今日は一段と冷え込み、お産ラッシュでした
アメリカのレジデントプログラムには、チーフレジデントというポジションがあります
プログラムによって、人数や学年も異なり
3年間の家庭医療プログラムでは3年目のレジデントがつとめるのが最も多いパターンで
某プログラムでは4年目にチーフレジデントというポジションが別につくってあったりもします
当プログラムでは1学年9-10人×3学年=29人に対してチーフレジデントが2人です
チーフレジデントの仕事は、プログラムによってまちまちですが
主に各レジデントの勤務調整をしたり、レジデントの意見をまとめたり
まあ、昔で言う学級委員の様なものでしょうか
雑用係と言えば、雑用が多いのですが
新しいレジデントのリクルートの時にはリクルート委員会に入ったり、プログラム改善のためのプロジェクトに参加したり
将来アカデミックなポジションで指導医になりたい人は是非やると良いポジションで
日本で家庭医の教育に携わりたい自分としても、「なれたら将来の役に立つだろうな~」と思いますが
そうは言っても、同僚からの選挙によって選ばれますので
自分がなれるかどうかは、日々の自分の行動と同僚からどのような評価を受けるか次第です
それはさておき、CCUローテーションが終わって一段落したある日、チーフレジデントに声をかけられました
「CCUの研修がどうだったか、今日の仕事のあとちょっと話を聞かせてよ」
仕事の後、そのチーフレジデントと当たり障りの無い会話が始まりました
「CCUどうだった?困ったことあった?」
ところが、話がすすむにつれ、あることに気づきました
要するに、
「CCUのローテーション中に関わった上級レジデントもしくは指導医から、コミュニケーション能力に関わる何らかのネガティブなフィードバックが入った」らしいということです
日本語では、ボーッとしていて会話の80%しか聞き取れていなくても、何となく意味は分かりますが
第二言語の英語では、最前列で集中して聞いていないと、重要な部分を聞き漏らすことがあります
またCCUは人の出入りが激しく、病態の変化も著しく、以前にも書いた 「I would とI willの使い分け」など、コミュニケーションでの問題点に、思いつくフシはいくつかあったので、驚きは特にないのですが
チーフが気を使って遠回しに言っているせいか、具体的に何がいけなかったか、はっきりこちらには伝わらず
「えっ?何が問題?誰?いつ?」という感じでした
新しいチャレンジをしている以上、至らない点があるのは百も承知で
普段は、問題が起きた時にどこがいけなかったか、いちいち分析して改善するようにしていましたが
今回のフィードバックでは、結局どうしたら良いか分からず、ダメ出し感だけが残ってしまいました
ローテーションごとに受け取るオンラインの評価表や、先日あった半年に一回の副ディレクターとの総括
さらにCCUではアテンディングやシニアレジデントに直接フィードバックを求めたりと
これ以前にも何度かフィードバックの機会があったのですが、今回の話題は一度もふれられてきませんでした
また思わぬ人からのフィードバックで意表をつかれたこともあり、さらにショックというか動揺しました
今回の一件で思ったこと
1.こんなことも、チーフレジデントの仕事なんだ。。。
2.ネガティブフィードバックは具体的であるべし
3.ネガティブフィードバックは改善方法が存在する内容であるべきで、改善法を提示できればなおすばらしい
4.ネガティブフィードバックはタイムリーであるべし
5.やっぱりネガティブフィードバックは難しい
6.サンドイッチ法はいまひとつ
ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、サンドイッチ法とは
ネガティブなフィードバックを与える際に、前後をポジティブなフィードバックで挟む方法で
つまり
「褒めて、落として、褒めて」という流れです
ちなみにそのチーフレジデントは見事にサンドイッチ法を使っていましたが
フィードバックを受け取るほうが、その方法を使っていることに気づくと、逆効果な場合もあります
つまり最初と、最後に褒めているのが、単なる「前振り」や「クッション」だと意識してしまうと気持ちが冷めてしまうのです
こんなことを書いていたら、現在ローテーション中のFMBのアテンディングから、1週間の総括をいただきました
彼女も見事にサンドイッチ法を使っており、褒められた瞬間に舞い上がったのが、数秒後に冷めたのですが
彼女の場合はタイムリーかつ、具体的な改善点込みのネガティブフィードバックだったので、大変受け入れやすいものでした
