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誰かと暮らすということ |
伊藤 たかみ | |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
天気 行楽日和
伊藤たかみ 著 : 誰かと暮らすということ
を、読みました。
快速が止まらない町、その町は活気まで快速電車に持ってかれてしまったように、
どことなく、ぱっとしない町。
そんな東京の片隅に住む、虫壁さんとセージは、
同じ会社に勤める同期で、ときどき一緒にお茶したり
買い物をしたり、食事をしたり。
仲の良い友人同士だが、会社では一切口も利かない不思議な関係。
そんな二人と、二人が利用する潰れそうなレンタルビデオショップ“グレープ”を
取り巻く人々の物語。
誰かと暮らすことについて、うまくいく人、壊れてゆく人、
もう一度やり直そうとする人、いろんな男女の姿が描かれていました。
結婚16年の私ですが、よく考えて見ると、男女が一緒に暮らすって
とても大きなパワーを必要とするもんだなと、思いました。
そんな大変なことでも、サラッと自然にやってのけれるくらいの力を
愛と呼ぶのでしょうか?
生活の詳細を、ことごとく合わせていただいている私は、
やはり愛されているんでしょうね(笑)
“ミカ!”からはじまり、“ミカミカ!”や、“八月の路上に捨てる”も大好きな
伊藤たかみの本が、図書館に大量入荷していたので
小躍りしながら借りてきて、ふとどんな人なんだ?と、ウィキってみたら
なんと、私が尊敬している大天才、角田光代の前夫なんですねっ!!
ミカを読んで以来、ずっと女性作家だと思っていたので、男性と知って驚きました。
やっぱり、天才同士って呼び合うけど、一緒に入れないんだろうな~って、思いました。