一知半解さんが、私を名指しで、性善説の持ち主と決め付けておられましたが、性善説か性悪説かなどは哲学の問題で、政治の問題ではないと思います。
私が問題にしているのは、国民の負託を受けて国会議員になった政治家が、約束どおり国民の為の政治をしているかどうかなのであって、善悪を論じた事はほとんど無いと思うのですが・・・・・
日本は幸いな事に民主主義国ですから、
庶民が公約を守るように要求する事ができるし、
政治家は主人である庶民の要求を、聞かねばならないはずなのです。
これは性善説とか性悪説とかの問題ではなく、制度の問題ではないでしょうか?
雇用主が使用人のやったことに、自分の意志と違うことがあったなら、
それを改める事を使用人に求めるのは、極当たり前の行為であって
その主人が性善説に基づいて、使用人を悪と決め付けたと言う人は無いでしょう。
民主主義では国民が主人で、国会議員も公務員も、みんな国民の為に働く者、
つまり国民の使用人と言う建前になっているのですから、
国民が政治家のやり方を非難したとしても、それは善悪の問題ではなく、
主人の意志にそぐわないと言っているとするのが、自然の解釈ではないでしょうか?
こんな事に善悪を持ち出されるところを視ても、
善悪にとらわれておられる(こだわっておられる)のは、一知半解さんの方ではありませんか?
(左翼のブログではコメント拒否をするが、自分はしないと言う事をしきりに主張されるのも、自分は正しく左翼は間違っていると言いたいからではないのですか?)
私が度々述べさせていただいた事(TBを含めて)を、一知半解さんは全然理解しようとはせず(多分理解したくない理由がおありなのでしょうね。)、私のことについて、脳内妄想を繰り広げておられるだけなのではないかという気がします。
日本の安全の為には、現時点では憲法9条以上に有効なものはないと思うから、
憲法9条を守ろうと、訴え続けているだけなので、性が善か悪か等を問題にする気はありません。
人は本来善でも悪でもなく、只一生懸命生きている事が善であると、私は信じています。だから「善人尚もて救わる 況や悪人おや」と言う浄土真宗を信じる事ができるのです。
浄土(真)宗では、この世でどんな悪を犯した者でも、死ぬまでに一度でも信じて「南無阿弥陀仏」と唱えたら、阿弥陀様が浄土にお救い下さると言うのが教義なのです。(日本人に一番多いのは浄土(真)宗であると聞いたことがあります。
ですから日本人が善悪に凝り固まったものが多いと言う認識は、正確ではないと思います。)
性善説、性悪説について、正確な事は知らないのですが
人間の本来の性は善であるが、環境によって心ならずも悪を行う事もあると言うのが、性善説であり、
人間は元々悪であるから、悪を行うのは当然の成り行きである。と言うのが性悪説と言うものだったかと、私は思っているのです。
私の考えからすると、元々悪であった者が、どうして善にこだわったりするのでしょう?悪として生まれた者が悪を行うのは、当たり前の生き方であるから、
その者が悪を行ったとしても誰も奇異に感じる事も無いでしょう。
その者には善についての認識すらないはずなのですから。
人間が善悪にこだわると言うことが、人間は本来善である、又は善悪は本来無いと言うことの証拠ではないかと言う気がするのですが・・・・・




それは兎も角として
貴方がこだわっておられる山本七平氏が活躍された時代は、
ソ連がまだ元気だった頃で、日本も革命の危険が本気で心配されていた頃の事だったのですから、
そんな時代の対談を今頃持ち出してきて、他を批判されるのはどうかと言う気がします。
庶民が自分達の生活を守ろうと、現在の政治家がやっている身勝手な政治行動を、批判している者を、即座に左翼と決め付けて、
左翼と言う言葉が連想させる、共産革命に結び付けようとしておられるようですが、時代遅れもはなはだしいと思います。
共産革命が間違っていたのは、ソ連の崩壊や、中国の様変わりした現状を見れば一目瞭然であると言うことは、国民の共通認識であると思います。
今頃共産革命を危惧して見せるのは、自分達に反対する者を、こき下ろす為に利用したい、所謂右翼諸氏だけになっているのではないでしょうか。
私達が今求めているのは、政治改革であって、共産革命などでは有りません。
私はソ連や中国の国民を苦しめている現状を、ソルジェニーツィンの小説や中国のワイルドスワンと言う自伝的歴史小説などで知って、暴力革命は絶対いやだと思っていたものです。
民主主義を止めたほうが良いかも知れないと言う趣旨の貴方の記事に、反対して私が飽く迄も民主主義を守りたいと言ったのが、この前の論争の初めではありませんでしたっけ?
貴方は民主主義信奉者を、左翼と言ってけなされるのでしょうか?
それではアメリカ様に、クレームを付けられるのではありませんか?
今回の記事で貴方の立ち位置が良く分かったような気がします。
貴方と対立する者の意見が、たとえ筋が通っていようと、
何が何でも、貴方は平和主義が嫌いであると言うことなのでしょうね。
だから、どんな討論をしても、絶対に納得する事はない。
だから今回も正面から反論せず、搦め手から貶めようとしておられるのでしょう。
何処でも良いから、相手の足らないところを探しだして、ご自分を正当化しようとしておられる分けですね。
それが単なる信念からなのか、
貴方の大事な収入源に関わる事情からかは知りませんが・・・・・
と言う分けで、貴方の主張に反対する論者に、
左翼とか、性善説とか決め付け言葉を被せないでいただきたいと思います。