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思い立ったが吉日

たぶん魂の叫び

○密室殺人ゲーム王手飛車取り 歌野晶午

2013年04月29日 | もののあはれ
 H25.4.29休日。
 相変わらず何もしなかった3連休最終日、せめて本棚の整理でもしようかと思い立ったところで手にとってしまった。昼どきはとっくに過ぎて、かといって夕方というにはもう少し時間があるという微妙なタイミングで3時間をかけて読み終わる。今更部屋の掃除も本棚の整理もする気になれない。そんな微妙な時間消費となったが、それはあくまでも時間的な問題であって、内容や印象が微妙だったと言いたいわけではない。たぶん。
 読むのは3回目だと記憶する。
 あるいは4回目なのかもしれないが、2回目でないことだけは確かだ。
 前回読んだときの感想は覚えていないが、今回はますます、こういった殺人の内容が読めなくなってきていると感じた。正直、本棚の一画を占める京極夏彦は二度と手にすることができないのではないか。悲しいような、数冊なくなるだけで本棚が広がるのですっきりするような。
 以前、鯨統一郎について書いたかどうか覚えていないが、自分の中ではこの作品は同類系統に感じた。綾辻や京極の雰囲気よりもノリが軽い。
 序盤は結構忘れている部分もあって展開を素直に楽しめた。が、読んでいくうちにほとんど思い出していた。それでも当たり前の話なのかもしれないが、読んで受ける印象は、実際読み進めないとわからない。
 結果、全体的に不謹慎だという思いが強かった。
 この思いがそれなりに強かったので素直に楽しめなかった。その割りに最後まで読んでしまったは何故だろうか。
 おそらく、自分のなかでしっかりとオチを付けたかったのかもしれない。本編はある種中途半端な終わり方をしているが、「物語の終わり」を迎えるという意味では、どんな終わり方をしているのだとしても、最後まで読むことが、読破感をもたらしてくれるわけである。
 不謹慎でやや気分が悪くなる作品でありつつも、読めないことはないので読破感を求めて最後まで読んだ。
 というのが単純に導き出される今の気持ちなのだろうか。どうだろう。

 といった意味では作品に関してはとくに何かメモ等を残したいわけではないようだ。無為に過ごした3連休の最後で手に取った読書を一応完遂したよという記録を残すことで、何かをしたよな、という思いを残したかっただけなのかもしれない。
 ただし、読後は売却箱に入れようと考えていたが、本棚に戻すことにした。


四畳半神話体系を見た

2013年04月27日 | もののあはれ
 今更だが宇宙兄弟を見始めた。38話ぐらいまでだが、密閉空間の試験以後の話は間延びして中だるみして、なんだかなという気がしている。ムッタが宇宙飛行士になれたこれから、またおもしろくなってくるのだろうか。どうなんだろう。

 さて、よりよいキャンパスライフを求めて何度も人生をやり直す、という文句を目にしたので四畳半神話体系を見た。全11話なので5時間かかっていないのか。一旦昼寝しようとも思ったが、リアルタイムで感想を残すことにした。

 2話の冒頭で、自分の思っていた雰囲気とは違うと思った。
 同一の主体がタイムスリップを繰り返す、のではなく、パラレルワールド展開である。

 女の話だけで時間を戻した6,7,8話ぐらいは中だるみ感が強かった。
 一話からずっと、各話の展開はそれぞれ違うが、同一の時間帯・期間を表現しているという意味では、そもそも同じような話(同じ時間軸)を繰り返しているだけなのである。それがまして、より近接した短い期間の中で、3人の女の誰を選ぶか、といった似たような話を3回も続けられると飽き気味になるのは仕方ない。

 後半一気に物語が進んだ。さらには、とてもおもしろい最終回を迎えた。
 後半の加速感を思うと、上での停滞感は良い構成だったと思う。
 最終回もおもしろい。


 なお、最終回では感想のコメントが多かった。途中までは見ている人が少ないのかなと思わせていただけに。
 で、批判コメが異様になかった。
 だからこそ、逆にヘンな気もしたわけだが。

