ぐるぐる自転車どこまでも

茨城県を自転車で散歩しながら,水戸藩の歴史について考え,たまにロングライドの大会に出場,旅する中年男の覚書

水戸歴史探訪サイクリング~妙雲寺~三木之次夫妻の墓。

2012-11-02 11:52:35 | 自転車
妙雲寺には,いろいろな人の墓がある。

たとえば
三木之次夫妻の墓。
光圀公は実は水子にされるところだった。
父頼房公は、三木之次に水子にせよと命じた。ところが,三木は頼房の養母・英勝院と相談して頼房公には知らせずに、母である谷久子を三木邸に引き取り、三木夫妻の子として育てた。
その三木邸跡は,水戸駅の近くにあり,現在は,水戸黄門神社が建てられている。

光圀は,三木が亡くなったときに「三木之次をいためる詞」と題して和歌12首、漢詩2編を贈っている。
和歌12首の頭文字を右から読むと、南無妙法蓮華経となるという。
その一つ。
なき人のかたみにのこす水くきのなかれのとまらぬ泪なりけり

ちなみに,三木夫妻を祀る神社(末社)が常磐神社内にある。
常磐神社は、水戸藩を代表する2代藩主徳川光圀公・9代藩主徳川斉昭公を祀る神社だ。
光圀公の育ての親なので,三木神社が作られたのだ。
ところで,
三木之次の末裔に,三木啓次郎氏がおられる。
啓次郎氏は、松下電器創業者の松下幸之助氏が苦労されていた若い頃にずいぶんと援助をされたという。
そのような縁から、鎮座の際は松下幸之助氏より多大な浄財が奉納されたらしい。
余談になるが,
テレビドラマ「水戸黄門」はパナソニック,ナショナル,つまり松下電器がスポンサーとなっていた。
それは創業者の松下幸之助氏と三木啓次郎氏との縁をもとに,さらにはその祖先である三木之次と水戸黄門がつながったからである。



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