歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

されどオリンピック!

2016-04-27 06:45:16 | 産経新聞の記事から抜粋

 

  

 

 人間社会において物事を評価するぐらい難しくて、いい加減なものはありません。今フランスの印象派の代表格、ゴッホでさえ、生きている間、一枚も絵が売れなかったといいます。セザンヌもゴーギャンも失意のうちにこの世で評価されずに、生涯を終わっています。

 様々な経緯と、利得者の暗躍を疑われている今回の五輪エンブレム評議会は、一部のオリンピックに賭けた業者の群れや政治家の思惑が、様々な憶測と疑念を表にさらされずに終わるでしょうか。

 メディアはあまりこの問題には触れたくないバックの影に、遠慮しているのかその圧力におびえているのか、そっとこの問題から目をそらそうと、あらゆる手を使って、ほかの問題や事件の陰にうずめるでしょう。

 何しろ今回のエンブレムは、三大タブーの一つが関わっているのではないかと疑われているのですから、メディアの腰も引けてくるでしょう。これからのネットでの調査報告が楽しみです。

 東京五輪パラリンピック新エンブレム 創価学会のシンボルマーク

 この問題に触れた産経新聞の『産経抄』を久しぶりに載せてみました。今や正義の味方は産経新聞の独壇場になりつつあります。と思い込んでいる読者も、少なくともここに入るのです。負けるな頑張れ!

 

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【産経抄】 2016年4月26日付

 五輪エンブレムの評価が決まるのは… 

 

 19世紀のフランスの画家にとって、サロンと呼ばれる官展に入選するか落選するかは、死活問題だった。1863年に大量の落選者が出ると、当然不満の声が大きくなる。そこで時の皇帝、ナポレオン3世は、「落選者展」の開催を命じた。出品作の一つが、エドアール・マネの「草上の昼食」である。

 

 ▼セーヌ川の河畔でくつろぐ、着衣の男性と一糸まとわぬ姿の女性を描いたものだ。日本の美術の教科書にも載っている名画は当時、大変なスキャンダルを巻き起こした。「不道徳な作品」として、会場を訪れたナポレオン3世をはじめ、多くの人たちの怒りを買うことになる。

 ▼2020年東京五輪・パラリンピックの公式エンブレムが昨日、決まった。公募で集まった1万4599点のなかから選ばれたのは、藍色の市松模様のデザインだった。前回の選定をめぐるトラブルの反省から、最終候補となる4作品は公表され、インターネットやはがきを通じて多くの意見が寄せられていた。

 東京五輪新エンブレムのA案作者は野老朝雄(ところあさお)

 ▼小欄は、ナポレオン3世の審美眼を笑えない。4作品のなかで、どれが最もふさわしいのか、最後まで決められなかった。それどころか、「落選者」がネット上で公開している、他の作品の数々にも目移りしてしまう。

 ▼もっとも、エンブレムの本当の評価は、4年後、本番を終えてみないと決まらない。前回の東京五輪のエンブレムの名声が高いのも、大会の大成功があってこそである。いくら立派なデザインでも、ひとたび不祥事が発覚すれば、五輪への熱気とともに、エンブレムへの関心も失われてしまう。

 ▼三菱自動車の燃費データ改竄(かいざん)問題によって、どこか輝きが薄れたように見える、スリーダイヤのマークがそれを教えてくれている。

 

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  公募で集まった1万4599点と言いますから相当な数ですが、ブログの記事を信じ切っているわけではありませんが

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 今回のやり直しエンブレム選考においても、選考の仕方には大いに問題があった。まず、東京五輪組織委員会は、富士山や桜(植物)を取り込んだエンブレムは駄目ということを示さずに募集した。
 

東京五輪の招致エンブレムでは桜を使用できるが、本番の五輪エンブレムでは駄目だったのだ。
東京五輪の招致エンブレム

 多くの応募者が富士山や桜(植物)を含んだエンブレムを作成して応募したが、それだけでボツになったために事前に富士山や桜(植物)がボツになることを知っていた応募者だけが圧倒的に優位になった!
 桜などの植物や富士山が駄目ということは国際オリンピック委員会(IOC)の規定にあるのだが、東京五輪組織委員会はそのIOC規定を五輪エンブレムの応募要項で告知しなかった!

 IOC規定の1つに「『社会の共有財産』と見なされるものと混同させるようなデザインを含まない」との条件がある。
 佐野研二郎の盗作が選ばれた前回のコンペの応募要項では、「『社会の共有財産』は駄目」と告知してあり、『社会の共有財産』の具体例として、「誰もが知っているようなシンボル 例:富士山」と説明していた。
 ところが、 東京五輪組織委員会は、今回幅広く応募できるようにしたはずの新エンブレムの募集要項では『社会の共有財産』(富士山、桜などの植物)は駄目」とは一切告知せずに募集したのだ。

 東京五輪パラリンピック新エンブレム4候補
 結局、このIOC規定を知っていた一部の者だけが断然有利となったのだ。
 最終候補に残っていた4案のうちD案は朝顔のデザインだったが、あれは囮かピエロとして最終の4案に残されただけであり、実際には最初から対象外だったのだ。

  (以上はブログ『正しい歴史認識…』より抜粋。

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 どうもやっていることがフェアじゃありません。一部の特権階級、仲間同士の出来レースと言われても仕方がありませんし、四つあった候補のうち、あるテレビ局がアンケートを取った結果は、B案が最も多くの支持を受けていたのですが、評議会では最低の1票だけでした。

 しかも禁止されている朝顔を使ったD案には評議会でさえ5票も入っています。内訳が産経新聞に載っていますが、21人のエンブレム委員会中、この規約さえ知らない人、すなわちIOC規定を知らない素人が混じっていたという事実です。

 A案には13票、B案には1票、C案には2票、D案には5票という内訳ですが、A案がいい悪いではなく、そのやり方がまたしてもフェアじゃないということに、どうしても抵抗感を持ちます。


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