 久しぶりにおもしろいアニメを見た。とてもいい作品だ。
 素直な気持ちである。

 で、コメの中に、こういうのがあるから、アニメがやめられない。というのがあった。または、萌えとは関係しない等。
 同意であるが、最終回前の10話の展開を見た段階で、正直辛くなった。

 単純に、最終回でハッピーエンドになったのは、おもしろいアニメとしてとても気持ちよくなれるためには必要なことだからだと思う。バッドエンドよりハッピーエンドのほうが好みだ。
 しかし、10話の四畳半を延々と彷徨う状態に陥ったのは、作中でもあるように、自分の責任である。この自分の責任によって陥った、自業自得な状況は、ではどうやって解消されるのか。
 解消されないからこそ、こういう作品が生まれたのではないか、と思うと、とてもハッピーエンドは迎えられない。そういった意味で「責任者を呼べ」とか意味不明の発言があるのだろう。(最後尾に追記)
 しょせんアニメ。と思ってしまう。が、エンターテイメント・娯楽を求めるのだとしたら、楽しいとかおもしろいとか思わせるのが目的である。バッドエンドにしてつまらなくさせても意味がない。
 むむむ。
 これ以上は思いつきで書くには適当な表現ばかりになってしまうし、すでに文章もへんなので終わる。

 先にも書いたが、大変おもしろかった。素直に、最近見たアニメの中では、ガンダムUCと同じぐらいおもしろかった。

 追記。リアルタイムを重視して校正はしないが、一度だけ読み直して気になったことを記録しておく。
 「責任者」という発言に対しては、メタレベルの存在者的・・・と難しく書く必要も知識もないわけだが、自分の責任を他者に転嫁するような思考、もしくはリセットボタンを押してしまえばやり直せるからいいや、って、なんでリセットボタン効かないんだよ、製作者でてこいこらああ、みたいな、そういう雰囲気で読み取った。
 この場合の後者、リセットボタンの思考については、ファミコンができてしばらくしてからそういう話題が合ったと思う。が、ではそれ以前の時代にそういう思考があったのかどうか気になる。
 思いついただけのことなので、的外れなのかもしれないが。
 責任転嫁の思考とリセットボタンの喩えは微妙にずれている気がしている。責任転嫁の思考はファミコンのない時代にもあったが、リセットボタンの喩えはファミコン以前にはありえなかったのでは? と。まあ、人生やり直しとか、もし男の主人公が女になったとしたらとか、そういう話はむかしからあったわけなので、たいした疑問ではないのかもしれない。

スターシップ?を見た。

2013年04月05日 | もののあはれ
『スターシップ・トゥルーパーズ』
 人類VS宇宙怪獣! 中略が放つ痛快無比なSFアクション第一弾

 解説
 前略。中略。実は軍国主義を痛烈に皮肉っている。風刺SFの傑作。

 1997年製作。
 ↑は視聴後に番組説明を見たもの。

 開始後20分ほどを経てから見はじめたが、当初は速攻でチャンネルを変えようと思っていた。たまたま、なんとなくそのままチャンネルを変えなかったら、地味におもしろかった。
 ものすごくテンポがいい。ものすごくテンポがいいままに人が死にまくる。
 ちょっと目を離したすきに、平和な瞬間が地獄絵図に変わっている。

 どういう分類なのだろうか。
 絶望からの生存型というのだろうか。

 最終的には生き残るというわけだが、主役級以外がとことん絶望的な状態の中で死んでいく。笑えるほど死んでいく。

 とてもテンポのよい作品だ。
 ちなみに、今日はさらに2、3と続いているが、明日も仕事なので諦める。録画は・・・。録画してまで見るのも、なんだか。


 冒頭、まずは製作年だが、1997年当時であれば、SF系の映画は、けっこう求めてレンタルしていた頃なので、どうして知らなかったのか謎ではアル。とはいえ、「エイリアン」系はあまりスキではなかったので、そういうジャンルとしておかれていたのかもしれない。

