歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

猛烈な圧力こそ北を譲歩させる 

2018-05-15 06:40:32 | 産経新聞の記事から抜粋

 

         

  

  世界の注目はここ北朝鮮とアメリカの米朝首脳会談が行われるシンガポールを大注目しています。何やら訳が分からないうちにトランプ大統領の6月12日シンガポールで開催すると一方的に決めました。どこの国も誰もこれを止めることのできる人はいません。

       

    国に対する圧力、無謀を許さないさらにその上を行く無謀、やはり軍事力を背景にした外交のお手本みたいな出来事です。あれほど手を焼いたゴロツキ国家北朝鮮を、ビビらせ、チャイナに泣きつき、自分の身分体制を保持させてくれと、まだ虫のいい言い草をしています。

   その証拠に日本との拉致問題はすでに解決済みだとか、ブンゲリの核爆弾実験場を破壊する政治ショーに日本の報道陣は入らせないなど、いまだに強がりを言っているのがその証拠です。猛烈な圧倒的な圧力と、それを実行するという気力に、キム三世はブルったのでしょう。

        

    しかし日本の国会はこの問題を議題にしたことがあるでしょうか。長い嫌がらせを込めたずる休みも反省せず相変わらず、安倍降ろしに一生懸命ですが、貴方達が守ろうとしている北朝鮮の運命を考慮に入れているのでしょうか。キム王朝はハッキリ言って無い方が良い政府です。

    北朝鮮人民の事はまるっきり表に出てきませんが、取材さえ拒否している、気持ちの悪い国で、今の人口さえ知る事が出来ません。

 

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     正論 産経新聞平成30年5月14日付

      猛烈な圧力こそ北を譲歩させる

       

 

         杏林大学名誉教授・田久保忠衛

   少々ややこしい言い方だが、「外相陸奥宗光が『鶏林八道の危機方に旦夕に迫り』と書いたその前から、朝鮮は列国の狩場のようになっていた」と戦前の自由主義者だった清沢洌は述べている(『日本外交史』上巻)。

   朝鮮半島に関わりを持つ国々の首脳会談や、電話によるやり取りの頻度はただ事とは思えない。とりわけ、北朝鮮の金正恩委員長が電撃的に中国を再訪問し、習近平国家主席と会った5月8日に、トランプ米大統領は欧米など6カ国とイランが結んだ核合意から離脱すると発表した。

        

       翌9日には東京で安倍晋三首相、中国の李克強首相、韓国の文在寅大統領が日中韓サミットを行い、同時にポンペオ米国務長官が平壌を訪れた。たった数日間で発生した4つの出来事はみな連動している。

   ≪米の姿勢は駆け引きではない≫

   「日中韓3国首脳、北朝鮮の非核化で連携」が各紙の見出しになった。が、「対北国連制裁措置を緩和すべきかどうか」と書いたリトマス試験紙を投げたときに3国はどのような反応を示すだろうか。

       緩和の時期、規模などの条件によって反応は異なるだろうが、反対の日本、賛成の中国、建前は反対だが本音は賛成の韓国に三分されるだろうと思う。日米同盟は揺るがず、中朝同盟はわずか1~2カ月間でにわかに関係強化が図られ、対立が露(あら)わになっている。

   金委員長の中国・大連行きは、日中韓サミットを翌日に、また米朝首脳会談を前にして中朝間の団結を誇示する狙いがあったとの説を目にしたが、果たしてそうだったか。

      米朝が何を話し合っているかは知る由もないが、トランプ政権の核を含む大量破壊兵器などに対する強硬姿勢は「ディール」が意味する「駆け引き」どころではなかろう。猛烈な圧力が北朝鮮側に加えられていると考えられる。

   例えばボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)の一連の発言だ。5月6日にFOXニュースで同補佐官は「もし北朝鮮が米朝首脳会談前に拘束している米国人を解放すれば、北朝鮮の誠意を示す機会になろう」と言明した。

          

       北朝鮮は拘束者の身柄を収容所から他の場所に移すなど低姿勢のサインを外部に送っていたが、ポンペオ国務長官は9日に金委員長と会談し、米国人3人の解放を実現してワシントンに連れ戻した。

