リグニンとは、樹木を構成する重要な要素(セルロース、ヘミセルロース、リグニン)で、細胞壁を構成してる物質です。
製紙では、セルロースを取り出してパルプにするのですが、リグニンは黒液として不要物扱いです。
以前からリグニンの利用する研究が進められていましたが、スギのリグニンをポリエチレングリコールの誘導体(改質リグニン)として抽出することに成功して、植物由来のプラスチック代替材としての用途が期待されています。
今の動画で、改質リグニンの生みの親である森林総研の山田竜彦氏の講演をご覧ください。
スギの粉からリグニンを取るのですが、素材としての将来性は期待できても、それが林業や木材自身の高付加価値化にはつながっていくとは思えないので、その点が少々残念です。セルロースナノファイバーも然りです。
しかし、スギの素材としての価値が上がることは悪いことではないし、素材産業としての林産業はありかとは思っています。
リグニンネットワークから公開セミナー(動画配信)の案内
今朝から公開されましたのでお知らせいたします。
http://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/matechem/lignin-net_special.html
YouTube Lignin Network チャンネルを利用しています↓
https://www.youtube.com/channel/UCOF0JebKdA9fmH0MiCi4IUA
リグニンネットワーク 公開セミナー 森の恵みの新素材「改質リグニン」の秘密
~国産資源を用いる新たなバイオ産業創出のネットワーク~
令和3年1月25日~1月31日の間にウェブ上で公開
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