北海道と言えば(連載―353)
松前漬け、イクラの醬油漬け、アイヌ民族、屯田兵、離婚、ファーストクラス、いろいろ思い浮かぶ。
松前漬けは、松前藩の郷土料理で、毎年、婆やが暮れともなると送ってくれた。高齢になり送ってくれなくなり自分で作った。スルメイカ、数の子、昆布、ニンジン、を醤油漬けにした。
イクラの醬油漬けは、妻が上手いので、私はほくほくした白いごはんにのせてかきこんだ。
北海道は、カニ、ウニ、などの海の幸がうまい。川にはシャケもとれるし広大な土地にはデカいトラクターとジャガイモと幸三昧だ。
自然も雄大だし旅にも行った。アイヌ部落で民族舞踊も見て、アイヌ民族をはじめて知った。とても可愛い女性が踊っていた。口にくわえて、ピョよ~んとなる楽器で新大陸アメリカを発見したような気分だった。
幼いころ学校で習った。開拓をしながら、北海道の警備をしていた屯田兵。普段は農民で攻めてくれば兵士として明治時代に派遣された。それまでは北海道は日本でもなかった。
奈良や京都の都からは東北も北海道も遠く辺地だ。武士の
一番偉い人を征夷大将軍と言われたが、当初は東夷(東北)を治めるように任じられたものだった。
飛行機のファーストクラスに乗せていただき、有名なホテルで娘の結婚式を挙げたのに、1年もしないのに離婚をした。
父親は、娘の離婚を暗くよそおって話しておられた。
よかったね、また娘さんと暮らせるね。と私が言ったら、笑顔だった。金返せ!と言いたいところだが気持ちはわかる。