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Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

株価暴落

2017年09月02日 21時29分40秒 | ベリーの感想文(本・映画)
株価暴落
池井戸 潤
文藝春秋

池井戸潤 著 : 株価暴落
を、読んだ。


巨大スーパーチェーンの一風堂で、爆破事件が起こった。
メーンバンクである白水銀行の審査部の坂東は
一風堂への追加支援を審査する立場から
事件の真相へ迫ることになる。


半沢シリーズで、毎回登場するライバル行の
白水銀行が舞台となった作品で
企業テロによって、株価が大きく暴落して行く様は
ワタシの知らない、経済の世界だった。
半沢も坂東も、正義の銀行マン。
実際はいないであろう銀行マンの物語は
いつも、いろいろと勉強させられて面白い。





国際市場で逢いましょう

2017年08月31日 22時13分34秒 | ベリーの感想文(本・映画)
国際市場で逢いましょうDVD
ファン・ジョンミン,キム・ユンジン,オ・ダルス,チョン・ジニョン,ユンホ
ビクターエンタテインメント

国際市場で逢いましょう (CS映画)
を、見た。



朝鮮戦争戦時下の興南の街に、中国軍部隊は間近に迫り
長男ドクスを頭に、4人の幼い子供を抱えるユ家は、
着の身着のまま、避難民の引き揚げ船が出る港に向かう
我先に避難船に乗り込もうとする、人々の群れにもみくしゃにされながら
幼いドクスは、妹の手を強く握りしめて、必死に両親に着いて行く
しかし、狂気の群衆の中、ドクスは小さな手を離してしまう。
父は妹を探しに戻り、母と子供3人は避難船でプサンに向かう
父の妹が営む、小さな雑貨屋に世話になるために。


少年から老人まで、ドクスの一生を描いた、ヒューマンドラマ。
家長の務めを果たすべく、無私の精神で必死に働くドクスの、
ひたむきさ、優しさ唯々心洗われる。
切実な辛い現実を描きながらも、所々に散りばめてあるユーモアが
キラキラと輝いて、秀逸だった。


年に何度も訪れる、大好きなプサンに
こんな歴史があったんだな。
韓国で出逢うご老人達の、苦労を改めて感じた。
今度の一泊旅は、大好きな街に敬意を感じて
素晴らしい旅になるだろう。







ソロモンの偽証

2017年07月09日 20時36分30秒 | ベリーの感想文(本・映画)
ソロモンの偽証 前篇・事件
真辺克彦
メーカー情報なし



ソロモンの偽証 後篇・裁判
真辺克彦
メーカー情報なし



ソロモンの偽証(CS放送)
を、見た。




映画化によって、削られた部分は多く、設定の変化も多かった。
特にラストは、すっきりと気持ちよく終わっていて
私の好みとしては、映画の方が好き
スリム化された物語は、テンポよく進み
前後編の2本映画も、飽きる事なく見ることができた。


未来を生き抜く力
それでも僕は生きてゆく


大いなる困難に立ち向かう、中学生の切実さが見事に映像化されていた。




マチネの終わりに

2017年07月01日 12時10分59秒 | ベリーの感想文(本・映画)
マチネの終わりに
平野 啓一郎
毎日新聞出版

平野啓一郎 著 : マチネの終わりに
を、読んだ。




蒔野は38歳のクラッシックギターリスト
少年時代から、才能を欲しいままにし、天才と呼ばれてきた。
そんな蒔野は、ある日パーティーで魅力的な女性と出会う。
2つ年上の洋子は、海外の通信社のジャーナリストで
異なった世界に生きていた2人だったが
2人には、意外な過去のリンクがあり、お互いの心は
急激に接近してゆくのだが。。。


大人の男女のすれ違いを描いた作品。
会った瞬間から、互いに魅力を感じ惹かれてゆくにも関わらず
なかなか重なり合わない2人の人生
相手のことを強く想いながらも
たった数度しか会う事のなかった2人
若さ特有の勢いやエゴは
オトナの思慮深さや思いやりにすり替わり
更に2人の恋路を遅々と進まなくしていた
そんな2人の恋愛をヤキモキしながら読みつつも
闇雲に突っ走らない2人に、破滅を感じる事なく
安心して読んでいる自分がいた。


恋愛に限らず、オトナになってゆくと
何事もこんな風に、激しさを失ってゆくもんんだな〜って
今の自分の生活を見直して、改めて感じた。





文・堺雅人

2017年06月11日 13時56分16秒 | ベリーの感想文(本・映画)
文・堺雅人 (文春文庫)
堺 雅人
文藝春秋


堺雅人 著 : 文・堺雅人
を、読んだ。


先日読んだ、堺雅人のエッセイよりも先に出版された本。
54作にも及ぶエッセイには、
堺雅人の素顔や情熱がビッシリ詰まってる。


高校時代の演劇部の様子や、もっと小さな子供の頃の話。
身近な出来事から、壮大な妄想まで
淡々としているのに、全然飽きさせない。
文章がうまいのは、前作で十分わかっていたけれど
いろんなシュチュエーションが鮮やかに、詩的に、愉快に
いろんなテイストで彩られていて
本当にすごい俳優さんだなと思った。