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Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

キネマの神様

2017年06月10日 16時42分44秒 | ベリーの感想文(本・映画)
キネマの神様 (文春文庫)
原田 マハ
文藝春秋


原田 マハ 著: キネマの神様
を、読んだ。


40歳を目前に会社を辞めて無職になった娘。
両親は、父の若い頃の放蕩がたたって
窓もないマンションの管理人室暮らし
そんなドツボな親子の人生を
映画がドンドン変えて行く
本当にキネマの神様がいるように。



登場人物それぞれの、細かい心情などはあまり描かず
起承転結明確に、最後は希望を感じる大団円
さっぱりさらっとした、ハッピーな物語が
読みたいときに絶賛の作品。








ソロモンの偽証 文庫本全6巻

2017年05月04日 16時46分30秒 | ベリーの感想文(本・映画)
ソロモンの偽証 全6巻 新潮文庫セット [文庫] [Jan 01, 2014] 宮部 みゆき [文庫] [Jan 01, 2014] 宮部 みゆき [文庫... [文庫] [Jan 01, 2014] 宮部 みゆき
宮部 みゆき
新潮社

宮部みゆき 著 : ソロモンの偽証 全6巻
を、読みました。


クリスマスの深夜、東京に雪が降り積もった日
14歳の柏木拓也は、中学校の屋上から転落して死亡した。
果たしてこれは事故なのか?それとも事件なのか?



物語は冬のクリスマスから始まって、第6巻が完結するのは8月
半年以上をかけて、中学生達の心の動きが丹念に描かれていた。
6巻もあって、途中旅に出たり、親が入院したりと
全く時間が取れなくて、読了まで3ヶ月近くかかってしまった。
面白いのに、読み進まずもどかしかったけど
事件に翻弄される中学生の時間の経過も
一緒に感じる事が出来て、意外にも良い効果があったかもしれない。

物語には、沢山の中学生が登場した。
勉強ができる男女はもちろん、部活動に夢中な子、不良な子、
みんなを和ませる優しい子。
そのなかでも、イライラしたり辟易したり、ワタシが反応したのは
いじけていて皆んなから嫌われている女の子だった。
大人から見ても、若気の至りだね〜って、流せない嫌悪感を抱かせる
6冊の長い物語を読み終わる頃、
なんとなくその嫌悪感の理由がわかった気がした。
きっと、まだ何も知らない子供だった頃のワタシの中に
こんな女の子がいたんだろうなと。
そして、大人になって沢山の人の愛情に触れて
健やかになったワタシの中にも、やっぱり彼女はいるんだと思う。
彼女以外の、元気な子も、優しい子も、呑気な子も、恥ずかしがり屋の子も。
そんな多感な沢山のティーンエイジャーで、
大人のワタシは構成されているのかもしれない。
時折、言いようもなく悲しくなったり、弾けるほど嬉しくなったりするのは
ワタシの中の、ティーンエイジャーが過剰に反応してるのかな
長い長い物語を読み終わって、そんな事を考えた。






本日は、お日柄もよく

2017年05月03日 16時13分29秒 | ベリーの感想文(本・映画)
本日は、お日柄もよく (徳間文庫)
原田マハ
徳間書店


原田マハ 著 : 本日は、お日柄もよく
を、読みました。

大手製菓メーカーのOLこと葉は、幼馴染の結婚式で運命を変えるスピーチに出会う
伝説のスピーチライターの遠藤久美に弟子入りし、
自らもスピーチライターを目指し始めること葉。
日本の政権交代という一大事も絡んで、大きなうねりに巻き込まれて行く。
呑気なOLだった女性の、奮闘記。



確かに、こんな事ってある。
誰かの言葉に、強く心を揺さぶられて、涙が止まらない事もある。
人の言葉は、古来から言われる様に魂が宿っている
物語の様なスピーチは当然の事ながら
日々の何気ない会話にも、そこにワタシ自身が投影される
スピーチなんて、そうしょっちゅうするもんでもないけど
日々の生活のなかでの会話も、もっと意識して言葉を紡ぐと
もう少しワタシの中身に変化があるかもしれない。










文・堺雅人2 すこやかな日々

2017年04月09日 14時32分58秒 | ベリーの感想文(本・映画)
文・堺雅人2 すこやかな日々
堺 雅人
文藝春秋

堺雅人 著 :文・堺雅人2 すこやかな日々
を、読みました。


俳優 堺雅人が記したエッセイ集
某女性誌に3年半に渡って連載された
著者の日々のアレコレは、とても素朴だけど斬新で、長閑だけど鋭い
まるで堺雅人その人の、テレビや映画で見る姿と重なって見えた
満面の笑みの瞳のその奥は、静かな湖面のようで
静観している印象が強くある。
だから、凄い役者さんだけど、少し怖い気がしていた。
この本を読んで、堺雅人の一端を垣間見て
その理由が少しわかった気がした。
とても聡明で、思慮深く、いつも己と向き合っている人なんだな。
優しいお坊さんや神父さまに、少し近寄りがたい雰囲気があるように
著者も、きっと凛とした雰囲気を醸し出しているんだろう

本の中で、何度となく仏教と絡めた話が出て来て
“今”という意識がある人だとわかった
ワタシがヨガで日々追求している感覚を
一流の俳優である著者も同じく持っている
そんな共通点で、今までの堺雅人像が大きく変わって
グッと親近感を感じるようになった。

日々膨大な本を読み、それによって得た博識は
ワタシの憧れる部分で、ワタシもっともっと本を読まないとと
大きく反省させられた一冊だった。




この本は、ワタシのヨガクラスを受けに来てくれる
向井理似の好青年Kくんが、わざわざクラスに持って来てくれた本
きっと彼がオススメしてくれなかったら
一生読まなかったかもしれない本
良きヨガの友に、良き読書の友。
ワタシの人生は良き人達のおかげでカラフルだ ☆*.
Kくん!ホントにありがとう(o^^o)
シリーズ第1弾は返却時貸し出しますね(笑)






















円卓

2017年03月05日 19時22分07秒 | ベリーの感想文(本・映画)
円卓 (文春文庫)
西 加奈子
文藝春秋

西加奈子 著 : 円卓
を、読んだ。


こっこは小学3年生。大阪の郊外の公団住宅で両親と祖父母、そして三つ子の姉妹と
大家族で暮らしている。
家族の中では、いつまでも赤ちゃん扱いの末っ子だが
こっこは、周囲が思うほど子どもではなく、しかし本人が思うほど大人でもない。
吃音でリズミカルに言葉を発する同級生のぽっさんや、級友達と
少しずつ成長し、しかし、その成長に自分自身が気付かず追いつけず
人知れず悪戦苦闘してゆく姿を描いた作品。


西加奈子の画き出す子供のなんとみずみずしく可愛らしい事。
毒を吐き、強がって、くさっていても
抱きしめたくなるほど可愛らしい。
わがまま放題のロッタちゃんみたい。



旅に持ってく本を何にしようか悩んでいたけど
西加奈子を2冊にしようかな