歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

拉致解決へ激変期の国際情勢を生かせ 野党は家族の悲痛な思いより醜聞探しが大切なのか

2018-05-12 11:14:39 | 産経新聞の記事から抜粋

 

  

  

   素人目に見ても拉致問題の解決とは、言うはたやすく実行するには実に難しい難関が控えています。本来なら戦争に突入しても可笑しくない状態ですが、敗戦後すっかり牙を抜かれた日本は、憲法改正どころかスパイ防止法の設定まで、国内の反日運動によって阻止されています。

   日本のメディアの殆どは、拉致問題に対して積極的ではありません、取り上げてもほんの少し、しかし本当に拉致被害者を取り戻すためには日本の国民の大きなバック、圧力が必要なのです。拉致に関係した北朝鮮協力者たちは、スパイ法がないため罪に問えず、毎日見ているだけの家族もいます。

         

   「拉致問題解決は実は難しい課題だ」と安倍首相も呟かれたそうですが、具体的に考えるとその難しさが分かります。まず何人生存しているか、その数を北朝鮮に頼むのは、全く意味がありません。彼らは国の体制保持の為なら平気で嘘をつくからです。

   週刊現代と言う週刊誌に次のような記事の一節が載っていたそうです。日本は今までの経緯で北朝鮮の事を信用できないように、悪には悪の理屈があって、日本を信用しないそうです。彼らの目的は拉致被害者を、商売の目的に使おうとさえしています。お金が欲しいのです。

   まるでゆすり・たかりにあった被害者みたいなもので、身代金を際限なく要求されます。テロリストの論理です。まさに日本はテロにあったのです。テロ国家の言う事など信じられない場合、日本国独自の調査が必要ですが、北朝鮮がすんなり許すはずがありません。

       

   拉致と言う犯罪を犯しながら、まるっきり悪びれず、当然のことをしたとばかりにこっちで調べたがあとは誰もいない、小泉訪朝の時にこの問題は終わったと、週刊現代の一節が次のような一節を載せています。

   

   ――北朝鮮の言うことには、信用がない。日本人拉致被害者は生存しているというのが、日本政府の一貫した見解だ。

   「われわれの側から見れば、日本ほど信用のできない国はない。

      例えば、('04年11月に)日本政府の訪朝団が平壌にやって来て、『横田めぐみの遺骨』を持って帰った。ところが『日本で調べたら、遺骨は偽物だった』と騒ぎ出した。

     日本が偽物だと言うなら、それは朝鮮人の遺骨だということだから、早急に返還してほしいと、われわれは何度も言ってきた。だが日本は、いまだに返還しない。

 

     こんな連中と真面な取引ができるわけがありません。日本の特殊警察官を編成し、北朝鮮からどのように奪還するか。それは必ず平和的には行われないでしょう。しかし自国の国民の生命と安全を守るのが日本国政府の使命のはずです。日本の代議士にその使命感はあるでしょうか。

    

      私が考えるには、外交交渉でよほど北朝鮮がアメリカに追い詰められ、逆らったら体制ごと潰されると自覚した時、日本の関係者が国内を調査して探せる状態にするには、日本もそれなりの覚悟を決めなければなりません。今の野党はハッキリ言って彼らの味方だとバレ始めています。

   

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  産経ニュース・平成30年5月11日掲載分

   

     【阿比留瑠比の極言御免】  

拉致解決へ激変期の国際情勢を生かせ 野党は家族の悲痛な思いより醜聞探しが大切なのか

 

   現在、国際情勢がめまぐるしく、ダイナミックに動いている。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は拘束していた3人の米国人を解放し、6月上旬までに開催される予定の米朝首脳会談の地ならしを進めている。

    トランプ米大統領(左)と金正恩朝鮮労働党委員長が映ったニュース映像=11日、ソウル(AP)

     トランプ米大統領(左)と金正恩朝鮮労働党委員長が映ったニュース映像=11日、ソウル(AP)


     トランプ米大統領は高揚感を隠さず、10日には米側から申し出て安倍晋三首相と日米電話首脳会談を行った。

  「国際環境は激変期にある。金委員長は、まさに勝負に出ている」

  安倍首相は9日夜、中国の李克強首相、韓国の文在寅大統領との日中韓サミットの日程を終えた後、周囲にこう語った。2年半前の前回サミットとは打って変わり、中国、韓国から歴史問題をめぐる表立った対日批判は出なかった。

  中韓、現状に危機感

   「両国とも、日本と関係をよくしようという空気は強い。北朝鮮情勢がこうなってくると、日本ともめていても意味がない」

   政府高官も振り返る。米朝首脳会談が決裂したり、当初はうまく運んだように見えても、後に米国が「また北朝鮮にだまされた」と悟るような事態になったりすれば、米国による軍事オプション行使は避けがたくなる。

