昔むかしのお話し、あるところに貧しい村があった。食べる物も少ないのに、子供は宝と産むや増やせと家族が増え、「口減らし」のため、年老いて働けなくなった老人を山に遺棄していたという。
食糧難解消で食べる家族を減らそうと考えたのか殿様が非情なお触れをだした。
60歳になった老人は山に遺棄されたと言う民話だ。
私の幼い頃、ある山の一か所にハイゼン婆と言われる場所があった。
よく、おばあちゃんとその場所を横目で過ぎた先の神様にお参りに行った。
あそこが、年老いた婆がはっているハイゼン婆と呼ばれる場所と聞いて怖かった。
今に、その場所を覚えている、
ハイゼン婆とね。
どの家でも殿様のお触れに逆らえず、息子は泣く泣く老親を背負って山に捨てようとする。
親は息子の帰りの道を迷わずに帰れるように枝をポキ・ポキと折って目印をつけた。
親はこれから遺棄されようとしているのに、帰りの心配までしていると気付いた息子は御殿様のお触れを無視して親を連れて帰った。
とりあえず、親を家の床下にかくまった。
しばらくして、殿様が隣の国からいくつかの難題を持ちかけられ、解けなければこの国を攻め滅ぼすと脅された。
「難題は、灰で繩(なわ)を編んでみろ」
息子は考えられず、床下の老親はきく、簡単じゃよ、縄を塩水に浸して乾燥させ、その縄を燃やせばエエ。
息子はそれらの難題を老親の知恵によって見事に解いてみせる。
再び、隣の殿様から難題を持ちかけられた。「難題2、曲がりくねった竹筒に糸を通したいが」
簡単じゃよ、竹の出口にハチミツを塗って蟻に糸をつけて入り口から入れれば蟻は臭いを嗅ぎつけて出口から出てくる。
息子はそれらの難題も老親の知恵によって見事に解いてみせた。
隣の国の殿様は驚いて、このような知恵者がいる国を攻めるのは危険だと考え、攻め込むのをあきらめる。
老人のすばらしい知恵のおかげで国を救われたことを知った殿様は、老人を役に立たないものと見なす間違った考えを改め、息子と老親にたくさんの褒美を与えた。
殿様のお触れは、撤回され、その後は老人を大切にするようになった。
私も老人と呼ばれて、すっかり老人らしいが、子供たち、孫たち、若者たちの意見に耳を一層傾けることもできるようになった。
「あいよ、了解、どうも」暗号のようで、最初は面喰ったが、言葉に愛情がこもっていた。
知ることが、相手を理解する手がかりで、時間がなくても暗号が出ているかも、助けてくれと。
姥捨て山は、武田信玄と上杉謙信が戦った、川中島の近くにあった山と聞くが12年回で7回も戦えば村も比叡する。
姥捨て山も実話のような気がする。
「ハイゼン婆」も私の村の「姥捨て山」のようだ。昔、大昔の話でした。
食糧難解消で食べる家族を減らそうと考えたのか殿様が非情なお触れをだした。
60歳になった老人は山に遺棄されたと言う民話だ。
私の幼い頃、ある山の一か所にハイゼン婆と言われる場所があった。
よく、おばあちゃんとその場所を横目で過ぎた先の神様にお参りに行った。
あそこが、年老いた婆がはっているハイゼン婆と呼ばれる場所と聞いて怖かった。
今に、その場所を覚えている、
ハイゼン婆とね。
どの家でも殿様のお触れに逆らえず、息子は泣く泣く老親を背負って山に捨てようとする。
親は息子の帰りの道を迷わずに帰れるように枝をポキ・ポキと折って目印をつけた。
親はこれから遺棄されようとしているのに、帰りの心配までしていると気付いた息子は御殿様のお触れを無視して親を連れて帰った。
とりあえず、親を家の床下にかくまった。
しばらくして、殿様が隣の国からいくつかの難題を持ちかけられ、解けなければこの国を攻め滅ぼすと脅された。
「難題は、灰で繩(なわ)を編んでみろ」
息子は考えられず、床下の老親はきく、簡単じゃよ、縄を塩水に浸して乾燥させ、その縄を燃やせばエエ。
息子はそれらの難題を老親の知恵によって見事に解いてみせる。
再び、隣の殿様から難題を持ちかけられた。「難題2、曲がりくねった竹筒に糸を通したいが」
簡単じゃよ、竹の出口にハチミツを塗って蟻に糸をつけて入り口から入れれば蟻は臭いを嗅ぎつけて出口から出てくる。
息子はそれらの難題も老親の知恵によって見事に解いてみせた。
隣の国の殿様は驚いて、このような知恵者がいる国を攻めるのは危険だと考え、攻め込むのをあきらめる。
老人のすばらしい知恵のおかげで国を救われたことを知った殿様は、老人を役に立たないものと見なす間違った考えを改め、息子と老親にたくさんの褒美を与えた。
殿様のお触れは、撤回され、その後は老人を大切にするようになった。
私も老人と呼ばれて、すっかり老人らしいが、子供たち、孫たち、若者たちの意見に耳を一層傾けることもできるようになった。
「あいよ、了解、どうも」暗号のようで、最初は面喰ったが、言葉に愛情がこもっていた。
知ることが、相手を理解する手がかりで、時間がなくても暗号が出ているかも、助けてくれと。
姥捨て山は、武田信玄と上杉謙信が戦った、川中島の近くにあった山と聞くが12年回で7回も戦えば村も比叡する。
姥捨て山も実話のような気がする。
「ハイゼン婆」も私の村の「姥捨て山」のようだ。昔、大昔の話でした。