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図書館の神様 瀬尾 まいこ マガジンハウス このアイテムの詳細を見る |
天気 朝は昼から
瀬尾まいこ 著 : 図書館の神様
を、読みました。
作者のデビュー作です。
主人公は、何事にも真面目に取り組んできました。
勉強も、スポーツも完璧にこなし、小学生から始めた
バレーボールには、厚い情熱を傾けて
練習の一瞬一瞬にも、無駄なく最高の成果を求めていました。
そして、高校三年生のとき、当然のようにエースでキャプテンに
なりました。
そして、迎えた高校3年最後の試合。
予想外の負けを喫してしまった、そのことが原因で
大きな事件が起きてしまいます。
その後、主人公の今までの生活は、輝きを失い
高校卒業後も、逃げるように故郷の街を離れるのですが・・・。
図書館に神様がいるとすれば、きっとこんな風に
そーっと、メッセージを送ってくれる事だろう。
すべての事を、白と黒。善と悪。美と醜では、割り切れない。
沢山の本の中に、ひっそりと息づいている、沢山の物語。
その中の、沢山の人生がかたくなな心を
ゆっくりとほぐしてゆく。
主人公の真面目すぎる性格が、私に心の柔軟性の大切さを
教えてくれた本でした。