  リビア方式が金氏を追い詰めた

    ボルトン大統領補佐官は4月29日に2つの米テレビ番組で、持論のリビア方式をぶった。ブッシュ政権の2003年に、リビアのカダフィ政権に対して米英両国が秘密交渉を進め、

     大量破壊兵器開発計画の存在を認めさせて即時無条件放棄を約束させ、国際原子力機関(IAEA)の査察を受け入れさせた。関係機材や文書を受け取ったあと、初めて経済制裁措置を解除するという徹底した方式だ。

  大連会談のあと、新華社が伝えた金委員長発言は「関係国が敵視政策と安全面の脅威をなくしさえすれば、核を持つ必要はない」、米朝を通じて「相互信頼を確立し、関係国が責任をもって段階的で同時並行的な措置を講じることを望む」である。

     これまで「段階的同時並行的な措置」と偽り、米国を手玉に取ってきた北朝鮮が、リビア方式を正面から突きつけられて急遽(きゅうきょ)、中国に泣き込んだと推定していい。

        

   核を持っていないイランに対してさえも「核合意に従わない」と迫るトランプ政権が、北朝鮮にはさらに高飛車に出たとしても何の不思議があるだろうか。

 ≪「ルール破り」の中国に注意せよ≫

   弁(わきま)えておかなければならないのは、北朝鮮の背後にいる中国の存在だ。安倍外交は中国との関係正常化を進めているが、同盟国の米国と中国の関係はきわめて悪い。

   最近とくに目をひいた文章の一つは、著名コラムニストのトマス・フリードマン氏がニューヨーク・タイムズ紙に書いたもので、米中間の貿易摩擦は単なるいさかいではなく、

       世界で最も古い超大国と最も新しい超大国間の、経済および権力関係を定めた現行ルールを改めるかどうかの争いになっているという指摘だ。

   もう一つは米外交問題評議会のアジア研究部長、エリザベス・エコノミー女史がフォーリン・アフェアーズ誌に発表した論文だ。簡単に言えば、自由世界において非自由国家が自分のルールを押し通そうとして、世界中で評価を落としているとの分析と提案である。

   一方は経済的、他方は政治的視点からそれぞれ考察しているのだが、両者に共通しているのは、中国が現秩序の恩恵を十分に受けて超大国に発展しながら、その秩序に従う義務感が欠落しているとの認識だ。従って対症療法では米中関係の改善は図れぬほど深刻だ。

   米朝首脳会談が開かれた結果、事態がどう進んで行くのか予測の限りではないが、査察一つ取っても北朝鮮のような地形の査察は時間がかかるだろう。

       北朝鮮の石油輸入の大部分を占める中国の役割は良くも悪くも増大する。交渉いかんでは対北制裁措置の緩和に傾く国が出てきてもおかしくない。安倍外交の出番は尽きない。  (たくぼ ただえ)

 

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5.14 07:00更新 【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】北朝鮮を利する「日本は蚊帳の外」 批判より拉致問題解決へ全政党が知恵を絞れ

 

     6月12日に首脳会談は行われますが、アメリカ側の主力部隊はCIAを中心とした強かな連中です、すでに水面下であるいは宇宙衛星を通して北朝鮮の分析に入っているでしょうし、リビア方式と言うのはすべてが完全に終わるまで制裁を解かないという厳しいものです。

      キム三世が我慢できるでしょうか。拉致被害者も米軍の保護のもと、日本から捜索隊を出すと言っています。いまさら何を言っても物事は動き出してしまったのです。さすがトランプ大統領と安倍首相の絶妙なコンビです。

        

      今まで誰もが成し遂げられ無かった、北朝鮮の核放棄をこのまま黙ってみているでしょうか。第一まだ一か月を切った日にちになりましたが、悪知恵は あると言われている北朝鮮ですが、偽物の骨を出して来たり、感心できる知恵など持ち合わせていないでしょう。

      最後は切れるという事も考えられます。情けないのは場所がシンガポールに成ってムン大統領の影が見る間に消えたことです。韓国も日本の野党も拉致被害者の事は言いません。キム三世に参ってしまったのでしょうか。はたで見ていると訳が分からなくなります

  

 

 

   


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