相台万朗Sodaiブログ

和歌山からきて今は千葉県人に、東京銀座でウエスタンバンジョーの店を36年間やらせていただき、もっかしたずみしてます。

夏は来ぬ (連載―483)

2023年07月06日 | 経験・体験
1896年の日清戦争後の私はまだ生まれていない時、あるところに、作詞の佐佐木信綱、と作曲の小山作之助の二人がいた。まるで、武将と小作人のコンビがこの唱歌を作ったり。
「夏が来ぬ」というから、夏が来ないと思った。言葉は古いが田舎の風景を思い起こす。71歳になる爺さんが小さな庭先に座って、唯一知っているユリの花が咲いていた。ユリの花の香は65年前と同じだ。

 「夏が来ぬ」現代訳があったので掲載させていただきます。
1、“初夏に白い花を咲かせる
ウツギの花の香りが漂う垣根に 
ホトトギスが早くも来て今年の初鳴き(忍び音)の声が聴こえている。 
あぁ夏が来たんだなぁ”
2、梅雨の雨が降りしきる山の田んぼで、若い女性が衣類の裾を濡らしながら稲の苗代を田に移し植えている。
あぁ夏が来たんだなぁ
3、ミカン科の“橘”の花の香りがする軒下の窓の近くで蛍が飛んでいるのを見ると夜の勉学を怠けそうになる気持ちが引き締まる。あぁ夏が来たんだなぁ
  
4、栴檀(せんだん)とも呼ばれる“楝(おうち)”の庭木の薄紫の花が散る6月川辺に佇む家の遠くで水鶏(クイナ)の戸を叩くような鳴き声が聴こえ夕暮れに浮かぶ月に心地よい涼しさを感じる 
あぁ夏が来たんだなぁ
5、梅雨時のとりわけ暗い夜の闇 
(以降は、1番から4番までに登場した“蛍”“水鶏(クイナ)”
“卯の花”“早苗(玉苗)”など、
この季節の季語が並ぶ、そして…) 
あぁ夏が来たんだなぁ。
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