相台万朗Sodaiブログ

和歌山からきて今は千葉県人に、東京銀座でウエスタンバンジョーの店を36年間やらせていただき、もっかしたずみしてます。

アイドルと辛亥革命 (連載―第563号)

2024年07月01日 | 経験・体験
20年ほど前だろうか、ある地方のコンサートにある歌手のマネージャーとして行った。ステージの合間に外気に触れたくなり外に出た。
もう町はすっかり暗くて、ネオンが辺りを明るくしていた。男女の若い子たちが、町の隙間で下向きにダンスの練習をしていた。いずれこの子たちがダンスを武器にマスメディアに登場する日が来るのだろうと思った。
 テレビ画面から吊るし人形が一糸乱れず音楽に合わせてダンスをしていた。
人間だ! 操り人形のように、靴がスカートが髪が左右に揺れていた。
  もしかしたら、あの時の若い子たちかも知れない。人間とは、思えない不気味さを感じた。
 アイドルは、英語で「idol」(偶像)
というらしいが、欧州の宗教の偶像崇拝を思い出す。同じ宗派でも偶像崇拝を禁じられている派もいる。
ステンドグラスに飾られた館内入ると正面にシンボルの神が光コウと輝いていた。神だ!
これは、人間が創った偶像であるという。神はみえるものではないという。私は見えた方がわかりやすい。
聞こえて来た。ダレ チャ―ン!と若い男の子たちの声が前後から聞こえて来た。ホールを興奮気味で走りまわっていた。若さっていいよなあ!むしろ怖い気がする。
 私も幼い頃、旅芸人の夕さん(憧れていた方の芸名)に憧れてバタコ(昔の三輪トラック)の荷台に乗って太鼓や三味線、カネを鳴らし町を宣伝しながら走っていた。私も夕さんの後を追っかけて走った。
 公民館(こうみんかん・住民が集う公共建物)で演じる舞台は時代劇で茶屋と、なが椅子だけのシンプルなセットだったが、夕さんの化粧をしたキリーと目じりに、カツラをした活かせにあこがれた。セリフも男勝りの粋な声、太刀舞りの身のこなし、魅せてくれた。
 アイドルは歌が上手い、モデルのようなスタイルの良い、美人だ。であるとアイドルではないと定義があるらしい。
  隣の美代ちゃんでないとアイドルではないという。誰からも好かれる気さくな子がいいらしい。
美代チャーン!
 握手会とか、センターを誰が取るだとか大人が考えた魂胆(こんたん)などヒャクも招致。ドッチもドッチだよね。みんなで、タレントごっこで、楽しんいる。応援するのも明日は京都、来週は仙台と追っかけている。夢中になれるものを見つけて楽しんでいるようだ。
時代は変わった。ラジオを聞いていると、今の人にはわからない死語も沢山出てくる。例えば、「受話器」って通じないようだ。スマホに受話器など、ついていない。
 時は隣国のお話。何千年の前からの歴史のあるお国、日本など、隣国に遣隋使、遣唐使の派遣して学んだそうだ。飛鳥時代の私が生まれていない頃のお話。
私は昭和人。隣国のことも、海の向こうの事も急速に吸収している。
不思議なことに、アメリカに、広島、長崎に原爆を落とされ日本を焼き野原にされて、アメリカの恨みことを聞いたことがない。
むしろ、私はアメリカの音楽で40年間飯を食ってきた。本場の音楽を聴くために何回もアメリカに行った。なぜ恨みが無いのか暫く考えても恨みが湧いてこない。それよりも、なぜ、この国と戦争したのか、お偉いさんたちは知つていた。
 硫黄島は平坦な島で、火山の噴火で出来た島というから洞窟の中は熱いという。水もなく食料も尽き、降伏も出来なく島を出来るだけ長く死守しろと命令だ。
B29の本土爆撃をおくらせる作戦のようだ。
隣国が清の時代、日清戦争で日本が勝ち、清から、台湾と多額の賠償金を頂いた。アヘン戦争、アロー戦争などでもイギリス、フランス、ロシア、ドイツ、日本などが中国の領土をむしり取った。
 中国を植民地化して甘い汁を吸った。あの時の恨みを覚えているのだろう。歴史は奇麗ごとで書かれている。

  日本はハルピン(中国の北東部)で細菌兵器の実験で人間を木の(マルタ)として、扱い。時には、人間の心臓、胃、腸などの臓器をホルマリンに保存していた。と元日本兵の証言だ。
細菌の容器は瀬戸物でできていて、元陸軍兵士の証言で他言しないように、青酸カリをも持たされていた。犠牲者は、3000人とも云う。七三一部隊(関東軍防疫給水部)が知られている。それは致死的な生体実験を秘密裏に行うための特別な一大研究施設だそうだ。
満州事変で日中戦争となり、日本は第二次世界大戦に負け、日本軍は中国から引き揚げた。

 大正時代の初め、中国の孫文は辛亥革命で清を滅ぼし中華民国をつくった。辛亥革命で清を滅ぼし、古来の伝統的な国から近代国家へと移行したのだろう。
中国は、字のごとく世界の中心であり、古来の伝統的な王が国を支配していた。
 りこうな王もいれば、そうでない王もいる。反省もないし、学ぶこともないようだ。過去には立派な先人もいただろうに、先人のつくったすべてを消し去ることで世が成り立つのだろう。
三国時代の諸葛亮(孔明)の名言で「学ぶことで才能は開花する、志がなければ、学問の完成がはない」
 日露戦争の日本海海戦で秋山参謀が山本五十六に送った手紙の一文で「本日天気晴朗なれ共(ども)波高し」有名な一節だそうだ。
ロシアのバルチック艦隊を日本海で迎え撃つのに、今日は晴れるから霧も発生しない、しかし波が高いから小型船舶は使えないようだ。という電文らしいが戦いの大きな参考になるだろう。
日本は明治維新で、目だめたのだろう岩倉使節団が2年間も欧米に視察に行き、学ぶことを知った。
カール・マルクスの資本主義、とレーニンの社会主義、共産主義、鄧小平の市場経済、香港(イギリスが100年間統治していた)の中国への返還で一国二制度ではじめた、つまり資本主義と共産主義の共存社会を提唱した。
 中国は都会と地方の格差が問題なのに、新たに香港と中国の格差が出来る。どうするんだろう?
市場経済で中国のGDPもアメリカに次ぎアジアのナンバーワンになった。世界のルールは中国のルール、個人のルールも中国のルール。
恐怖政治で14億人の人を統制しなければならない。もちろん政府関係者もそうだ。
 「日本を火の海にするとか」「靖国神社に落書きしたり、立ち小便をしたり」好き放題だ。すべての中国人がマナー不足だけではないような気がする。
25年前だろうか、私も中国の女性と日本人の男性との仲人をしたがあるが、国の隔たりを感じなかった。今もそうだ。
辛亥革命で清を滅ぼした孫文の共和党の新たな出発だ。中国建国の父、毛沢東の共産党の一党独裁とのせめぎ合いで、中国民衆は監視の世で生きている。
 ロシアでも、モスクワの近隣の民族は守られ、ロシアと民族と関係ない人を優先してロシア軍としてつかっている。
イタリアでも49歳以上の高齢者が半数を占めている。移民者が多くてイタリア人が外に移住していると聞く。
世界の各国は移民で成り立つ国が出来るんだろう。
アイドルと辛亥革命、まったく関係ないだろうと思うが、未来を生きるのが君たちだから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする