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苦役列車 |
| 西村 賢太 | |
| 新潮社 |
西村賢太 著 ： 苦役列車
を、読みました。
第１４４回芥川賞受賞作の作品
19歳の貫太は、埠頭での荷揚げ荷下しの仕事に従事している。
中卒でまともな学歴がなく、根が単純で
先の事を細かく考え、計画できず
日々の苦役をただ淡々とこなしてゆく姿を描く。
受賞時にとても話題になった作者のキャラと彼の半生
作中、貫太は自分の学なさが社会の底辺から抜け出せない
一番の問題だと、思っているのだけど、
誰が読んでも、彼の根性のなさや、向上心のなさや
無駄な高すぎるプライドなんかが
底辺に押し留めている事はわかるはず。
でも、それでもそこまで読後感が悪くないのは
私もきっと、こんな弱さを自分の中に抱えていることを
知っているからかもな。と思いました。