Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

サンシャイン・クリーニング

2009年07月17日 12時03分28秒 | ベリーの感想文(本・映画)



サンシャイン・クリーニング(映画)
を、観ました。




ハウスキーピングをしながら、家計を支えるシングルマザーの姉のローズと、
学歴も職もない、情緒不安定な妹のノラ。
経済的に裕福とは言えない二人は、人生に疲れ果てています。
生活してゆくにも精一杯というのに、ローズのいとしい一人息子は
奇怪な行動をとる問題児で、特殊な学校を進められます。
息子の事を理解して、キチンと教育してくれる私立の学校に転校させたい!
その強い思いが、実入りのいい特殊清掃の道へ進ませます。





しかし、いざ始めてみると唖然!










特殊清掃とは、殺人・自殺現場の清掃業なのでした。






この二人が抱える問題は、経済的な困窮のみならず、

幼いころから胸の奥深くに巣くっている、大きな傷があるのです。



夢のような一獲千金の夢ばかり見ている愛情深い父親、
清掃業の仕事柄、偶然出会った清掃道具屋のウィンストン。
存在感抜群のわき役も、この映画を素晴らしく彩ります。



“魔法にかけられて”で、お姫様ジゼルを演じた、姉ローズ役の
エイミー・アダムスが、とてもよかったです。
“魔法にかけられて”は、ジゼルがおとぎの世界から
現実世界に舞い降り、そのまま現代で暮らしてハッピーエンドだったのですが
そのジゼルが、このリアルな世界で傷ついて、
ボロボロになったような、へんな錯覚があって
なおさら切なくなりました。



物語の中で、ローズは人と比べて自分を不幸せにしていました。
リッチな男性と結婚して、裕福な生活を楽しんでいる
高校時代の友人たちと自分を比べ、彼女たちを見返してやりたいと
ひそかに思っていたのです。
高校時代、チアリーダーだった自分、一番光り輝いていた自分とも
きっと比べていたことでしょう。
やっと最近、人と自分を比較することは、決してできないという事を
わかってきた私は、ローズの愚かさが悲しくてなりませんでした。


最初は全米14館のみの上映からスタートしたこの映画。
最終的には200以上の映画館での上映を果たし
高く評価された映画です。
スタッフは、あの“リトル・ミス・サンシャイン”のメンバー。
あの映画のように、たくさんの自分を見せてくれる
七色に光り輝く映画です。