    日中韓首脳会談を前に記念撮影をする(左から)中国の李克強首相、安倍首相、韓国の文在寅大統領=9日、東京・元赤坂の迎賓館

 

   そうなると、直接多大な影響を受ける立場にある中韓両国が、日本と連携して北朝鮮問題を軟着陸させたいと考えるのは当然だ。それだけ両国が現状に危機感を抱いている証左でもある。

   「中韓首脳は、日本と北朝鮮との間の拉致問題が対話を通じて可能な限り早期に解決されることを希望する」

  サミット共同宣言には、このように拉致問題も盛り込まれた。日本が中韓と手を携える姿は、北朝鮮への圧力となる。トランプ氏も、安倍首相の熱意を受けて拉致被害者帰国に努力することを宣言しており、被害者家族の期待も高まる。

  米の軍事力恐れる北

   ただ、北朝鮮が米国への強硬姿勢を転換し、対話に傾いたのは、もとより北が恐れる米国の強大な軍事力があったればこそだ。軍事力が外交力の重要な背景となるのは、古今東西、当然の国際常識である。

   その点、いまだに自衛隊を憲法に位置付けることすらできず、政府統一見解が合憲とする敵基地攻撃能力の整備すら明言できずにいる日本は、おのずとハンディを背負っている。拉致問題の解決に向けて、米国をはじめ他国に助力を求めざるを得ないのは、こうした制約があるからだ。

    

   日本としては、核・ミサイル問題と拉致問題を解決した先には日朝国交正常化があり、正常化の暁には経済支援があることをカードに、他国を巻き込みながら交渉していくしかない。激変する国際情勢の中で、好機を見逃さない大胆な決断も必要とされよう。

  オールジャパンで

   若手議員の頃から誰よりも熱心に拉致問題に関わってきた安倍首相だが、周囲には、「拉致問題解決は実は難しい課題だ」と明かす。それだけに、国民全体の願いであり、重大局面に入った拉致問題解決に対しては本来、オールジャパンでの取り組みが求められる。

   国会をさぼって18連休を存分に楽しんだ野党も、せめて拉致問題では政府の後押しを願いたい。

   にもかかわらず、10日も国会は柳瀬唯夫・元首相秘書官らを参考人招致しての加計学園問題追及一色だった。

     衆院予算委で答弁する、参考人招致された柳瀬唯夫元首相秘書官(右)=10日午前

 

   野党にとっては、緊迫する国際情勢よりも拉致被害者家族の悲痛な思いよりも、醜聞探しと倒閣ごっこが大切なのだろうか。

(論説委員兼政治部編集委員)

   

         

産経抄

 

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   乱暴で無法者のゴロツキ国家を誇示して、対立している筈の韓国のムン大統領さえ、会えたと小躍りしている、このいまの状況は狂っています。国内には絶電地帯さえあり夜になると朝鮮半島北半分は真っ黒です。人口も二千五百万人いたはずですが、今何人いるかさっぱりわかりません。

   謎に包まれた国などと、ほめているのかけなしているのかわからない表現を使いますが、本当は事実を知られたら恥ずかしくって、世界に顔向けできないくらい酷い状態なのでしょう。世界の中にはこういう暗黒に満ちた国が多くありますが、恐怖政治を敷いておまけに食料もない。

    

   平壌だけはショーウインドウ見たいなもので、土地は痩せ、品物はなく、闇屋が横行し、それで辛うじて平壌さえ何とか食いつないでいるそうですが、キム三世の歩くのも大変な肥満体はどういう事なのでしょうか。本来ならばこの人物が、北朝鮮の一番の除かなければならない者なのです。

   そこでトランプ大統領がシンガポールでの会談で、まずリヴィア方式を飲むか飲まないかの一点を突きつけるでしょう。飲めないと言ったらトランプ大統領は席を立ってくるでしょう。非核政策は嘘だったのか、時間稼ぎは許さないという厳しい態度で実力行使をするでしょう。

   もし、戦っても勝ち目はありませんからリヴィア方式を飲むと言った場合のアメリカがとる方式は、北朝鮮内の各施設をアメリカ軍が破壊し、重要な部分は持ち帰ってアメリカで破壊し、ミサイル関係の封鎖や、化学兵器の調査もするでしょうし、今迄のテロに関する犯罪の究明に進むでしょう。

    

   麻薬製造の工場の破壊、偽札作りの工場を探し当てて完全に破壊するでしょうし、拉致を指揮していた機関の徹底究明も安倍首相との約束上、日本の警察を入れて、悔いのないような丁寧な調査をする可能性もあります。北朝鮮の首脳を支えていた裏の企業が暴かれるという事です。

 

   5月12日の産経新聞一面には、【米政権幻想抱かぬ・ボルトン氏非核化予断なし】と言う見出しが躍っています。今迄の中途半端な非核化など頭からないのが今度の場合です。どこまで行くか見守っていくしかありません。

 


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