感謝、感謝
アメリカのレジデントプログラムには、チーフレジデントというポジションがあります
プログラムによって、人数や学年も異なり
3年間の家庭医療プログラムでは3年目のレジデントがつとめるのが最も多いパターンで
某プログラムでは4年目にチーフレジデントというポジションが別につくってあったりもします
当プログラムでは1学年9-10人×3学年=29人に対してチーフレジデントが2人です
チーフレジデントの仕事は、プログラムによってまちまちですが
主に各レジデントの勤務調整をしたり、レジデントの意見をまとめたり
まあ、昔で言う学級委員の様なものでしょうか
雑用係と言えば、雑用が多いのですが
新しいレジデントのリクルートの時にはリクルート委員会に入ったり、プログラム改善のためのプロジェクトに参加したり
将来アカデミックなポジションで指導医になりたい人は是非やると良いポジションで
日本で家庭医の教育に携わりたい自分としても、「なれたら将来の役に立つだろうな~」と思いますが
そうは言っても、同僚からの選挙によって選ばれますので
自分がなれるかどうかは、日々の自分の行動と同僚からどのような評価を受けるか次第です
それはさておき、CCUローテーションが終わって一段落したある日、チーフレジデントに声をかけられました
「CCUの研修がどうだったか、今日の仕事のあとちょっと話を聞かせてよ」
仕事の後、そのチーフレジデントと当たり障りの無い会話が始まりました
「CCUどうだった?困ったことあった?」
ところが、話がすすむにつれ、あることに気づきました
要するに、
「CCUのローテーション中に関わった上級レジデントもしくは指導医から、コミュニケーション能力に関わる何らかのネガティブなフィードバックが入った」らしいということです
日本語では、ボーッとしていて会話の80%しか聞き取れていなくても、何となく意味は分かりますが
第二言語の英語では、最前列で集中して聞いていないと、重要な部分を聞き漏らすことがあります
またCCUは人の出入りが激しく、病態の変化も著しく、以前にも書いた 「I would とI willの使い分け」など、コミュニケーションでの問題点に、思いつくフシはいくつかあったので、驚きは特にないのですが
チーフが気を使って遠回しに言っているせいか、具体的に何がいけなかったか、はっきりこちらには伝わらず
「えっ?何が問題?誰?いつ?」という感じでした
新しいチャレンジをしている以上、至らない点があるのは百も承知で
普段は、問題が起きた時にどこがいけなかったか、いちいち分析して改善するようにしていましたが
今回のフィードバックでは、結局どうしたら良いか分からず、ダメ出し感だけが残ってしまいました
ローテーションごとに受け取るオンラインの評価表や、先日あった半年に一回の副ディレクターとの総括
さらにCCUではアテンディングやシニアレジデントに直接フィードバックを求めたりと
これ以前にも何度かフィードバックの機会があったのですが、今回の話題は一度もふれられてきませんでした
また思わぬ人からのフィードバックで意表をつかれたこともあり、さらにショックというか動揺しました
今回の一件で思ったこと
1.こんなことも、チーフレジデントの仕事なんだ。。。
2.ネガティブフィードバックは具体的であるべし
3.ネガティブフィードバックは改善方法が存在する内容であるべきで、改善法を提示できればなおすばらしい
4.ネガティブフィードバックはタイムリーであるべし
5.やっぱりネガティブフィードバックは難しい
6.サンドイッチ法はいまひとつ
ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、サンドイッチ法とは
ネガティブなフィードバックを与える際に、前後をポジティブなフィードバックで挟む方法で
つまり
「褒めて、落として、褒めて」という流れです
ちなみにそのチーフレジデントは見事にサンドイッチ法を使っていましたが
フィードバックを受け取るほうが、その方法を使っていることに気づくと、逆効果な場合もあります
つまり最初と、最後に褒めているのが、単なる「前振り」や「クッション」だと意識してしまうと気持ちが冷めてしまうのです
こんなことを書いていたら、現在ローテーション中のFMBのアテンディングから、1週間の総括をいただきました
彼女も見事にサンドイッチ法を使っており、褒められた瞬間に舞い上がったのが、数秒後に冷めたのですが
彼女の場合はタイムリーかつ、具体的な改善点込みのネガティブフィードバックだったので、大変受け入れやすいものでした
感謝、感謝