 人が死ぬ。死にまくる。
 冒頭、解説の一言(風刺作品であること)は、なるほど、と思わせる。
 べつにどうでもいいことではあるが、どことなく嫌味?な感じ? 一見軍隊万歳みたいな雰囲気でありながら・・・という感じがしていたので。

 まあ、初見としては、この程度の意見を残しておく。

真田太平記をチラ見

2013年04月02日 | もののあはれ
 あはは。

 渡せ恒彦がめちゃくちゃ若い。笑えるほど若い。
 笑う笑う。若い。若すぎる。
 wwwwwwwwww

 思わず書きたくなるほど若すぎる。

 たまたまCSの、無駄にお金払っている番組雑誌を見ていたら、ほう、真田太平記か。と思って銀河チャンネルを見る。
 1985年作。
 リアルタイムか再放送か忘れたが、子供の頃(多分小学生高学年か中学生だったと思うので、多分だが、再放送になるのだろう)、忍者役の女優がめっちゃ美人だと思った。
 WIKIで調べたら宝塚出身らしい。が、現時点で60歳近く。うは。っていうのは、さすがに悪いか。ちなみに、今見ると、ふむ。ふむ。

 この作品は今風に言うと、なんとかいっとうさいとか、なんとか辻のなんとか、(笑)

 BSで時代劇が放映されているが、そういった感じで当時制作されたのだと思う。大河ドラマではない戦国時代の歴史ドラマというやつか。

 しかし、30年近く前の作品だが、なんというか。
 確かに大昔ではあるが、手塚治虫の作品ほどむかしとは思わない。
 当たり前の話だが。
 生まれる前か生まれたあとか、物心つく前か、そのあとか。
 何を言いたくなったかわからなくなったので中断。

 話は変わるが、UC5の前に火の鳥を見た。これはファミリーチャンネルだったか? 違うかも。

 結構衝撃を受けたので何か書こうとしたが、時間が経って思いが弱まってそのままになってしまったが。
 せっかくなのでここで少し。

 なんというか、ものすごく落ち着くアニメだ。
 歳を経て血が出る場面とかしたいとかにかなりの抵抗感がでるようになってしまったので、その点では少々つらいが、なんというか、落ち着く。

 おそらく「孫のたましい100まで」あれ? なんか違うな(笑)

 子供のころは手塚治虫の作品に興味はなかった。鉄腕アトムも、そもそも見たことないし。今も見たことないか。
 が、自分が子供のころに見たアニメ、たとえば一休さんとか、まんが日本むかし話とか、いや、どうなんだろう、推測で適当な意見だが、制作した人たちは、手塚治虫の影響を、意識しないでも受けているはずであり、そういった雰囲気がどうしても生じてしまって、で、そういう雰囲気の作品に触れた自分としては、やっぱり、その後あらたに生み出していくアニメの雰囲気よりも、子供の頃に影響をうけた雰囲気のほうが、なんだかんだ落ち着くのではないか。
 とか、適当に今思った。

 と、まあ手塚治虫は火の鳥の太陽編以外、なんとなく好きではないのだが、このまえ見たやつは、ほんと、気持ちよくまとまっている気がした。
 いやいや、もちろん言いたいことはアル。というか、日本霊異記的な、因果応報ではなくしょぎょうむじょうでもなく、なんというのかわからんが、いわゆる不条理的な仏教的な雰囲気が強すぎる気がしたわけだが、しかし、そういった自分好みの雰囲気だから、というわけではなく、やっぱり、最近のアニメと違う落ち着きがある。のではないかと、くどいぐらい。

 その意味で真田太平記を見た感想としては、ちょっと安っぽいけど、自分にとってはほかの時代劇は見れないが、これは見れる、という不思議な話。

 酔いのままにまかせた。