敵地に乗り込んでいくという「男の美学」を貫くところがカッコイイと思うのです。


   ・・・・・・・


それにしても、「ウォン・ビン」、カッコよすぎデス・・・w


「必殺シリーズ」でも、毎回、「三田村邦彦」とか「京本政樹」などの甘いマスクの「イケメン刺客」はいたけど、彼らは「華麗な技」の持ち主で、決して「武闘派」ではありませんでした。


それに対して、一見「優男(やさおとこ)」、チョ~甘いマスク(特に前半)の「ウォン・ビン」は、“脱いだら凄いわよ!”とばかりの「細マッチョ」な体で、全く見たこともないような素早く・容赦の無い「格闘技」で、次々と悪人たちをまるで【大魔神】のように「残忍」に倒してゆくのです。

その「ギャップ」が、息をすることさえ忘れてしまうくらいに引き込まれてしまうのです。


「イ・ジョンボム」という監督のことは何も知りませんが、好きですね・・・w

かなりバイオレンスな画面が続くのですが、実に巧妙に「ギャップ」を利用して「薄めて」いると思います。

それは、「ネイル」や「カラフルな絆創膏」という、いかにも「子ども(女性)」的なイメージの「小物」を、実に印象的に重要なアイテムとして散りばめているところです。



最後に、「防弾ガラス」の場面ですが、『ゴルゴ13』が思い浮かびました。監督さん、読んでいるのかな?
(ちなみに、「ゴルゴ」はアレを何kmも先からライフルでやったんですけど・・・)



ただひとつ残念なのは、ちょっとエグすぎるので「R15」になってしまい、一番影響を受けやすい「中学生」の男の子たちが見られないので、「B・リー」みたいなブームにはなりそうもないことです・・・。